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ぼーちゃんのブログ〜がんばれ!サンバイオ!〜

世界初の再生細胞薬を開発するサンバイオを追うブログです。

カテゴリ: サンバイオ解説・分析・考察

サンバイオ今日の終わり値1082円(120円上昇)
昨日の「2025年1月期第2四半期決算説明会資料」が好感。

いい意味で気になるのは以下2点。

・アクーゴの薬価がいくらになり、どれだけ売上に貢献できるか。
・脳梗塞への再チャレンジはおそらく成功する。(そのための治験用増資がどうなるか。アクーゴで賄えるのがベストだがそうはいかない?)

超長期で見れば、ますます面白くなってきた。おそらく梗塞量を限定することで成功する脳梗塞再チャレンジ。この成功で、日本初世界の再生医療のグローバルリーダーには本当になれる。




最近注目しているネクセラ(旧そーせい)のMシリーズの成功(先日P2成功)とサンバイオの成功。
時間軸は長いが、サンバイオとネクセラで、日本経済の再興は果たせる道が見えてきた気がする。
(サンバイオSB623考察と、ネクセラMシリーズ考察用をセットにしたブログを新たに立ち上げたくなってきた。追求する価値がある2剤。本業の忙しさもあるが。。。)
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サンバイオ、久しぶりにワクワクするニュース

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4592/tdnet/2459614/00.pdf


株価は2日連続ストップ高だが、自分は冷静にみている。
なぜなら、

①薬価がどうなるか。
②条件付き早期承認においてどのような「条件」がつくのか。
③再審査期間が設定されるのかどうか。

①はまだ時間的に先にしろ、
②③のあり方によってはぬか喜びできない結論も可能性としてはあり得る。
③の「再審査期間の指定の要否」と言う項目は自分は初めて見る言い方で気になる。

だから、冷静にみている。

人類にとって前例のない「再生細胞薬」なので、どういった解釈で承認を通し、あるいは通さず、どういった経過観察で本承認にもっていく、あるいは持っていかないのか、PMDAの懐の大きさ・深さを楽しみに拝見したい。ボールはサンバイオにあるというか当局にある。サンバイオの今までの苦労・尽力に最大限敬意ある善処を望みたい。

承認「可」となれば患者様・ご家族にとって望外の喜び
ただ投資家にとっては越えるべき①の課題もあり越えるべきハードルはいくつかある。

よって静かに見守りを続ける。
がんばれサンバイオ!
このまま大きな躍進を!
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【お詫び】「2024年1月期第一四半期決算発表のタイミング」=2024年3月だと大きく勘違いしていたため、加筆修正いたしました。ご指摘いただいた皆様、ありがとうございました。

サンバイオが、承認取得に向けた現状を発表した。遡って3月から今日までを振り返る。


【3月17日決算説明会】
・収量に関する課題の解決に取り組んでいる。
・6月に課題解決の概ねの成否の判断ができる。
・2024年1月期第一四半期決算発表のタイミング(=サンバイオHPの下図の通り2023年6月14日。)で状況及び成否見込を報告する。
スクリーンショット 2023-09-01 21.47.43


 

【6月14日IR】

・申請時点と同等の収量に戻り切っていない。
・課題解決に直結すると考えられる施策を策定することができた。
・8月にこの製造の収量結果をもって課題解決の判断ができる見込み。
・収量に関する課題への対応と並行して、生産関連の審査に適時適切に対応していく。


【8月31日IR(本日)】

・施策を講じた直近の製造において、収量の改善を確認することができた。
・今後、追加製造と並行して、生産関連の審査に適時適切に対応していく。



赤字の通り、当初より2024年1月期第一四半期決算発表のタイミングがデッドライン。
つまり、2024年3月。

サンバイオの発表を文字通りに時系列で読むと、
下線を引いている通り、「順調」と読める。
後は3月の成否見込みを見守るのみ。今のところ「順調に奮闘中」と見る。

3月まであと半年。色々な絵を社内で描いていると思う。

3月に「成功見込み」をもちろん望む。
一方仮に、本当に仮に「否」となっても、サンバイオが持つ膨大な特許群や、今まで蓄積したノウハウがこのまま消えてしまうとは到底思えない。M&Aもあり得るだろうか。あるいは、予想外に他パイプラインが大きな進展を見せるだろうか。

いずれにせよ、社内は限られた人材で奮闘中であると思われる。
サンバイオの大きな価値ある挑戦を、一株主としてただただ応援しています。がんばれ!サンバイオ!

(ブログ更新が本業の忙しさ等もあって減っていますが、変わらず心より応援しています!)

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4月に「6月に承認に関する課題の概ねの判断をする」と表明。
今日がその日だった。
出されたIRには以下の文。

「収量に関する課題について、現時点ではまだ、申請時点と同等の収量に戻り切っていませんが、直近の製造を通して得られた追加データに基づく原因分析の結果、課題解決に直結すると考えられる施策を策定することができました。現在、この施策を講じた上で製造を行っており、8月にこの製造の収量結果をもって課題解決の判断ができる見込みです。」

A また延期?
B 施作策定ができたなら希望がある。

AととるかBととるか、判断が分かれるところだと思う。
詮索のしようがないので、とりあえず静観。
8月こそ、成否の決着が来るだろう。

がんばれサンバイオ!

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今日、サンバイオより第10回定時株主総会招集通知が届いた。近年毎年、まずは従業員数の数をみている。会社の好調不調は、この数に現れると思うからだ。さて、今回は・・・


◎従業員数の変換
2014.1.31 12名(東京1 米国11)
2015.1.31 13名(東京2 米国11)
2016.1.31 23名(東京5 米国18)
2017.1.31 37名(東京9 米国28)
2018.1.31 32名(東京8 米国24)
(2018.11.1 TBI達成)
(2019.1.29 stroke未達)
2019.1.31 43(東京12 米国31)
2020.1.31 74名(東京30 米国44)
2021.1.31 85名(東京36 米国49)
2022.1.31 89名(東京34 米国・シンガポール55)
2023.1.31 65名(東京37 米国・シンガポール28)

24名の減少
初めての大幅減少。
3.16IRでシンガポール子会社の解散が表明されているので、現在はもっと減少している可能性もある。

従業員数変動の理由は
2020「市販後の安定供給体制構築に向けたものであります。」
2021「市販後の経営体制構築に向け事業部門及び管理部門を増強したためです。」
と表記され2022は記載なしだったが、
今回2023は「当社子会社SanBio,Inc.における組織再編に伴う人員削減の実施による者であります。」の記載。

苦しい状況にあるのだろう。

6月に承認に関する課題の概ねの判断をすると表明している。早いものであと2ヶ月。数々の特許や技術、学会での実績などがあるサンバイオ。6月に仮に残念な判断となっても、その後の進む道をどう描くのか、興味が尽きない。

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サンバイオ、昨今株価600円台〜700円台の値動きの中、いくつか動きがあった。

①1月20日 代表取締役副社長 執行役員 COO 辻村 明広 氏が辞任。
森社長が参天製薬から口説き、今まで二人三脚でやってきたと思っていた分、突然の辞任は残念極まりない。三菱ケミカルグループの田辺三菱製薬 代表取締役 及び三菱ケミカルグループの執行役エグゼクティブバイスプレジデントファーマ所管に就任するとのこと。転職・引き抜きがよくある業界だとはわかっているが、責任をもってサンバイオを牽引していって欲しかったのが正直なところ。


②3月16日 海外子会社 SanBio Asia Pte. Ltd.を解散することを決定。
辻村氏が代表を務めていたこともあってか、シンガポール子会社の解散の決定。グローバル展開を掲げているのにも関わらず、海外子会社解散は、資金的な影響もあるのかもしれないが極めて残念。2020年10月に設立発表をした時は、山本寛さんが代表に就任したが、その山本さんも退職。世界初の偉業を成し遂げるのに、山あり谷ありなのは当たり前だし、紆余曲折あってこその成功だと思うが、その成功に挑む森社長の確固たるブレーンが必要なのではないか。社長が大風呂敷広げようとする時にブレーキをかけたり、社長が慎重になりすぎているところにアクセルを踏んだり、長年連れそう確固たる有能な補佐役の登場を望む。


③3月17日 決算説明会音声公開
・「直近の製造で”収量に関する課題”が発生。」
・「申請時点と比較して収量が減少」
承認が遅れている理由が今回の決算説明会で明らかにされたのはよかったが、もっと早く開示すべきだったのではと思ってしまう。


成否判断は「申請時点と同等の収量の確保。」とされているが、これ、「不可能でした」なんてあり得ないのではないか?なぜなら「申請時点と同等の収量は、過去の製造において複数回達成している」と言っているのに、今更不可能なんてあり得るのだろうか???製造コストや製造にかかる時間が当初想定より上がるとかはあり得るだろうが、今更6月になって「不可能です」となり得るのか、これは医学や製薬に詳しい方に聞いてみたいが、6月に「成功」以外の道は自分の中で存在しない。 だから、自分は6月に「成功」の一報が出て、以後に確実に承認はなされると思っている。(不可になるのなら、その理由を詳細に公表してほしい。)



あと一つの課題は、資金面。さらなる増資は避けなければならないと思うし、だからこそ今まで以上の提携等が望まれると思う。そのような中で加齢黄斑変性、網膜色素変性、視神経炎で提携しているocumension社は、他社と提携している滲出型加齢黄斑変性治療のOT-702が3相入りし、香港で上場していた株式を中国本土でも取引が可能になったようである。思った以上に今後存在感が増してくる可能性があり、サンバイオは眼科疾患系でオキュメンションとの提携を深めていくことも視野に入るかもしれない。オキュメンションの成長具合によっては、SB623の加齢黄斑変性適応がブロックバスター級(年商1000億円以上)に育っていく可能性もあるかもしれない。本丸の脳神経分野も、大手と組めることが一番だが、オキュメンションのように今後存在感を増してくるだろうスタートアップ企業との提携も長い目で見れば可能性があるのかもしれない。




なかなか一筋縄には行かないが、6月に課題を無事にクリアし、そのまま上市し、適応症を拡大し、グローバル展開していく道が潰えたわけではない。6月は運命の分かれ道になる。もしも6月に「不可」の二文字の場合、それはそれで、今後どうするのか、サンバイオの将来に興味は尽きない。
がんばれサンバイオ!6月の吉報を楽しみにしています!日本バイオの雄、そーせいが上場20年弱でプライム昇格を果たし、今後の成長が期待高になるが、そーせいもこの20年山あり谷ありだった。サンバイオも、将来的にはプライムに移行し、大活躍する道を期待したい! そのポテンシャルと経験値は有していると思う。

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スクリーンショット 2023-03-01 23.16.02
サンバイオが医療監修した2021年のテレビドラマ「最愛」をみた。

吉高由里子演じる社長が新薬の開発に奮闘する姿はまさにサンバイオの姿と重なるし、
最終回でめでたく承認を得られた姿はそれまでの苦労が描かれていた分胸に沁みる。

吉高由里子演じる社長は、様々な事件に巻き込まれて苦難の人生を歩むが、最後は幸せになれてよかった。多くの人を救いたいという、社長や井浦新演じる弁護士の思いもドラマを通して伝わってくるが、森社長をはじめとしたサンバイオの皆様もまさに同じ思いだろう。

人類史上に存在しないような新薬の開発に挑む「チャレンジャー」を、我々はどこまで応援できているだろうか。現状、承認がなかなか降りずに、悪戦苦闘しているだろう森社長に対して、批判や脅迫めいたことこそ起こっているかもしれないが、長い年月をかけてチャレンジされていることは、それだけで十分な尊敬に値する。

森社長や社員の皆様には、ここに、心静かに応援している者がいることを忘れないでほしい。チャレンジには、苦難や失敗がつきものだと思うが、声を上げないこそすれ、心の中で応援を続けている人は多数いるだろうことを忘れないでほしい。

がんばれサンバイオ!
長年頑張ってきた分、この先きっといいことが待ち受けているはずです。

(「最愛」をご覧になっていない方には、ドラマとしての面白さはもちろん、サンバイオを応援する気持ちが高まるという点においてもオススメします!) 
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辻村副社長が辞任した。
三菱ケミカルグループの執行役エグゼクティブバイスプレジデント(ファーマ所管)に4月1日付で就任するとのこと。
今はあえて深読みしない。

サンバイオは今後どうなるだろうか。
株券印刷業に成り下がることだけは避けてほしいと思う。

・世界初の再生細胞薬を承認申請まで持っていった功績。
・RーSATシステムという流通管理投与システムを築いた実績。
・保有する数々の特許群。
etc
積み上げてきた実績や功績は、それだけで人類にとって宝。

サンバイオのホルダーになって、5年弱が経つ。
とてもエキサイティングで楽しい時間を過ごしてきた。

積み上げてきたSB623の慢性期脳梗塞と外傷性脳損傷適応がどうなるのか、辻村副社長の辞任を持って気になっている方も多いと思う。
一方、パイプライン全体を俯瞰してみると、あくまで全体像の一部でしかない。
承認申請まで行けている事実は紛れもない事実だし、他のパイプラインが将来ブロックバスター(1剤で年商1000億円以上)になる可能性は俄然ある。
スクリーンショット 2023-01-20 22.58.56

自分は、もし保有するサンバイオ株が紙切れになったとしても、痛いには痛いが、人生が狂うほどでは全くない。他で得たキャピタルゲインもあるし、ポートフォリオの中で順調に伸びている他のものもある。
故に、副社長辞任は今までにたくさんあったエキサイティングな場面のあくまで一つで、サンバイオには引き続き頑張ってほしいと思っている。どこまで下がっても、今の保有株を手放すことはしない。
しかし、冒頭書いたように、株券印刷業に成り下がり、ゴールがあるのかないのかも釈然としない研究開発をダラダラと続ける他のだらしないバイオベンチャーのようになるぐらいなら、買収に応じるなりをしてほしいという考えは持っている。

旧東証マザーズを賑わせ、医学会に革命を起こそうとしているサンバイオには、いつまで経っても、どこまで行っても、自分の知る「かっこいいサンバイオ」であってほしいと思う。

「辻村社長辞任の裏には実はこんなビッグサプライズが潜んでいました」的な、
「辻村副社長が辞任しましたが、無事に承認申請が下りました」的な、
「眼科疾患系で超すごいこんな進捗が出ました」的な、
明るい話題を今は静かに待つ。

がんばれサンバイオ!

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本日、サンバイオは再生医療等製品の包装・表示・保管に関する自社施設を設置し、業許可を取得したことを発表した。久しぶりに、「攻め」のIRな気がした。


IRを見た瞬間、2019年7月下旬に、東京都庁より「再生医療等製品製造販売業許可」を取得したことを思い出した。

今回の業許可は、どこから得たのか書いていない。
対して、2019年IRは「東京都庁より」となっている。
今回どこが許可したのか知りたいのと、今回設置したのは、東京都中央区に規模:54.47m²とのことなので、本社がある聖路加タワーの一室だと思われる。

聖路加タワーの設備計上は2014〜2016は社用車以外なかったのに、2020にいきなりの
「建築及び構築物」8,621,000円
「工具、器具及び備品」7,467,000円
合計16,088,000円の計上をしている。 2021、2022も高額な計上は続いている。

聖路加タワー内に何か設備を作ろうとしていることは前々から窺えていた。社長が国内ラボ建設にも言及したことがあるので、何か野心を持ってやろうとしているのかもしれない。今回のIRはその表れだろう。


また、東京の事業所年間賃借料は以下のように年々増加していっている。
2014.1.31 4,242,000円
(港区から12月に中央区に移転。) 
2015.1.31 4,242,000円
2016.1.31 8,216,000円 
2017.1.31 12,837,000円
2018.1.31 12,837,000円
2019.1.31 13,157,000円
2020.1.31 18,767,000円
2021.1.31  23,975,000円
2022.1.31  28,313,000円

意外と知られていないと思うが、株主通信に書かれているサンバイオ本社の聖路加タワーのフロアは、以下のように変遷している。
〜2019 28階
 2020 32階
 2021 32階
 2022 13階

事業所の家賃は年々上がっているし、フロアを変えてきている(または増やしてきている)ことからも、確実に人員増加に伴ったフロア拡張かつ、何かしらのためのフロア拡張は行なってきたことが伺える。そして、今回の一室設置。何かあるだろう。虎視眈々、何かをしようとしている。

株主の目を眩ますいやらしい事をする会社ではなく、ある意味愚直な会社なので、何かの進展を伴うための設置だと自分はとる。

日本でイノベーションが起きないのは、「失敗を許さない」企業経営風土が、社会全体にあるからだろう。それが、特に米国とは違う。サンバイオが失敗を超え、アグレッシブにチャレンジしている姿勢は、自分にはカッコよく映る。今は、サンバイオに対して批判も多いだろう。しかし、自分は、そのチャレンジ精神に敬意を表する。がんばれサンバイオ!サンバイオは、確実に、壁を超えてくる。
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サンバイオが、増資お代わりをしてきた。
承認までまだ時間がかかりそうだとのIRが出てから、約1週間。
1000円を割っている今の株価は、当面さらに下がりそうだ。

サンバイオの増資は4回目になる。

1回目は、TBIのP2主要評価項目達成7ヶ月前の2018年3月20日にあった突然のMSワラント(8%希薄化、50億円獲得)。当時はTBIも脳梗塞も成功すると思っていたので個人的にも夢がある増資だった。

2回目は、2019年5月の海外募集による新株式発行200万株(4%希薄化、70億円獲得)。「海外募集」で日本市場にはそれほど影響がなく、誠実な増資であると好印象だった。

3回目は、2022年2月の承認申請まであと1ヶ月程度という超絶良IRと抱き合わせてきたMSワラント750万株(14.5%希薄化、77億円獲得)。これも、申請が目に見えていたので、攻めの姿勢の好印象増資だった。

そして今回の、承認がもう少し長引くことがわかった状況でのMSワラント900万株(15.1%希薄化、90億円調達)。自分の中で初めての夢も誠実さも感じないワラントになる。

状況も、都合もわからないではないが、以下を要求したい。


1 当局と喧嘩するぐらいの意地を見せて欲しい。言いなりではいけない。当局への配慮から「開示できない。」が多いが、 マーケットとの対話のために「開示」してほしい。もっと明かすべきは明かした上での、増資であれば誠実さを感じる。「生産関連での遅れ」とは具体的に何なのか。先駆け指定制度が謳う「6ヶ月」を反故にしているのは当局なのだから、サンバイオも、怒るところは怒ればいい。当局の責任において申請受理をしているのだから、話が違うではないか。下僕に徹することはない。マーケットに不信感を持たれるようでは、製薬業も成り立たない。今回は、当局にとっても異例だと捉えているはずなのだから、当局に説明した上で、きちんと市場に説明をすれば良い。社長どうでしょうか。映像配信などで、説明されてはいかがでしょうか。

2 ワラントお代わりを行うのならば例えば、「提携話がどのような感じで進んでいるので、承認すれば提携できるので、今はワラントでの耐え時なのでお願いします。」ぐらいのビジョンと将来像を示してほしい。米国RMAT指定をどのように活用していくのか、日本での承認がグローバル展開にどれほどの筋道を作るのか、そういったことを説明した上で増資をするべきではないでしょうか。

承認は必ずされると思っている考えは変わらないので、一時の株価低迷は仕方なしと受け入れるが、サンバイオらしい攻めの姿勢を
期待したいと思う。
(ちなみに4月の株主総会は、なんだかんだ言ってサンバイオは壁を乗り越え、皆さん笑みでの総会になるイメージしかない。サンバイオはいくつもの危機を乗り越えてきているそういう会社だ。)
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本日、「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム製造販売承認取得の状況について(続報)」というIRが出された。そろそろ薬事食品衛生審議会の開催案内の議題に明記されるという嬉しい知らせが来るものと思ってワクワクしていたのが、一転、残念なIRだ。


ただ、ここまで待ったので、いつまでも待てるつもりでいるので、自分には影響なしだが、楽しみが延びた点はやはり非常に残念だ。
ただ、サンバイオは今まで本当に色々なことがあった。それでも壁を一個一個乗り越えてきた実績がある。信じて待つしかないし、信じて待てる。

IRにはこのように記載されている。
生産関連の審査に対する当社の従前からの対応がより具体化し、まだ時間を要すことが判ったため、当社としては、今期中の承認取得は無いものと判断しています。承認時期は当社で決められるものではありませんが、承認審査への対応に、引き続き全社一丸となり全力で取り組み、来期中、一日でも早く皆様に承認取得のご報告ができることを目指します。」

やはり、「生産関連」がネックだと見られる。
本ブログで再三事例に挙げている、 第一三共のデリタクト注に当てはめて考えてみても、第一三共は承認取得の際に「当局と十分に相談した結果、承認に至った。安定供給に努める。」とのコメントを出している。

上市(発売)において、安定供給が重要なのは何も薬品に限った事ではなく、電子機器や玩具や化粧品や・・・あらゆるプロダクトで当たり前の事で、 やはりここがSB623にとってもネックなのだろう。

安定供給に関しては、業務提携を結んでいる昭和電工は以下のプレスリリースを出している。(2020年11月2日)

「昭和電工マテリアルズグループは、米国3カ所(カリフォルニア州マウンテンビューに1カ所、ニュージャージー州アレンデール内に2カ所)、日本1カ所(神奈川県横浜市)および欧州1カ所(ドイツ オットブルン)の世界5カ所の製造拠点を中心に、再生医療等製品の受託製造事業を展開しています。お客さまである製薬メーカーの新薬候補の多い国や地域で、グローバルに製品を供給できる体制があることを強みとしています。
 このたび昭和電工マテリアルズは、今後見込まれる再生医療等製品の商用製造の拡大をふまえ、製造能力を拡充するため、当社横浜サイトおよびドイツの子会社であるMinaris Regenerative Medicine GmbHにおいて、生産設備投資を行うことを決定いたしました。
 横浜サイトでは、すでに稼働している第一拠点と同規模の約4,000㎡のスペースを、隣接する施設内に設け、再生医療等製品の商用製造に必要な設備を導入します。投資額は約25億円で、稼働開始は2022年10月頃を予定しております。
 Minaris Regenerative Medicine GmbHにおいては、現在オットブルン(ドイツ)にある工場の近隣に、約42.7億円を投じて約6,650㎡の新工場を建設し、2023年初頭の稼働開始を予定しております。
 昭和電工マテリアルズは、今回の2拠点への設備投資により再生医療等製品の商用製造に向けた体制を拡充し、再生医療の発展および患者さまのQOL向上に貢献してまいります。」https://www.mc.showadenko.com/news/detail/japanese/5より

 

自分は、昭和電工マテリアルズの横浜工場・ドイツ工場の稼働が思いの外遅れている可能性を見ている。(昭和電工IRに尋ねてみようと思う。わかったことがあれば、本ブログでお知らせします。)(ちなみに、2019年5月14日の「欧米市場での需要拡大を見据え量産化能力向上のための製造委託企業の複線化」を使途とした海外募集による新株式発行200万株が、ここで使われているのかいないのかは非常に興味があって、総会で問うてみたいと思っている。)

だとしたら、サンバイオがやらかしてるわけではなく、止むを得ない事情だけに過ぎない。厚労省の都合・提携先の都合様々な外部要因が重なることもある。サンバイオを無闇に批判したり、必要以上に落胆するのは時期尚早である。

 

IRに「当社としては、今期中の承認取得は無いものと判断しています。」とある。サンバイオにとっての来期は2月からになる。

過去の審議会の日程をたぐってみると、
R4 6.1 → 8.3 → ?
R3 5.24 → 9.6 → 12.6 → 2.7
R2 コロナでメール開催 → 12.3 → 2.17
R1 11.13 → 2.26
H30 8.29 → 11.21 → 2.20
H29 6.15 → 10.11
H28 6.17 → 9.16
H27 5.27 → 9.2 → 11.16 → 3.30
なので、
R5年2月の審議会に期待したい。
(それが無理な状況なのだとしたら、サンバイオにはきちんとした説明を求める。) 


ということで、昭和電工の動きを少し調べてみる。
がんばれサンバイオ!貴社ならこんな壁も必ずきっと乗り越えられる!! 

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昨日サンバイオから「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム製造販売承認取得の状況について」というIRが出た。仕事中にさらっと読むと不味いIRと感じたけれど、家に帰ってじっくり見ればなんて事のない、ただの馬鹿正直親切IRだと思った。

「先駆け指定制度」と「オーファンドラッグ指定」のダブル指定と言う点と、遅延を重ねていた点でSB623と似ている第一三共のデリタクト注と比較して考えてみる。(※この2剤がウイルス製剤と再生細胞薬だというそもそものモダリティの違いは置いておきます。)

デリタクト注は以下の変遷を辿った。 

2020年12月28日再生医療等製品製造販売承認申請
2021年5月24日厚労省薬食審再生医療等製品・生物由来技術部会で審議。
2021年6月11日承認。

見事に6ヶ月で承認取得に至っている。
この例を参考にすると、3月7日承認申請のSB623は、8月3日の議題に上がってもいいのかもしれない。ただ、IRに「当社は、当社初且つ実例のない治療薬の承認審査への対応に、」とある通り、すんなり6ヶ月ちょうどで進まないことも常識の範囲で理解しようと思えば理解できる。当局はコロナ対応等もある。8月は無理だったにしろ、次回の審議会で承認になるのなら大きな問題はない。

過去の審議会の日程をたぐってみると以下の通りだった。
R4 6.1 → 8.3 → ?
R3 5.24 → 9.6 → 12.6 → 2.7
R2 コロナでメール開催 → 12.3 → 2.17
R1 11.13 → 2.26
H30 8.29 → 11.21 → 2.20
H29 6.15 → 10.11
H28 6.17 → 9.16
H27 5.27 → 9.2 → 11.16 → 3.30

今回は残念だったが、新たな問題点が出てきたわけでもないことがIRの「着実に前に進めていることを本件のお知らせとともにご報告いたします。」からも伺える。希望も兼ねて、次回審議会が11月初旬なのだとしたら、そこでの審議を心待ちにしたい。


第一三共はデリタクト注の承認取得の際に「当局と十分に相談した結果、承認に至った。安定供給に努める。」とのコメントを出している。安定供給がやはりポイントなのだとしたら、製造委託先の昭和電工も気になる所。

安定供給に関しては、昭和電工は以下のプレスリリースを出している。(2020年11月2日)

「昭和電工マテリアルズグループは、米国3カ所(カリフォルニア州マウンテンビューに1カ所、ニュージャージー州アレンデール内に2カ所)、日本1カ所(神奈川県横浜市)および欧州1カ所(ドイツ オットブルン)の世界5カ所の製造拠点を中心に、再生医療等製品の受託製造事業を展開しています。お客さまである製薬メーカーの新薬候補の多い国や地域で、グローバルに製品を供給できる体制があることを強みとしています。
 このたび昭和電工マテリアルズは、今後見込まれる再生医療等製品の商用製造の拡大をふまえ、製造能力を拡充するため、当社横浜サイトおよびドイツの子会社であるMinaris Regenerative Medicine GmbHにおいて、生産設備投資を行うことを決定いたしました。
 横浜サイトでは、すでに稼働している第一拠点と同規模の約4,000㎡のスペースを、隣接する施設内に設け、再生医療等製品の商用製造に必要な設備を導入します。投資額は約25億円で、稼働開始は2022年10月頃を予定しております。
 Minaris Regenerative Medicine GmbHにおいては、現在オットブルン(ドイツ)にある工場の近隣に、約42.7億円を投じて約6,650㎡の新工場を建設し、2023年初頭の稼働開始を予定しております。
 昭和電工マテリアルズは、今回の2拠点への設備投資により再生医療等製品の商用製造に向けた体制を拡充し、再生医療の発展および患者さまのQOL向上に貢献してまいります。」https://www.mc.showadenko.com/news/detail/japanese/5より

10月に、国内製造拠点の稼働開始を迎えての、11月審議会なのだとしたら、話が整う気がする。
2023年ドイツ工場稼働だとしたら、それを持ってのグローバル展開も大いに期待できる。

8月審議会に上がらないことは残念だった。
ただ、11月審議会に上がることは期待できる。
何も承認申請が却下されたわけではない。
馬鹿正直にIRを出してくださったことは、ある種の誠実さも感じる。このIRがなければ、また疑心が疑心を生んでいた。
IRからは、引き続き社員さん方が尽力されていることが伝わってきた。

これぐらいの遅延はある種もう慣れっこになってしまった(苦笑)
これぐらいのハードルを越えれるだけの担力と力はサンバイオは確実に持っている。
引き続き、がんばれサンバイオ!!承認取得は、もうすぐそこまで!!

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サンバイオの750万株のMSワラントが昨日終わった。そのことも好感されてか今日の終値は、123円上がり1304円。14.5%の希薄化は決して軽いものではないが、3月に始まって7月に終わったのは体感的には早かった。1000円割っていく恐れも感じながら、いいところで買い増しできたのは良かった。約123億円調達を予定した本ワラントにおいて、結果いくらの調達ができたのか、発表を待つ。 3月に承認申請がされているので、早いもので再来月9月には承認を迎える。このまま弾みが付くことを願う。 

サンバイオの直近増資は、ここ近年で2回あった。1回目は、TBIのP2主要評価項目達成7ヶ月前の2018年3月20日にあった突然のMSワラント(8%希薄化、50億円獲得)。2回目は、2019年5月の海外募集による新株式発行200万株(4%希薄化、70億円獲得)。

この2回目の増資は、その4ヶ月後に獲得した米国RMAT指定獲得のために、急ぎ足で行ったと思っている。米国BT制度を用いた承認取得の実情について、早期承認取得のカギはプロセス開発であることをRocheの担当者が述べていたことがあるからだ。製造プロセス構築の資金も姿勢も無くして、米国当局はRMAT指定を下さないという風に考える。ちなみにこの時の増資理由は、「量産化能力の向上及び安定供給体制を確保するための製造委託企業の複線化を図る」だった。米国当局へのファイティングポーズとしては十分だったのかもしれない。

今回の増資は、承認申請を絡めての増資でタイミング的にはここなのだと思うが、一方、割と駆け足的に完了まで持っていったので、新たなスキームの出現を夢見ている。8月いっぱいを使っての完了ぐらいでも良かったのに、最後は(7月は)あれよあれよと240万株をたったの13日間で消化してしまった。具体的には、米国での大型提携を夢見る。あるいは、米国での大きな躍進を夢見る。

また、2022.7.01の生産部長に中田圭三氏就任IRも夢のあるIRである。長年在籍されていた生産部長の津村治彦さんは、ご定年だろうか? 津村さんは協和発酵キリン株式会社のご出身ということで、同じく麒麟グループご出身の森社長の繋がりだと勝手に思っていたが、今回の中田さんは、またしても参天製薬ご出身で、辻村副社長の繋がりだと伺える。参天製薬からの引き抜きの多さには目を見張るものがあるが、それだけ辻村副社長の魅力もあるのだろう。(辻村社長を口説いた森社長もナイス)

新たな体制も整い、増資も終え、承認を控える今は、悪材料出尽くしで、9月までは上り基調だろうか。日頃の株価はほぼ気にならないくらいゆったりと構えている。止まらない円安(今日現在1ドル138.9円)や、岸田政権の投資促進政策などは、サンバイオにとって追い風になる。ワラント終了をもって今からのサンバイオの爆発的躍進を夢見ている!
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マカリスター先生(25年以上300の治験をやってこられた先生。この先生の臨床試験センターは多くの治験を行ってきて、90%以上がFDAの認可に至っている。神経内科そして臨床試験の分野の非常に経験を持った第一人者の一人)が、サンバイオのSB623について”The phase 3 is in the final stages of being worked out between the agency, the sponsor, etc, and I hope maybe the fourth quarter this year. We'll see. But it will definitely come.”「フェーズ3は、代理店、スポンサーなどの間で解決される最終段階にあり、今年第4四半期になることを願っています。様子を見ましょう。しかし、それは間違いなく来るでしょう」と述べている。サンバイオからは出てこない情報で、なかなかワクワクさせられる。
https://www.neurologylive.com/view/regenerative-medicine-tbi-neurologic-injury-potential-sb623


フェーズ3の成功は、米国はじめとした世界各国での上市に繋がるものすごく大きなインパクトをもたらす超重要事項である。それこそ株価数万円台と言うのは「確実」と言って良いレベル。(ちなみに、米国はRMAT指定を受けているので、本当に真正面からP3を行うとは限らないとも思っている。)フェーズ3は一刻でもはやく始めてほしい治験だけれど、マカリスター先生談を信じて、今年度中ぐらいの開始を期待したい。しかし、先生の「代理店、スポンサー」発言も気になる・・・社名や条件によっては、これも株価に大きく作用する重要事項。

フェーズ3は、今までサンバイオが行ってきた他の治験より、はるかにスムーズに進む、かつ成功角度は高いと思っている。以下その理由。

①評価指標には複合FMMSを使用→従来のFMMSで測るより、正確にかつ適切に測定できる。FMMSで見るより、改善度合いが明らかになりやすい。

②米国の患者会も協力→2021年12月に米外傷性脳損傷レジストリ協会(NTRC)を設立した所なので、治験で組み入れる患者さんをリクルートしやすく、治験期間の短縮化に貢献

③参加したい医師も多数→2022年4月のAAN学会発表でによって、「反応としてはたくさんの医師の方がアメリカでの治験をもしやるのであればやるのであればやりたいと言う話がたくさん来ておりまして、これを契機にさらに増えております。」と2022総会で森社長が発言。参加したい医師が多い=治験に参加する病院の数も増加が期待でき、スムーズに組入が進む。

④RMAT指定→2019年9月にSB623のTBI適応に関して、米国RMAT指定を受けている。RMAT指定による優遇措置には以下の3つがある。
A:FDAに製品開発及び審査を促進しうるサポートを受けることが開発初期から出来る。B:優先審査制度(10ヶ月の審査が、6か月以内に短縮される。)C:迅速承認制度(標準的試験のかわりに代用または中間エンドポイントでの結果から販売承認を行うことが出来るという手続きのスキップが可能になる。代わりに発売後の第4相試験が必要。やはり第3相はかなりの形で省略可能とも見えるが・・・

⑤治験期間はおそらく半年?→安全性はTBI2及びCIp2bですでに実証されているので1年の経過観察をわざわざ取るとも思えない。

⑥治験の成功角度を高めるプロトコール(治験実施計画書)設計のノウハウは蓄積されている。→慢性期脳梗塞p2bの未達要因として疑わしい、発症してから長い人(90ヶ月)を除外し、mRS2(比較的軽度)も包含することを避け、理学療法の継続を推奨することも止めれば盤石か。追加解析で明らかになった「梗塞量を絞る」を加えれば、かなり盤石なプロトコールではないだろうか。(医学素人の自分が勝手に述べています。 汗)

①〜⑥を持って、P3は盤石だと思うのは軽率だろうか?


唯一の懸念は、資金。
日米でp2bやってった年の消費額は確か年間50億円ぐらいだったはず(うろ覚え。)
治験に最短2年費やしたとして100億の余裕は今のサンバイオにはない。しかし、現在進行中のワラントの資金調達の目的に、この治験のことには触れられていないので、何か他の策(大型提携等)があると思いたい。



今日の終値1104円だが、買い増ししたくてしょうがない。株価が爆上げする要因がいくつもあるサンバイオ。そして悪材料は今の所はあまりない。

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4月27日の株主総会は、参加したい気持ちは山々だが、オンラインでの参加をしようと思う。感染拡大防止の目的で事業説明会は中止のようだが、昨年度同様に質問は受け付けてくださると思う。自分は参加できないので、参加される方でもしよろしければ以下の質問をぶつけてくださればありがたいです。


Q1

SB623のグローバルローンチにおいて、各国でも「R-SATシステム」の様なシステムが必要なのではないかと思います。その辺りの進捗具合や戦略を教えてください。


Q2

2019より掲げている「2025再生細胞薬でのグローバルNo. 1企業へ。」のスローガンは、今も生きていますか?あるいは変更がある場合、どのようなスローガンを社内で掲げられていますか。


Q3

条件付き早期承認制度の趣旨として、安全性が担保でき、効果については傾向、頻度を得るということで完全な証明までは求められていないと思います。また、慢性期脳梗塞も梗塞量を絞り、500万投与群にまで絞ると非常にいい結果なのではないかと思います。この流れで、慢性期脳梗塞用途もこのまま申請を出す可能性はありますか?0ですか?


Q4

2018総会において、「自社販売することで患者の方により良い第2世代、第3世代の製品を出すノウハウも溜まってくるのでそういった意味でやっていきたいと思っている。」と仰っていましたが、SB623も、現時点で第2世代、第3世代と、よりよくアップデートされているという理解であっていますか?


Q5

シンガポール支社の動きで何かあれば教えてください。また、前シンガポール支社社長の山本氏は、シニアアドバイザーで名前が残っていますが、直近で山本氏が動かれた事例があれば教えて下さい。あるいは、今後山本氏にどのような働きを求めますか?


Q6

海外企業から多数の引き合いが来ていると以前お伺いしました。以前に眼科疾患で提携をした中国企業以外に、欧米や欧州などからも今も引き合いは有るのか無いのか、そこを開示できる範囲で教えてください。


Q7 

骨髄細胞由来のものには継代数に限りがある中で、元となる骨髄も限りがあるので新たに採ってくることになると思いますが、新たに採ってくる場合、つまり、ドナーはどう言う基準で、どうやって集めているのでしょうか。


Q8

以前、TBIの治験を行った大学が、SB623の投与箇所についての追跡調査を行なっておりましたが、その結果はどうでしたか?何か示唆を得られましたか?結果はどこかで公表されましたか?


Q9

大株主が減っている状況が気になります。申請を果たした今、安定大株主がそろそろ出てきてもいいと思いますが、何か動きはありますか?あるいは、安定大株主獲得のために何か動いておりますか?


Q10

2019年9月のRMAT指定から3年近く経ちましたが、これに関する動きは米国でないのですか?あるいは、この指定を今後どのようなロードマップの下活用していく戦略でしょうか?


Q11

2019年4月の欧州ATMP指定からも約3年が経ちましたが、欧州でのその先が中々出てきませんが、欧州での進捗や見通し、情報がもしあったら教えてください。


Q12

SB623の薬価は、ズバリいくらぐらいを想定していますか。(答えられないと思うが・・・)


Q13

現行行われている増資80億の内訳60億は外傷性脳損傷絡みの増資ということで、これでは慢性期脳梗塞の開発資金が足りないと思いますが、どういう戦略でしょうか。



年に一回しかない我々個人投資家が直接意見をぶつけられる貴重な機会がこの株主総会になる。自分が参加できたとしたら、もちろん応援の気持ちは伝えながらも、是々非々の総会にしたいと思う。参加される方の、良い追及に期待したい。もしよろしければ、上述した質問も使っていただければ幸いです。当日はオンラインで、しっかり行く末を見届けようと思う。 27日がとても楽しみだ!


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 アナリスト・機関投資家向け説明会が2022.4.13に開催され、説明会資料および説明会音声が当日の夜23時頃にアップされた。こういう姿勢は今後もお願いしたい。説明会の多くは ビジャン医師による学会発表の科学的な詳細だったが、冒頭5分程度を使って、森社長による学会の様子の報告があった。文系の自分には、森社長の話にも興味があり、いくつか今後に生きる情報もあるように感じたので、ここに文字起こし(完璧なものではありません。)を残しておこうと思う。

 

(これより文字起こし)
「今回のANNの学会ですけども、コロナの関係で過去2年間はバーチャル開催して3年ぶりにハイブリット開催で非常に活気がありました。今回38,000人のメンバーシップ、毎年の会議で15,000人来ると言う巨大な会ですけども、そこの中で6日間にわたりまして2,400の発表の中から選ばれたこのプレナリーセッション、クリニカルトライアルについては7演題ですので、非常に光栄な枠に選ばれたと思っております。
 私シアトルに前日入りましてシアトルは雨が降るので有名で雨が降りましたが、当日朝からスッキリと青空で晴れましていよいよ私の夢ですね、あの胸の昂る思いをしましたのが、当日の朝でした。
 しかし当日早めに行きまして、会場に行きますと、このメイン会場は合計
20位ありますけども、メイン会場は特別に大きな会場で約3,000名位入る巨大な会場でありました。当日はですね、マカリスター先生は7人のうち3番目の登壇でありまして約15分間、このstemtra試験について熱く語っておりました。
 先生の紹介もありまして
マカリスター先生は25年以上300の治験をやってこられた先生ですので非常に落ち着いてお話をされておりまして、先生が作られたニューイングランドの臨床試験のセンターは、これまでにたくさんの治験を行ってきて、そして90%以上の治験がFDAの認可に至っていると言うことがありまして、やはりこの神経内科そして、臨床試験の分野の非常に経験を持った第一人者の先生であることが、会場の雰囲気からもわかりました。7つの演題すべてみた感想なんですけども、その中にはフェーズ3が4つあり、そしてブロックバスターの製品の結果もありまして、非常にそうそうたる先生方、治験の発表でした。その中でですね、今回フェーズ2である細胞治療のTBIの治験の発表というのは非常にやはりユニークであり、革新性から行きますとあの群を抜いていたと思います。そして、マカリスター先生もですね、経験豊富な先生ですので、堂々とリーダーとして発表されて、非常に印象的だったのは、治験の結果を発表したにとどまらず、治験の様子、患者さん、ご家族そして先生方、スタッフがどのような思いを持って、そしてどのような形でやっていたのかの情景を思い浮かべるような発表でして、非常に思い入れを強く感じたところです。(
Yahoo!掲示板であった情報をここに追記。マカリスター先生のインタビューを文字起こしし日本語に訳して下さったもの。acoさん作)「ある患者さんは、外傷性脳損傷後、一言もしゃべることがなく、相貌失認状態でした。作業療法士、研究員、私、そして彼のお母さんが部屋にいる中で、彼の最初の言葉を発すると、彼のお母さんは泣き出してしまったのです。」→発話能力さえも改善するSB623の効果を明らかにしている貴重な証言であると思う。ちなみに、治験で用いられたFMMS指標では発話能力は測定項目に入っていない。)
 先生の発表を受けまして、たくさんのメディアから関心を寄せられまして、先生は発表の後メディアの方とたくさんのインタビューをやられていまして、結果としてですね、米国内で10個位のメディアに掲載されております。
 今回改めて思ったところとしては、やりこのマカリスター先生そして
3年前サンディエゴで初めて発表した際のピッツバーグ大学のオコンコォ先生、そして各学会で数々の発表をされてこられている北海道大学の川堀先生。先生方皆さんですねやはり特別な思いを持ってこの治験に臨んでいらっしゃっていることが非常によくわかった、理解できた、改めて思った所です。それはやはりこの製品がですね、SB623が患者さんにとって、そしてご家族にとって、そして社会にとってやはりかけがえのないものであると言うところがですね、メッセージの端々に出ておりまして、私共の思いと同じであるなと思ったところであります。そういった学会発表で、私としても20年以上これを開発していく中でですね、今回この大きな舞台での発表を見まして、やはり非常に意義深いことをやっていると言う事をですね、改めて実感したところです。」
(文字起こし以上)



ワラントと、申請後承認までの半年間は大きなカタリストはないだろうことをいいことに株価は1137円と低迷中。はっきり言って、こういう時こそ買って買って買いまくりたいが、残念ながら資金がなく増やせず・・・今は耐え時で、株価は必ず飛躍していくと思う。米国メディアでも取り上げられているということなので、半年後にはじわじわと認知されていくと願う。 サンバイオからは今日も、この説明会の質疑応答の要約公開IRが出た。積極的でアグレッシブな情報公開を今後も進めて行ってほしい。頑張れサンバイオ! 

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先日、サンバイオより第9回定時株主総会招集通知が届いた。近年毎年、まずは従業員数の数をみている。バイオベンチャーから製薬企業へ脱皮しようとするサンバイオ社の有言実行具合は、この数に現れると思うからだ。さて、今回は・・・



◎従業員数の変換
2014.1.31 12名(東京1 米国11)
2015.1.31 13名(東京2 米国11)
2016.1.31 23名(東京5 米国18)
2017.1.31 37名(東京9 米国28)
2018.1.31 32名(東京8 米国24)
(2018.11.1 TBI達成)
(2019.1.29 stroke未達)
2019.1.31 43名(東京12 米国31)
2020.1.31 74名(東京30 米国44)
2021.1.31 85名(東京36 米国49)
2022.1.31 89名(東京34 米国・シンガポール55)


無事に4名の増加。(ただし、東京は2名の減)
今までのような急激な増員具合は見られなかったが、申請を終えた今はこのようなものか。急激な減員があれば赤信号だと思うが、現況4名増員で安心材料にはなった。

従業員数増加の理由は
2020「市販後の安定供給体制構築に向けたものであります。」
2021「市販後の経営体制構築に向け事業部門及び管理部門を増強したためです。」
と表記されていたが、今回はその表記は無し。

従来よりある「企業集団の対処すべき課題」の「人材の獲得」にこうある。「 当社グループの研修開発体制は、コア・コンピタンスとなる研究開発及び製造プロセスのデザイン等は自社で行い、臨床試験及びその治験薬自体の製造の業務等は外部協力業者を活用するなど効率的に行なっています。 現在は小規模組織での運営を行っていますが、開発の加速、市販後体制の構築、適応疾患の拡大、パイプラインの拡大・進捗等に応じて、今後も、適切かつ十分な人材の確保・維持に努めていきます。」(昨年度と比較して若干の変更。赤字横線箇所が消され、赤字箇所が追加。)

 従業員数については、大きな投資判断となる材料にはならなかったが、2023には世界的製薬企業にふさわしい更なる大幅増員を期待したい。

ザッと目を通してもう一つ気になったのは、大株主の変化

【2021】
・川西徹 12221
・森敬太 5997
・大日本住友製薬 2820
・帝人 992

・野村信託銀行(投信口・信託口)999
・藤岡さん 365
・松井証券 316
CHARLES SCHWAB FBO CUSTOMER 251
・SBI証券 243
・日本マスタートラスト信託銀行 228

   ↓

【2022】
・川西徹 12221
・森敬太 5997
・帝人 992
・野村信託銀行(投信口・信託口)950
・BNY GCM (ACCOUNTS・CLIENT ACCOUNTS)474
・CHARLES SCHWAB FBO CUSTOMER 233
・ケアネット 210
・アステム 157
・ケーエスケー 157 
・バイタルネット 157

ケアネット、アステム、ケーエスケー、バイタルネットが突如現れた感じがするが、これら4社はサンバイオと2018に資本提携をしており、当時のそのIR 
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4592/tdnet/1628808/00.pdf の中では、「ケアネット、メディカルインキュベータ、バイタルケーエスケー・ホールディングス及びアステムは、4社合計で平成 30 年8月 31 日時点のサンバイオ発行済株式総数 49,713,533 株に対し、発行済である普通株式 1.59%を取得します。なお、メディカルインキュベータにつきましては、同社が無限責任組合員であるケアネ ット・イノベーションにてサンバイオ株式を保有します。」となっている。今回の4社の持株比率は1.3%なので、当時より発行済株式総数が増えたことを考えても、特に保有数を増やしたわけではないことがわかる。そうすると明らかに大株主が減っている。。。これは残念なことで、安定大株主が増えるような開拓をしっかりとやってもらいたい。現在進行中のワラント下で、そういった存在を確保しているのか、そこも総会でどなたかに突いていただきたい。

「事業報告」の中では、米国での「RMAT指定品目として初のBLA承認取得を含むRMAT指定3品目がBLA承認を取得しました。」 とあった。つまり、「RMAT指定品目が承認取得した」と読んだが、ぜひSB623も続いてほしい。また、脳出血プログラムと、慢性期脳梗塞の国内臨床試験開始を推している感じを受けたが、国内はもちろん海外展開の見通しはどうなのか、その辺りも非常に気になる。(きっと今までの経験・知見を活かして、今後の進展は今までよりはスムーズにt力強く進むと思っている!)

 今年の株主総会は残念ながら行けそうにないが、インターネットでの参加は是非しようと思う。昨年度同様、コロナで事業説明会は中止だが、 質問は受けてくれるはずなので、自分が質問したいことをブログに今度アップするので、参加されるどなたかに託したいと思う。大きな情報が得られることはない総会召集通知だったが、そして株価も冴えない日が続くが、国内承認申請を終えた今、「長期」で見ると全く動じることがない。28日の総会が非常に楽しみすぎる。こんなに保有していて楽しい銘柄は他には無く、引き続きワクワクしながら応援を続けたい!がんばれサンバイオ!
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ミクスonline 2022.3.14より一部抜粋(https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=72727&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter&utm_campaign=mixonlinejp
これまでは、Fugl-Meyer Motor Scale(FMMS・運動機能障害)が指標として用いられていたが、「関節や上肢、下肢の動きをみるだけのもので、患者の日常生活に与えるインパクトを測定できるものではないという側面があった」とネジャドニクCMOは指摘。そこで臨床的に意義のある最小の変化値(MCID)を新たな評価指標として構築し、外傷性脳損傷による機能的転帰(DRS)およびFMMSの臨床的に意義のある変化量を科学的に評価することを可能とした。この結果、DRS,FMMS合計スコア、上肢スコア、下肢スコアともにベースラインからの改善を「SB623」で確認することができ、規制当局が求める、患者の日常生活に与えるインパクトという臨床的意義を見出すことができたと報告した。
                 (抜粋終わり)
___________________________

                    

(※サンバイオは、2020.1.29当初は「複合FMMS」と言う言葉を使っていたが、今では「DRSおよびFMMS」と言う言い方をしているので、本記事でも「複合FMMS」=「DRSおよびFMMS」と言う解釈です。違うかったら御免なさい。)


【複合FMMSとMCID設定の経緯】

2019.1.29 慢性期脳梗塞治験主要評価項目未達

2020.9.14 MCIDを設定し、複合FMMSで解析することによって慢性期脳梗塞治験の統計学的有意を発表(梗塞巣サイズ一定量未満)

2021.11.1 TBI(外傷性脳損傷)でも複合FMMSでのMCID設定を学会誌発表(←これ、結構急に来た。)

2022.3.7 TBI承認申請完了

2022.4.2〜7の米国学会で、TBI治験48週 有効性、安全性データを発表予定。


4月の米国学会発表は、おそらくTBIのMCID観点での複合FMMS解析効果を発表ではないだろうか。ヤフー掲示板で48週有意差なし問題が盛んに言われてるけど、それは過去のFMMS指標判断の話で、MCIDで見て複合FMMSで測定したら、効果爆上げの可能性は大ではないだろうか。(違うかったら御免なさい。しかし、ヤフー掲示板では理系的な投稿が多くなされていてすごいなと思う。自分は文系でイマイチついていけないが、尊敬するし心強い。)

自分は、複合FMMSのMCID設定は最強だと思っている。
なぜなら
①未達だった脳梗塞治験を復活させたから。
②急に学会誌に掲載するぐらいだから。
③PMDAの承認申請受理の一押しにもなっているから。

「FMMSでしか見ることができなかった時代」と、「複合FMMSのMCID設定がある時代」は、世界が違う。複合FMMSのMCID設定によって、脳を再生させる再生医療分野の世界は大きく前進している。

脳梗塞の進展と、メガファーマとの提携と言うサンバイオ株主が歓喜する2大ビッグイベントは、この複合FMMSのMCID設定によってもたらされると思う。NTRC(全米外傷性脳損傷レジストリ協会)の発足メンバーであるアボット社やフィリップス社との提携等も、4月の学会発表をきっかけにあり得るのではないかと夢を膨らませる。(SB623がRMAT指定(米国版早期承認制度)を受けているのも、提携先には旨味。)

パイオニアが故に、設定をする必要があったという遠回りがあったが、先駆者故の産みの苦しみ。ある意味かっこいい。今はワラントもあって株価低迷中だが、全く心が動じない。だって、申請したんだもん。安心して、長期で応援するのみ!4月の学会発表以降、2022中には大きな前進があると期待する。がんばれ!サンバイオ!がんばれ!ビジャン・ネジャドニク(←サンバイオの執行役員 チーフ・メディカル・オフィサー / 開発、規制担当のスーパーエース)!!
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約100年前にノーベル賞学者であるカハールが「成体哺乳類の中枢神経系は損傷を受けると二度と再生しない。」として以来、脳は再生しないというドグマが存在してきた。このカハールのドグマがいよいよ覆る。医学書が書き変わる。この歴史的医学的偉業を日本のベンチャー企業サンバイオがやってのけた。本日、サンバイオが、「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム製造販売承認申請の完了について」を発表した。2018年11月に治験成功を発表。2019年には申請かと匂わせていたが、2022までかかった。後出しで思えば、3年間かかったことはまあ妥当なラインか。サンバイオ社の皆様、本当にご苦労様でした。

創薬産業は低分子化合物からバイオ医薬品への潮流にある。世界中でこの転換期を受け入れ、ダイナミックに迅速承認していく流れが世界で出来上がっていっている。(本記事下部に2例掲載する。)TBI上市をPMDAが認めるということは、ドミノ倒しの様に全世界が承認に動く可能性がある時代である。例えば、本記事下部のオーストラリアの例をとると、本当に近い将来にオーストラリアでも承認される可能性がある。米国のRMAT指定しかり、世界がどう動くのか、しかも迅速にどう動いていくのか、興味が尽きない。
 

投資家目線で考えて、短期的な株価がどうなるかはあまり興味がない。明日、ストップ高だろうが、寄り天だろうが、大したことではない。再生医療界の大転換を迎えた今日、日本発のグローバル製薬企業誕生は、静かなムーブメントとして世界に歓迎されるだろう。長期的に見ればGPIF始め、巨大投資機関が、買いに走る時期も来るだろう。なんせサンバイオはこれからは「ベンチャー企業」ではない。開発・製造・流通・販売までを手掛けるフルスペック「グローバル製薬企業」だ。しかも、発行済株式数たった5000万位程度。会長・社長が大量保有していて、浮動株がそこまで多くない日本のフルスペック製薬企業。日本の将来は、サンバイオが一端を担う。

今日は、ある意味そのスタートラインに立った日。
10年後、振り返れば、今日が医学的にも、日本の産業構造的にも、株式市場的にも、大転換な日であったと振り返る日が必ず来る。 

浮かれてはならないが、今日は、あくまで外傷性脳損傷(TBI)の日本国内の承認申請IR。自分は、「慢性期脳梗塞」も以下のファクトを持って申請に動けばいいと思っている。これからの適応拡大、地域拡大は本当に見ものになる。

◎慢性期脳梗塞では、梗塞巣サイズが一定量未満の患者77名(組み入れ患者163名の47%)を対象に、複合FMMSエンドポイントで、偽手術群26名のうち19%の改善に対し、SB623投与群51名のうち49%に改善が見られ、統計学的に有意な結果(P=0.02)。


【付録①】中国の迅速承認

 2018年10月30日中国国家医薬品監督管理局は臨床上緊急に必要とされる海外新薬に関する審査承認業務のプロセスを発表した。 これは海外では市販されているが中国では市販されていない緊急に必要とされる新薬に対して審査承認の専用チャネルを受けることが記されている。これらの製品について中国での市販承認申請用書類は主に海外での承認申請時に提出する書類と市販後の研究データとなる。特に日本の製品は人種差に関する研究データも不要となる。専用チャネルで審査承認可能となる対象製品と必要な書類をまとめる。

一、 審査承認の専用チャネルに適用する製品の選定基準
直近10年間 米国EUあるいは日本で市販されているが中国では市販されていない新薬のうち、下記いずれかの条件を満たすこと。
(一) 希少疾病用医薬品 (オーファンドラッグ)

(二) 生命を脅かす重篤な疾病の予防・治療用医薬品で、友好的な治療及びは予防手段を持たない医薬品

(三) 生命を脅かす重篤な質病の予防・治療用医薬品で、明らかに臨床的優位性のある医薬品

※GMPプラットフォームの過去記事より。https://www.gmp-platform.com/


【付録②】オーストラリアの迅速承認

 厚生労働省及び医薬品医療機器総合機構(PMDA)とオーストラリア医療製品管理局(TGA)は、平成23年9月に薬事規制に関する守秘取り決めを締結するとともに、二国間会合などの機会を通じて両当局の医薬品規制について相互に理解を深めてきました。このような国際調和活動の成果として、オーストラリアは日本のPMDAを自国のTGAと同等とみなし、オーストラリアにおける新医薬品の登録審査において、日本の審査報告書を利用して迅速審査を実施できるようになった旨を10月24日付で発表しました。この結果、企業が日本で承認された新医薬品についてオーストラリアで登録申請を行う場合、日本の審査報告書を提出することにより、通常、就業日として255日の審査期間が120日もしくは175日に短縮され、より早期にオーストラリアでの上市を目指すことができるようになりました。これによりオーストラリアにおいて、日本で開発された医薬品へのアクセスが迅速化され、日本の医薬品の輸出促進やオーストラリアの保健医療の質の向上に貢献することが期待されます。

※厚生労働省サイトより。https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07625.html




柄にもなく、サンバイオ社にお花か菓子折りを贈りたい気持ちでいっぱい。サンバイオの皆様、本当にお疲れ様でした!森社長LOVE!
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サンバイオが、3連休前に「先駆け総合評価相談」の終了と「承認申請」の準備開始についてIRを出し、本日ストップ高で終値1385円。19時現在PTSも再度ストップ高をつけている。個人的な予想では、国内TBIだけでは国内利益に大きく貢献できないので、1〜2度程度のストップ高で落ち着くと思っていたが、意外とそうはならないのかもしれない気がしてきた。以下のようなことを市場がきちんと評価しているのだとしたらそれは嬉しいことだ。


TBIは特に海外での需要が高い。
海外での上市において、海外での迅速承認制度のようなものはどのようなものがあるのかまとめてみる。

【米国】
SB623は、米国ではすでに、2019年9月にRMAT指定を受けている。(これはすごいこと。)
この指定による優遇措置は以下の3つ。
A:FDA(アメリカ食品医薬品局)に製品開発及び審査を促進しうるサポートを受けることが出来る。開発初期から助言が得られる。
B:優先審査制度として、10ヶ月の審査が、6か月以内に短縮される。
C:迅速承認制度として、標準的試験のかわりに代用または中間エンドポイントでの結果から販売承認を行うことが出来る。
ABC引っくるめて、手続きのスキップを意味しており、代わりに発売後の第4相試験が必要な模様。

2020年3月の決算説明会では、「TBIのP3については、RMAT指定を受けてFDAと協議をスタートさせている。」のアナウンスがあった。近い将来、この辺りの進捗も明らかになるだろう。RMATを受けているので、日本と同じようにP2の結果をもってそのまま上市となれば、収益拡大も凄まじいものがある。ただその場合、国内におけるスズケンとの協働のように、どことパートナーを組み、販路を拡大していくのか、あるいは巨額での導出だろうか。どちらにせよ夢がある。こういう夢が具体的に語れる時代がついに来た。

【欧州】
SB 623は、2019年4月に欧州医薬品庁(EMA)より先端医療医薬品指定(ATMP)を受けている。
この指定は、「普通の医薬品ではなく細胞再製薬で、そこに合わせたレギュレーションをしていく。」との指定で、迅速承認指定ではない。しかし、日本の上市実績を持ってEMAがどう判断していくか楽しみである。欧州にはPRIME指定という、有効な治療法がない疾患に対する医薬品の開発支援を強化する迅速審査の制度などもあるので、米国RMAT指定のように、欧州PRIME指定も獲得できることを期待したい。欧州PRIME指定IRでもまた株価はすっ飛ぶだろう。

2020年3月の決算説明会では、「TBIのP3については、欧州はATMP指定を受けて約10カ国の施設を組み入れる予定でその施設を選定中。」のアナウンスがあった。水面下で動きがあることは間違いない。

【中国】
中国のNMPA(国家薬品監督管理局)は現在有効な治療法がない重大な生命を脅かす疾患の予防・治療を目的とした外国市販薬やオーファンドラッグについては、輸入医薬品登録申請者は、民族的差異がなければ、外国の臨床データを用いて申請を行うことができるとしている。中国は巨大市場だが、一筋縄にはいかないかもしれないが、サンバイオシンガポール支社の働きに期待したい。「外国の臨床データを用いて申請を行うことができる。」とのことなので、ひょっとしたらひょっとする可能性も有りだろうか。



米国・欧州・中国についてまとめてみたが、2020年3月の機関投資家向け決算説明会では、サンバイオによって以下のスライドが用いられている。
スクリーンショット 2021-03-18 23.18.27

サンバイオも各国の法・制度を活用し、適切なタイミングでの市場導入を図っている。これから、国内のみならずグローバルローンチに向けてどう動きがあるのか楽しみでしかない。

先日金曜日の増資80億の内訳で、脳梗塞絡みはたった20億っていうのは、ちょっと気になっている。なぜこんなに少ない?どこかとの巨額導出金等をあてにしていたりするのだとすると、それはそれで夢がある。


やはり自分には米国は期待が大きい。
2019年8月には、米国国防総省が開催のシンポジウム(Military Health System Research Symposium 2019)でTBIフェーズ2の結果を発表している。 軍の関係で、国防総省も世界初のこの再生細胞薬に期待するのは当然のことだろう。
2021年12月には、全米外傷性脳損傷レジストリ協会(National TBI Registry Coalition、以下「NTRC」)の設立会員にサンバイオは参画している。全米のTBI当事者の方々との連携も進んでいる。
サンバイオと米国市場は相思相愛でないだろうか。
この恋愛が成就するとき、まさにサンバイオは再生細胞薬のグローバルリーダーになる。RMAT指定がこれから生きてくることだろう。

市場が、こういったグルーバルリーダーへの可能性に株式「買い」だと判断するのだとしたら、急騰は危ない気もするが、それはそれで嬉しい。5000円や10000円超えで安定してくれるのだとしたら、増資もスムーズでありがたい。
(変な期待や、意図しない買い煽りは、多くの混乱をもたらすので、しないようにしています。なだらかな上昇機運が長く続くことを願います。)

サンバイオのグローバルリーダー化を具体的実現的に考えられる時期がついにやってきた。今まで悪評足られながらも、多方面で動きをすすめてきたサンバイオに改めて敬意が湧く。森社長、やはりデキる方だと思う。困難に挫けず、愚直に進めてこられた。壁を超えてきた。冬季オリンピックが盛り上がっているが、ここまできた森社長を、オリンピック選手同様心から讃えたい。 
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サンバイオが、「先駆け総合評価相談」の終了と「承認申請」の準備開始についてIRを出した。

今後、1カ月程度で「承認申請」 を行う見込みだとのこと。加えて、MSワラント(増資)を発表した。


「申請しました!」IRを待ち詫びていたので、少し肩透かしを食らって実感が湧かないけれど、素晴らしいことで、素直に喜びたい。「嬉しすぎて実感が湧かない」という表現が最もしっくりくる2022.2.10の夜。「申請IRで涙出るかも」と思っていたが、今とても静かに興奮している。
今日の終値1085円だが、PTSは当然ストップ高で張り付いている。空売り残も相当数あるようなので、そこそこの上昇にはなるだろうか。 
 

今までサンバイオに対して色々な悪評を耳にしてきた。

・開発した大学の教授が引いている

とか

・かつてのパートナー企業も引き下がった

とか

・社長は詐欺師だ

とか

・重要人物が相次いで退社している

とか

なんだらかんだら。


どれにも丁寧に反論できるけれど、一時はしていた時もあるけど、放置しながらこの日を待ち侘びていた。ひたむきに製薬に取り組むサンバイオに敬意を抱きながら、心から応援していた。


大手企業も遅延を繰り返すほど、難しいと言われる新薬の承認申請。

化合物の場合だけれど医薬品の開発には10年以上の時間と数百億~数千億円規模の費用が必要と言われ、成功確率は年々低下(10年前:1/1.6万→現在:1/2.5万)し、難易度が上昇している。1/2.5万って、計算すると0.004パーセント。末恐ろしい世界。そんな世界で、世界初の再生細胞薬を申請まで持ち込んだ。これの凄さ、みんな分かってるか?


「世界初の再生細胞薬」

しかも

「大量生産できる他家細胞」

しかも

脳梗塞等他疾患にも適応見込み十分に有り


凄すぎないか?

新聞号外出ても良くないか。

でも出ないだろう。

この凄さはこれからゆっくりじっくり社会に浸透していくだろう。
 

製造・保管・流通・販売までのhow toをもち、申請経験も有する再生細胞薬製造販売企業。

まさに鬼に金棒でないか。

日本での上市実績を持って、他国がどう反応するか。例えば中国は、TBI患者1100万人。アメリカは国防総省もSB623に興味を示しており、TBI患者551万人。サンバイオの出方というより、他国の出方が楽しみだ。
 

今日のもう一つのニュース。80億円調達のMSワラント。(MSはmoving strikeの略。ストライクがムービングするということ。つまり行使価格はその都度変動する。行使が分散するので、そこまで悪くないやり方と思う。MSワラントは一般的に悪名名高いが、この状況、この時期での活用は「有り」だと思う。)増資は、てっきり申請して株価上昇した頃と思っていたので、まさか抱き合わせで来るとは思っていなかった。サンバイオの増資は、TBIのP2主要評価項目達成7ヶ月前の2018年3月20日にあった突然のMSワラントと、2019年5月の海外募集による新株式発行200万株が直近あった。今まで不用意な増資は避けながら、株主に配慮した増資をしてきてくれたと自分は評価しているが、「説明不足」は両増資ともに感じている所はある。


しかし、今回のMSワラント。なにこれ。この説明の丁寧さ。スライドまでIRで出され、Q&Aまであってめちゃくちゃ丁寧。特にQ4「何でディスカウント率10%なんだよ!」とかQ6「野村證券はどうせ空売りするんでしょ?」とか、よく個人投資家に突っ込まれそうなところのツボついて説明していると感じる。これが森社長の言う「製薬企業としての開示姿勢・開示方針が求められる」ことの表れなのだろうか。どんどんサンバイオが大人になっていく・・・・


増資80億の内訳60億は外傷性脳損傷絡みの増資っていうのは、「今更感」が正直自分にはあって(先の増資もそうだったじゃんと思う、)脳梗塞絡みはたった20億っていうのは、ちょっと不満。どうせなら、脳梗塞onlyで80億とか、他適応にも攻め欲しかった。(ただ、脳梗塞20億だけって逆に不気味で「もうパートナー決まっている??」という憶測が芽生える。サンバイオ、なにを隠している?ワクワクする。)


9月の決算説明会で森社長が「国内承認は始まりですので、その後のグローバル展開についてもしっかりお知らせしていきたい。」と述べた。まさに今、始まりを迎えた感半端ない。よくよく考えてみれば増資も発表し、悪材料出尽くしと見れば、神がかった増資タイミングだったのかもしれない。


2018年11月1日TBI主要評価項目達成

2019年12月に1回目の遅延発表(1年延期)

2020年12月に2回目の遅延発表(「遅延する公算が大きい」として時期は言明せず)

2022年2月10日「先駆け総合評価相談」の終了(1.31)と「承認申請」1ヶ月程度以内公表。
 

こう見ると、結果論だが、真っ当な期間を要したイメージ。要は、「できます」「もうすぐです」感を安易に出してしまったサンバイオの落ち度はあろうが、よくぞここまでやってくれたと賞賛したい。サンバイオ社の皆様に敬意を表します。
 

3月申請確定で、他事例を参考にすると

9月承認

11月薬価収載

2月発売

というスケジュールになる。


サンバイオ応援が俄然楽しくなってきた!!!
薬価は株価に大きく影響する重要事項であり、また、大型提携が飛び出す可能性も結構高いと読む。今後どんなIRが飛び出すか。 

ますますがんばれサンバイオ!!!(少しは休んでくださいね。)


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(時間ができたので、ただの暇つぶし記事です。)

サンバイオの再生細胞薬SB623外傷性脳損傷適応が、「『先駆け総合評価相談』のフェーズにいます。」とアナウンスされて1ヶ月が経過した。アナウンスしたからには、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のメンツにも関わるので、4ヶ月程度(PMDAが言っている目安)の申請を期待する。とすればあと3ヶ月。4月の株主総会までには朗報に接せられるだろうか。(想定外も起こり得るので、大きくは期待しないが、静かには期待したい。)

申請がされるとどのくらい株価に反映されるか。冷静にみて2パターンあるとずっと思っている。

①1度ストップ高。株価への影響はその程度。
インパクトゆえにストップ高は一度つけるが、国内TBI患者数から言っても会社の収益への貢献度はそれほどでもないし、承認はさらに半年後なので、そこまでの上昇にはならない。よくてストップ高2度程度か。申請で「株価1万円越え!」という声も聞いたことがあるが絶対にそれはない。

②1〜2度ストップ高。後、上下しながら長期目線では上昇トレンド。
TBI申請の意味は、再生細胞薬が上市まで行った!という事実とインパクト。短期的収益ではない。1バイオベンチャーが、製造・流通・販売まで行う製薬企業に変身する衝撃。グローバルローンチがあながち夢でもないという正夢。これらの期待から、上昇トレンドへ転換。


個人的には、ストップ高連発よりもこの想定②を期待している。①になって短期投資家さんの落胆を招くかもしれないが、ぜひ、中長期で見てほしいと思う。①で終わるとしたら、市場が、申請の意味を理解し切れていないだけ。必ずいつか②のようになる。

申請IRの影響力自体は①か②だと思うが、現実はこれだけでは終わらない。申請後に、良かれ悪かれ、必ず何かのIRが出される。
A.どこかの製薬企業と提携
B.脳梗塞P3(米国・日本)と、外傷性脳損傷P3(世界)のための増資
C.他パイプラインの進展
D.海外での進捗(日本国内申請の実績を持ってのフェーズすっ飛ばしが可能になりましたとか。日本の早期承認制度のような制度を持っている国はいくつかある。特にアジアでの飛躍は期待している。)
E.その他想像もしないサプライズ
ぐらいの5パターンだろうか。

期待はAかB。
Aは契約内容が重要。サンバイオにとって有利な条件を結べるか。相手のネームバリューも重要。
Bはマイナス要因のようで実はプラス要因。米国・日本の脳梗塞が進展することは大いに結構なことで、ブロックバスター(年商1000億円以上の医薬品)誕生に拍車をかける。米国P2の経験を多いに活かせる教訓をサンバイオは得ている(慢性期脳梗塞のMCID設定とか)ので、成功角度は非常に高いとみている。10% 未満の株価希薄程度なら全然オッケーだと思う。むしろここまでよく不用意なワラントを避けて来てくれたと思っている。

如何せん、申請以外の動きでどのようなことを仕掛けてくるのか。楽しみでしかない。 

ちなみに、3月申請としたならば、SB623と同じく「先駆け審査指定制度」&「希少疾病用再生医療等製品指定」を受けている第一三共の「デリタクト注」の以下のスケジュールを参考にすると、9月承認、11月薬価収載、2023年2月発売ぐらいのスケジュール感になる。薬価は、株価に非常に大きな影響を及ぼす大問題なので、秋は、本ブログも忙しくなりそうだ。
 
本記事を書きながら、ワクワクしてきた。申請は全ての始まり。申請後、ますますサンバイオを応援しようと思う。申請はいつだろうか。楽しみに、しかし期待しすぎずに待ちたい。


【参考 デリタクト注のスケジュール感】
2020年12月28日再生医療等製品製造販売承認申請
2021年5月24日厚労省薬食審再生医療等製品・生物由来技術部会で審議。
        6月11日承認。
    8月4日中央社会保険医療協議会で保険適応を了承。
    8月12日薬価収載。
    11月1日発売。
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SB623の申請が年内に行われないかも知れない可能性を危惧して今日の終値947円。

今日の決算跨ぎを嫌うムードもあっただろう。

しかしまさかの3桁。


切ないが、ここからのV字回復を、自分はなぜか心静かに期待していた。それは、幾年もサンバイオを見てきたからの境地からだろうか。

決して詐欺を働いたり、人を馬鹿にしたりする会社ではない。

お粗末な姿勢もあったことは否めないが、愚直に誠実に製薬に取り組んでいる真面目な会社であると自分は評価している。だから長期ホールドを決めて、短期の株価変動では一喜一憂しない。


そんな中、決算発表が今日あった。そしていくつかのIRも同時にあった。両者、期待が持てるものだった。相変わらず、愚直に誠実に製薬に取り組んでいる。それで十分。心穏やかに年末年始を迎えられる。サンバイオ社員の皆さまお疲れ様です。


多くの方の心を掴んだのは、決算短信の中に組み込まれたこの一文だろうと思う。


「SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムは、現在、この『先駆け総合評価相談』のフェーズにいます。」


頑なに、機関投資家向け説明会でも、株主総会でも、「当局関連なので非開示です。」を繰り返し、口を閉じてきたことを、ついに表明した。
 

このことは、

A;入ったから「入った」と言ったのか

B;入っていたけど「入った」と言えずに、今「入った」と言えるようになったのか。

のどちらだろうか。


恐らくBパターンだと思う

「先駆け総合評価相談」は「品質」「非臨床」「臨床」「信頼性」「GTCP」の5区分からなっている。最初の区分の資料提出から最後の区分の申請確認文書の伝達までは、PMDAによると4ヶ月程度が目安となっている(下図参照)。ただ、この「4ヶ月」は、他社事例を見ていると必ずしも守られていない。大幅に伸びている事例もある。こういう背景から考えるに、今なら「入ったと言ってOKだよ。」とPMDAのお許しが出たのだろう。そうすると、いよいよ4ヶ月以内に申請できる目処が立ったと見るのが妥当だと思う。ざっくり今年度中の申請確度は、抜群に高いと思う。よく表明してくださっと思う。この辺りは、株主コミュニケーションを理解してくださってのことだと評価したい。

スクリーンショット 2020-10-28 19.14.25

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000123357.pdf


2021年4月の株主総会で森社長が以下の発言をしている。

“当局関連の事項が多いので非開示になる。「以前のサンバイオならもっと色々踏み込んで開示したのでは?」そういう声・そういう側面もある。数年前までは、研究開発型ベンチャー企業ということで、積極的に開示するということをしていたが、だんだん、申請・上市・販売が近づくと、製薬企業としての開示姿勢・開示方針が求められる中で、今そこに相応しい開示方針をとったという背景がある。「開示方針変わったな」と思われる方がいると思うが、会社が成長する中で試行錯誤する中で、とるべき開示方針をとっている。皆さんのご懸念はごもっともだと思うが、こういうステージにあるのでご理解していただければありがたい。最初の遅延発表後、3つの課題、安定供給の課題を説明した経緯がある。書類の作成・整備・当局との数回というのではないたくさんの話し合いがある。先駆け総合評価相談に入っているかどうかも、当局関連なので非開示になる。また、事業提携、引き続き色々な話はありますし、随時、検討している。”

こうした発言も過去あった上での今回の「『先駆け総合評価相談』のフェーズにいます。」発言は重大。PTSが張り付くことも理解できる。



また、自分は、全米外傷性脳損傷レジストリ協会(National TBI Registry Coalition、以下「NTRC」設立IRは、大分良IRだと思っている。山本さん(以前の本ブログ記事「サンバイオ元事業部長 山本さんの講演を聞いた。」参照→ http://bouchan.info/archives/30040354.html)も噛んでいるのかな?とふと思ったりする。米国市場での上市が射程圏内にグッと近づく良IR。

米国関連の大きな動きとしては、2019年の以下の2点があった。


・米国国防総省開催のシンポジウム(Military Health System Research Symposium 2019)でTBIフェーズ2の結果発表。

・SB623が、米国食品医薬品局(FDA)よりRMAT指定(※TBI適応)。いわば、米国版迅速承認制度。

周知の通り、国内TBI市場はそんなに大きくない。本命は米国市場。日本国内上市の実績を持って、米国メガファーマとの協働も今後可能性はある。特にRMAT指定は、素晴らしい制度である。

RMAT指定による優遇措置には以下の3つがある。

A:FDA(アメリカ食品医薬品局)に製品開発及び審査を促進しうるサポートを受けることが出来る。

B:優先審査制度

C:迅速承認制度

AはFDAによる審査において、開発初期から助言が得られる。

Bは10ヶ月の審査が、6か月以内に短縮される。

Cは標準的試験のかわりにサロゲート(代用)または中間エンドポイントでの結果から販売承認を行うことが出来る。つまり、手続きのスキップであり、代わりに発売後の第4相試験が必要。(やはり第3相はかなりの形で省略か?)Bのみを取り上げて、10ヶ月が6ヶ月になっただけ・・・という論調もあるようだけれど、そうじゃなく、A~C3つの特典があって意義の大きい指定である。日本国内申請の実績を持って、米国RMAT指定での米国承認となれば、相当なことになる。こういう夢も抱きたい。

ちなみに、アメリカTBIの潜在患者数で将来のサンバイオの株価を遊びで計算すると以下のようになる。(※遊びの計算です。)

____________________________________________________________

TBIはアメリカでの患者数が多く、今日のIRでは

「317 万人が外傷性脳損傷に続発する運動障害を長期に抱えて生活していると推定されています。」とある。 

 仮に317万人の5%の患者さんに投与したとして、317万人×5%=約16万人。

仮に薬価300万円として300万円×16万人=約4800億円。

低く見積もってこの3割がサンバイオの純利益だとして、4800億円×0.3=約1440億円。

1440億円を、サンバイオの発行済株式数約5000万で割ると、EPS(一株益)は2880円。

東証一部の医薬品業の平均PERが大体30ぐらいなので、2880×30=86400


株価86400円
___________________________________________________________

毎年毎年5%の患者さんに投与を続けるというわけにはいかないだろうけれど、結構保守的に見ても中々夢がある数字が出てくる。一時マザーズを牽引したサンバイオのパワーとはこういうところにある。


加えて、今日のコミットメントラインのお相手は、「りそな銀行」。今まで、「みずほ銀行」「三菱 UFJ銀行」「三井住友銀行」はお付き合いがあったけど、りそな銀行は新規パートナー。銀行業界6位の大手。このことも良IRだったと思う。

様々な良報告が盛り込まれた今回の決算。相変わらず、サンバイオは着々と進展している。この調子でがんばれサンバイオ!!


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11月16日にサンバイオのポートフォリをの一つである「MSC2」が米国に本社を置く再生医療企業 D&P Bioinnovations, Inc.と、食道再生インプラントの開発及び商業化に関する業務提携契約したというIRが突如でた。


「今度こそ申請I R!!(SB623の外傷性脳損傷適応の)」と思った方は多かったと思うが、残念ながら違うかった。PTSがそこそこ反応し、翌日株価にも反応したが、その勢いも持たず、本日19日の終値1231円。


個人的には、「当たり前かな。」と思ったIRだった。あまり心動くものでもなかった。なぜなら、SB623以外のパイプラインが、一切動かないなんてバイオベンチャーとして逆に不自然。提携できることは資金面でプラスに働くので赤字が続くバイオベンチャーにとって心強いことだが、如何せんまだフェーズ1にも入っていなくて、なんとも判断しずらい。しかし、悪いことでは無いので、冷静に横目で見るぐらいのIRだろうと思った。

そもそもMSC1・MSC2とは何か
MSC1はがん疾患
MSC2は炎症性疾患
としてポートフォリに記載されている。
(ちなみに、MSCとは間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell)の略称。 成体幹細胞の一つで、人の骨髄、脂肪などに含まれていて、骨、軟骨、腱、脂肪、神経などへ分化する能力を持っている。)

MSC1・MSC2は、2018年9月3日に突如サンバイオからポートフォリオ入りを発表されたもの。(この2ヶ月後の11月1日にTBI治験の主要評価項目達成IRで株価爆上げに至る。)

確か、これはうろ覚えだけれど、テュレーン大学で研究を行っていたアリーン・ベタンコート博士より無償で譲渡されたものではなかったかと思う。(記憶不確かです。確かなこと知っている方がいらっしゃればご指摘ください。)
(追記 コメント欄にtotochanさんから以下の情報をいただきました。ありがとうございます。

)MSC1,MSC2特許は、
「アリーン・ベタンコート博士が発明した特許を、アメリカのある会社が保有していた。ただ、その会社が今回解散することになり、特許の売り出しをしていた。サンバイオのアメリカの従業員が博士ともともとつながりがあった関係で、その売り出しについて情報を得た。その特許内容について社内にて精査し、可能性があると判断したため特許取得に動いた。」 「なお、金額については、非開示という前提で、業績に修正が出るほどの規模ではない。」)

当時はTBI(外傷性脳損傷)の結果待ちの状態で、「無償譲渡を受けるくらいサンバイオは研究者からも信頼と期待を得ていて、そして今回お得にポートフォリオが増えて幸運!」ぐらいの空気感だったと思う。 


その後動きがあったのは、半年後の2019年3月の決算説明会動画。
シレッとMSC2が「研究」段階から「非臨床」を超えて「フェーズ1前」まで進んでいた。
そしてさらに一年後の2020年3月にMSC2の視神経炎適応についてにOcumensionと提携を行なっている。


MSC1(がん疾患)はポートフォリをに入った時から「研究」段階から動かないまま。一方MSC2は「フェーズ1前」まで進み2社との提携に進んでいる。

つまり、MSC 1よりはMSC 2が見込みありと言うことだろうか?しかし、それにしてもまだフェーズ1前。1も2も、ああだこうだと期待するのには時期早々。

SB618(末端神経障害 等)やSB308(筋ジストロフィー 等)もずっと動かずのままだが、水面下では動いていて、いつか進捗が示されるだろうと思うが、それがいつなのかは全くの不明。

結局SB623が上市できるかどうかがサンバイオの命運を握っていることは間違いない。早いもので今年も11月。ぜひ今年中のSB623の承認申請を果たして欲しい。 それが無理なら、せめて「○月目標」ぐらいのことは示してほしい。早く申請されて、皆さんと喜びを分かち合いたい!

スクリーンショット 2021-11-19 20.41.18
※写真は2019年の株主通信より 

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申請IR待ちわび中(今日の終値1198円)の今日「慢性期外傷性脳損傷患者の評価指標の比較をExpert Review of Neurotherapeutics 誌に発表」というIRが出た。

簡単にいうと、

既存指標じゃ、

「上肢が抜群に回復しても、下肢が全然回復していないから、指標的にはあまり回復していないことになる」 
とか、
「動かない指が自由に動くようになって大喜びだけれど、動かない足はそのままなので、指標的には全然回復していないことになる」
といった弊害があるんだけれど、 

「GOS-E」っていう指標じゃこういった理屈で慢性期ではイマイチで正確に指標に現れないから、「DRS」 と「 FMMS」っていう既存指標で、”最低どれだけ改善値を示せたらいいよ”っていう最小値(MCID)を定めたよ。だから、これからは外傷性脳損傷による運動機能障害を正確に測れるよ。


って言うIRだろうか。
 
つまり、より正確に臨床試験の結果が示せることになり、
このことによりTBI国際P3が磐石になると考えられるし、
既存FMMSで有効性を示すことができたTBI P2(主要評価項目達成)の結果が、一層芳しいものとして再提示できるかもしれないという期待を持つ。(PMDAも満額納得の申請受理につながる。)

慢性期脳梗塞のMCIDを設定することで、未達だったはずの治験の良好な結果を梗塞量を限って見れば示せたこと(2020年9月)と相まって、外傷性脳損傷も、慢性期脳梗塞も、脳出血も、他疾患も、MCIDの設定によってサンバイオに向かい風追い風(お恥ずかしいことにまちがえていました。修正します。)になると感じている。(ただ、このメリットは他製薬会社にとってもメリットになる可能性があるだろうが、医学の進展と見れば素晴らしいこと。)


2021年8月26日オンライン公開だったので、その時のIRでもよかったと思うが、雑誌掲載が今だったと言うことだろう。

TBI P2での移植部位と有効性との関連性を確認する研究が昨日10月31日までであった。このことや今日の動きなどを含めて、確実に駒は進んでいる。

申請をはやる気持ちはもちろんあるが、内外から駒の進捗は伺い見ることができるので、あとは待つのみ。もうサンバイオを信じられなくなった人もいるようだけれど、
自分は全っ然信じています♡
大丈夫、サンバイオならできる。



 
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サンバイオ、沈黙を貫いているが、その中でも明るみになってきたことが種々ある。

①前事業部長山本さんの突然の退社理由
8月上旬の山本さんのオンライン講演。氏はサンバイオ在職前から起業されており、サンバイオ在職時から副業を認められており、その個人の事業に専念したいからと言う起業家マインドが退職理由。その説明にくもり一点見られず、山本さんの優秀さと志が伝わってきたご講演だった。SB623について「発売できる見込みですので、ここにはイノベーションがある。」のご発言は重く受け止めた。シニアアドバイザーの職につかれたのでこれからも頼りにしたい。

②PMDAを退職された方のブログ
サンバイオが「申請」を出す先はPMDA。そのPMDAで新薬審査に関わっていた方が体験記をブログに上げてくださった。PMDAの内情が汲み取れた。最も恐れていたまさかの「治験やり直し」はないだろうことが伺えた。
https://starrrrr.com/entry/pmda-work

③TBIのMCIDが論文で公表
慢性期脳梗塞治験の再解析を行う際に用いられたMCID(患者における変化 が臨床的に有益であると解釈できる最小の変化値Minimal Clinically Important Difference)のTBI(外傷性脳損傷)版とも言うべきものが論文で公表された。このMCIDによって、薬効はさらにあると定義され、申請を拒む理由はどこにもないと言う状況になるだろうか。また、国際P3の確度が高まることにもつながる。
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/14737175.2021.1968299?src=&journalCode=iern20

④三菱UFJとのコミットメントラインの契約締結
ただの延長、むしろ縛りあり(「借入は、国内 SB623 外傷性脳損傷プログラムの再生医療等製品の承認申請をもって利用可能となります。」)で苦しいと言う見方もあろうが、自分は申請の見込みありと言うことで良いものと解釈した。申請の見込みなしなら、銀行も手間かけないだろう。

⑤12月に社長や社員が相次いで登壇
第3回再生医療EXPO東京の12月8日に森社長が登壇。
https://reed-speaker.jp/Seminar/2021/ipjrmtokyo/top/?lang=jp&id=RM
これ関連の登壇は、2019年2月の大阪での再生医療産業化展以来だろうか。 
また同日に開催される、シンガポールの幹細胞学会にもJulia CHER氏とShin HONG氏が登壇
https://translate.google.com/translate?sl=en&tl=ja&u=https://www.stemcell.org.sg/symposium21.html
4月の株主総会での森社長の言葉に以下がある。
『「以前のサンバイオならもっと色々踏み込んで開示したのでは?」そういう声・そういう側面もある。数年前までは、研究開発型ベンチャー企業ということで、積極的に開示するということをしていたが、だんだん、申請・上市・販売が近づくと、製薬企業としての開示姿勢・開示方針が求められる中で、今そこに相応しい開示方針をとったという背景がある。「開示方針変わったな」と思われる方がいると思うが、会社が成長する中で試行錯誤する中で、とるべき開示方針をとっている。皆さんのご懸念はごもっともだと思うが、こういうステージにあるのでご理解していただければありがたい。』
この方針をとって以来初めての公の場登場ではないだろうか。だからこそ、12月までの申請有り!!と読みたい。


沈黙期においても、これだけの情報&進展があるのならば、ホールドを辞める理由はない。 がんばれ!サンバイオ!!
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サンバイオ、申請待ち侘びの夏枯れから本日終値1108円。連日会社からの発表がなく、機関の空売りのおもちゃにされ、年安を更新し続ける厳しい状況にある。

そんな中、サンバイオ株式会社 シニアアドバイザー 元事業部長(日本·アジア担当)の山本寛さんのweb講演「FM DTS融合セミナー」があると聞きつけたので参加してみた。zoomで60分。院生さん向けの今回はキャリアアップに視点を置いたご講演だった。



日時:202184日(水)18:00-19:00

講師:山本 寛 先生(サンバイオ株式会社 シニアアドバイザー 元事業部長(日本·アジア担当)、キノファーマ株式会社執行役 事業開発部長、合同会社H&L 代表取締役社長 他肩書多数)



感じたのは、山本さん、とにかく、すごい人、すごくいい人、ずっとサンバイオにいてほしかったなあという感想。辻村副社長が口説き入れただけのことはある。お話全体を通して1社に1雇われの身として留まるような方ではないと思った。これからも山本さんの会社(製薬コンサル及びIPO支援)応援したいと思った。


サンバイオの退職理由は、

「個人の事業に専念したいから」

嘘偽りでなく、ご講演全体からこれが真実だとよく分かった。今までに起業を3回(最初はクラスメイトとワインの買い付け会社)してきた起業人。バイタリティがあって努力家なすごく素敵な方だと思った。サンバイオでは副業が認められていたらしく、だからこそ2年半前に入社が決まったのかも知れない。2020にはコロナの検査キットの輸入(国内2番目)取引も成功に導いている。サンバイオ在職中も、副業でもバリバリ活躍されていたのだろう。退職間もないが、今も社長として20社以上の案件をうけており、大変忙しそう。


MRで当時は病院でお医者さんを立って待って薬を営業していた。そこからMBAを取得するために、仕事をしながら英語を習得。仕事をしながら7時間。休日は16時間。8ヶ月で、toeicが随分と伸びたお話、すごいなあと思う。


SB623について「発売できる見込みですので、ここにはイノベーションがある。」「日本発のバイオベンチャーなので、ぜひがんばって欲しいと思います。」と言われた。サンバイオを応援する身として、ありがたかった。(サンバイオ時代に、人間関係で苦労されたことも最後に少し触れられた。でもそれはどこに所属してもあることだろう。)


中国も再生医療が盛んで韓国も再生医療が盛んなことにも触れられた。広い世界的視点で世界の医療業界を見ておられる。シンガポールに、日本の治験だけで国内発売できるように当局に掛け合ったりもしたらしく行動的で素晴らしい。「アクションを起こさない人は悪だと思う。」と言う発言も力強かった。


元サンバイオ開発部長の金子さんがいるハートシード社も取り上げられ直近マイルストンで660億円得たこともあって、日本発の会社として応援したいとお話された。バイオベンチャー含めた日本の製薬会社を世界に羽ばたけるようなお手伝いがしたいとのこと。例えば、キノファーマは今の時代にあっても低分子化合物に拘っており、安くアジアやアフリカ、ラテンアメリカに供給したい思いに共感されているとのこと。自身が設立した会社で、世界中の会社のお手伝いをしている。


サンバイオがどれだけ世界的メガファーマになろうと、平気で退職されたと思う。山本さんのサンバイオ退職はショッキングであったけど、今日のご自身のキャリアや苦労話も聞いて、退職はむしろ必然で当然であると思った。SB623について「発売できる見込みですので」のご発言を信じ、静かにSB623の上市を待ちわびたい。そしてその暁には、適応疾患&地域拡大のために、シニアアドバイザーとして、大いにサンバイオの力になってくださる方だと思う。


山本さん、素晴らしいご講演ありがとうございました。

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第一三共の「デリタクト注」(一般名=テセルパツレブ ウイルス名=G47Δ 開発名=DS-1647)が承認取得されたと昨日発表された。

本剤は、「先駆け指定制度」と「オーファンドラッグ指定」のダブル指定と言う点と、遅延を重ねていた点で、サンバイオのSB-623と似ており非常に注目していた。(※この2剤がウイルス製剤と再生細胞薬だというそもそものモダリティの違いは置いておきます。)


詳しくは、本ブログの記事

「第一三共のDS-1647(G47Δ)比較に見るサンバイオの可能性」

http://bouchan.info/archives/27599482.html
参照。


「デリタクト注」は

2020年12月28日申請

2021年6月11日承認取得発表

上記スケジュールのように、先駆け指定制度で言われている通り、きっちり6ヶ月で承認されている。PMDAの皆様お疲れ様でした。


「めでたい」と聞き流すニュースのはずだったが、妙に1点気になる情報があった。先駆け指定を受けているから、承認ありきで申請受理されたわけだけれど、承認取得に対して、某会社がインタビューした際の第一三共のコメント「当局と十分に相談した結果、承認に至った。安定供給に努める。」の一言。なんでもないコメントだけれど、妙に印象に残った。


なぜなら

「当局と十分相談」

「安定供給に努める」

の2点は、サンバイオも従来これでもかと言及してきた2点だからだ。サンバイオの今までの説明を総合的に見て、

「当局と十分相談」

「安定供給に努める」

真っ最中だろうし、「デリタクト注」のように、ある日突然申請IRが出てくるだろうことを直感的に思った。考えすぎなのかもしれないが、直感的にサンバイオの順調さを感じた。(ただの個人的インスピレーションです。)


もう一つ。

先週エーザイの2日連続ストップ高の要因となったアデュカヌマブは、2019年3月に治験失敗としてからの、10月に打って変わって新薬承認申請予定と突如の発表している。この治験中止からの逆転劇を経て、先週2021年6月7日FDAが承認というメークドラマを演じている。


この2例から言えるのは、

・治験中止

・申請遅延

ということが日常のように起こるのが製薬界(特に画期的新薬)だということだろう。サンバイオに対する必要以上の落胆や失望は、ある意味、この業界特有の事情の株式市場への啓発不足感も否めない。特に我々個人投資家に対しても。これから東証や製薬企業全体が、よりわかりやすく説明してくださればと我儘に思うと同時に、こういった拙いブログ等通して、素人ながらに少しずつ考えていければと思う。


引き続き「当局と十分相談」して、しっかり「安定供給に努め」てください。応援していますサンバイオ!


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サンバイオのSB623のTBI適応の申請が出されたら、市場にどれぐらいのインパクトをもたらすだろうか。

6月末までに申請できれば、先駆け指定制度を受けているので、6ヶ月後つまり年内には承認される運びになる。PMDAのプライドとして、ここを狙うというのはひょっとしてあるのかもしれない。そうだとして、この6ヶ月の間に恐らく脳梗塞P3用の増資が来ると思う。しかし、例えば希薄化率10%で、株価10%下落だと仮定しても、申請IRでそこそこ上昇しての10%下落なので大したことはない。(この計算でもざっくり100億は獲得できる。)そして、薬価についても動き出す。薬価については、株価を大きく左右する要因になるが、他家細胞であるが故、馬鹿げた高額にはならないだろうし、開発までの道のりなどを考えても馬鹿げた安価にはならないだろうと思っている。

申請IRで上昇する理由は、思惑で「脳梗塞適応」への期待感が増すからだろう。脳梗塞適応はサンバイオショックの経験から「失敗」と思われている節があるが、正しくは、追加解析によって統計学的有意差あり。(慢性期脳梗塞では、梗塞巣サイズが一定量未満の患者77名(組み入れ患者163名の47%)を対象に、複合FMMSエンドポイントで、偽手術群26名のうち19%の改善に対し、SB623投与群51名のうち49%に改善が見られ、統計学的に有意な結果(P=0.02)) TBIが上市(製造・運搬・適正使用等含む。)できたということは、他適応も申請さえできればスムーズに国内事情に限れば進むということになる。市場にどのような期待感をもたらすのか、楽しみに待ちたい事象の一つ。

よって、株価的にも会社的にも大きく動くのは「申請」後。Yahoo掲示板上では6月節が浮上して盛り上がっているが、いつなのかはまだ読めない所。 期待しすぎてがっかりするのも嫌なので、6月ならラッキー、そうでなければ気長に待つスタンスで、楽しみに待ちたい。

がんばれ!サンバイオ! 
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先週届いたサンバイオの「2021年1月期株主通信」をゆっくりと読んでみた。思ったことをここに。

①人材採用の頼もしさ
3月の機関投資家向け決算説明会で辻村副社長が説明されたことと同じことだけれど、人材採用による組織体制の強化について改めて記載されていた。
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「 グローバルでサプライチェーンを強化し長期的視点に立った製造計画を立案することが可能となり日本・アジアへの製品供給や将来的にはグローバル臨床試験への供給などを実施できる体制となりました。」とある。口で言うのは簡単だけれど、こうやって人材を採用しているところに会社の一層の成長の確実性が見てとれる。またシンガポール子会社について言及している中で、「世界で通用する人材も多く様々なグローバルファンクションのリーダーとなる人材を今後も継続して採用できると見込んでいます。」の記述も見られた。薬があっても、人がいなければ話にならない。今は力を貯める時。近い将来の国内申請と、それに伴う爆発的な成長に期待する。

② MSC2の視神経炎適応について2020年3月にOcumensionと提携を行なっている。改めて考え直すと、SB623の様々な適応症(脳梗塞や脳出血など)についての開発以外で、他の細胞薬(SB618やSB308など)の進捗が話題に上らないのはもったいない。そう見ると、パイプラインの進行としてこのMSC2の進行をOcumensionの力を最大限に借りながら進められないだろうかと思った。

③ 大株主に前年度までいなかったSBI証券が再度入っていることに気がついた。SBI証券は、バイオ界ではアキュセラの悪前例もあったとは言え、言わずも知れた国内トップの大手主要証券会社。2018.1末に約40万株→2019.1末に約90万株→2020.1末で大株主から消え→今回2021.1末で約24万株で返り咲いている。これが何を意味するのか、SBI証券の動向も気にかけておこうと思う。

薬事・食品衛生審議会 (薬事分科会)は例年6月・9月・12月・3月に大体行われている。6月、遅くとも9月の申請を心待ちにしている。
がんばれ!サンバイオ!! 
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本業の仕事が激忙しくなって、なかなかブログの更新ができない。。。悲しい。。。それでもサンバイオの躍進を心では毎日願っている。

先日、第8回定時株主総会招集通知が届いた。早急に、人員が増えているか減っているかを確かめた。減っている場合、SB623上市が実情かなり厳しいと読もうと思っていた。増えていた場合、安心して見守ろうと決めていた。
さて、実際は・・・・
















◎従業員数の変換
2014.1.31 12名(東京1 米国11)
2015.1.31 13名(東京2 米国11)
2016.1.31 23名(東京5 米国18)
2017.1.31 37名(東京9 米国28)
2018.1.31 32名(東京8 米国24)
(2018.11.1 TBI達成)
(2019.1.29 stroke未達)
2019.1.31 43名(東京12 米国31)
2020.1.31 74名(東京30 米国44)
2021.1.31 85名(東京36 米国49)


無事に11名の増加!
会社の真実の成長が垣間見れ安心した。
従業員数増加の理由は
2020「市販後の安定供給体制構築に向けたものであります。」
2021「市販後の経営体制構築に向け事業部門及び管理部門を増強したためです。」
とされている。2021よりも2021、一層上市に向けて進んでいると感じる。

さて、同封の、議決権行使をどうするか。今回は全て「賛」とするのではなく、叱咤激励を込めて、議案によっては「否」でも行使をした。脳裏に浮かぶのは、先日ラクオリアに株主提案をして話題になった柿沼さんの存在。総会で完勝し、自身の思い描く経営方針にこれから刷新されていくことだろうと思う。形骸化した株主総会が多いと言われる日本において、大きな一石を投じている。かっこよすぎる。自分ごときが柿沼さんを引き合いに出すのもおこがましいが、何にでもイエスマンにならずに、大河の一滴であっても、サンバイオの方針に対して、否なら否と言っていきたい。(もちろん応援の意味を込めて!)


11名の人員増加は、会社の更なる成長への本気度と、SB623の上市実現度の高さだと読み取った。申請IRまでは苦しい日々が続くと思うが、申請IR一発で、風向きは180度転換する。 複合FMMSを用いての慢性期脳梗塞適応に関する当局含めた動きも楽しみ。心穏やかにまずは申請IRを待ちたい。 がんばれ!サンバイオ!!
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世界には様々なイノベーションに関わった、関わっている人間が数多いる。
スティーブ・ジョブス
マークザッカーバーグ
ジェフベゾス
という万人が知っている著名人から、
昨年話題に上がったグレタ・トゥーンベリから
海洋ゴミの回収をするボイヤン・スラット(Boyan Slat)やゴミという概念を無くそうとするトム・ザッキー(Tom Szaky)
など。
人権・環境・テクノロジー・QOL向上など世界は前進している。
不可能を可能にし、世界にイノベーションを起こす人を応援したいし、自分もそういう人間になれることを夢見る。

こういうロマンは、旧来よりサンバイオにある。
申請が延期したことによりこの価値は喪失したかというとそうでもない。
日本の投資家にはロマンがない。
世界のイノベーターを見れば、申請の数年延期など、大したことでもない。

サンバイオを「申請詐欺」よばわりしている人がいるが、腹立たしい。
詐欺なら、社員をここまで増やさないし、R -MAT指定も受けられないし、先駆け指定も受けられないだろう。米国学会発表も難しいだろう。20年愚直に研究も続けないだろう。
muse細胞と対立軸でサンバイオを見ることも虚しいと思う。両者成功すれば、これほど人類にいいことはないだろう。両者成功すればいいではないか。

社員全員ストックオプションの権利開始日12日(金)か決算17日(水)を目安に動きがあるだろう。良い動きでも悪い動きでも、どちらでも楽しみだ。


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一度リスクオフしたサンバイオ株を買い戻すことにした。それは、1月頭の2つのサンバイオIR(Neurology誌での発表及びモルガンカンファレンスでのプレゼン予定)を見たからではない。1月5日に第一三共のDS-1647(G47Δ)(がん治療)が申請をしたからだ。この申請ニュースは、正直自分にとって相当インパクト大だった。第一三共は、複数のパイプラインで先駆け指定を受けているも、「再生医療等製品」で受けているのはこのDS-1647だけ。しかも、SB623と同じく「先駆け審査指定制度」&「希少疾病用再生医療等製品指定」を受けている。この2つの指定を受けている再生医療等製品はSB623とDS-1647とつい先日上市されたノバルティスファーマのゾルゲンスマの3品だけだと思う。そう言う意味で、DS-1647の動行はとても気になっていた。DS-1647は遅延を重ねており、申請ができないのなら、SB623もきっと無理で、両方お蔵入りするのかもしれない・・・と年末に再生医療等製品特有の難しさを慮っていた。それが、1月5日に申請IRの吉報だった。

DS-1647は以下のような経緯を踏んだ。 

2009年~14年東大の藤堂教授が臨床研究を実施し、安全性を確認
2015年フェーズ2医師主導治験を開始
2016年2月先駆け審査指定制度の対象品目に指定(第一三共と藤堂教授が共同申請)
2016年7月初めて決算報告でDS1647について触れられる。
2017年7月希少疾病用再生医療等製品指定
2019年4月解析結果を決算説明会で取り上げ、19年度上期に日本での承認申請を表明
2019年10月製造委託先であるデンカ生研においての商業的規模での製造体制が確立できていないことを理由に下半期での申請へと1回目の遅延を表明。
2020年4月20年度上半期の申請へと2回目の遅延を表明。
2020年10月20年度下半期の申請へと3回目の遅延を表明。
2020年12月無事申請(年末12月28日申請でIRは年明け1月5日に発)

このように3度の申請遅延を表明して無事申請に漕ぎ着けた。申請に慣れた大手でもこう言う遅延が起こる。申請を初めて行うサンバイオは申請へのタイムラインに載せながらも遅延の表明になってしまっているが、よく健闘していると感じる。

この経緯を見るとサンバイオと似ているなと思う点が2つある。
①製造体制の確立を課題に上げていた点。
デンカ生研IRによると、「G47∆ はウイルスそのものを製剤化するため、 その商用生産には、大規模なウイルス製造方法や試験方法の確立が必要となっており、それには特別な技術と経験が必要となる」。「試験方法の確立」や「特別な技術と経験」こう言った言葉をSB623でもよく耳にする。
パイプラインの豊富さからと言う理由もあろうが、申請遅延の詳細は申請まで語られなかったし、IRに確認を入れても「課題の具体的な内容については、お話をさせていただいておりません。」と非開示を貫いていた点。
ともあれ、無事に申請に至っている。サンバイオの申請も2021の上半期or下半期にはなされると、今までの会社の言及含めて考えても現実的に思える。

DS-1647は、
2016年2月先駆け審査指定
2017年7月希少疾病用再生医療等製品指定
2020年12月承認申請

SB623は、
2019年4月先駆け審査指定
2020年6月希少疾病用再生医療等製品指定
2021年承認申請(※筆者の期待を込めた予想)

タイムスパンについても気になってゾルゲンスマについても調べてみた。

ゾルゲンスマは、
2018年3月先駆け審査指定制度
2018年10月希少疾病用再生医療等製品指定
2020年3月承認申請
各種指定からたったの2年で申請に漕ぎ着けている。 

サンバイオの2021申請は十分見込める。(というか見込めないと困るけど。) 


「SB623」と「DS-1647」と「ゾルゲンスマ」を勝手に3兄弟とするなら、長男、次男は無事に申請。残るは末っ子のSB623だけになった!!12日火曜日のJ.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスは、慢性期脳梗塞の追加解析結果を持って行くと思う。この追加解析結果に興味を示すメガファーマとか出てこないだろうか。2021の大型提携にも夢を寄せたい。







※メモ
DS-1647は、中間解析で有効性が確認され治験を早期停止。非無作為化で非盲検試験。症例数は30(13例で中間解析)。主要評価項目は1年生存割合。副次評価項目は全生存期間、無増悪生存期間(PFS)、腫瘍縮小効果、安全性。定位脳手術による腫瘍内投与、最大6回投与。





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サンバイオが、SB623の申請の遅延を表明した。今月中の申請を期待・予想していただけに、残念でならない。

4日前の電話対応廃止のお知らせは非常に残念で、すぐに持ち株数を大幅に減らした。(不本意ながら。しかし、いずれまた減らした以上に買う。)どう斜に読んでも、4日後の決算での「良発表はない」と解釈できたからだ。振り返れば、慢性期脳梗塞の主要評価項目未達発表前日(2019.1.28)も業績予想下方修正というサインを出してきたと思っている。これらのサインは、株主への遠回しの配慮からか、はたは合法的インサイダーか。どちらかは分からないが、今回のサインは、機敏に察知した。断腸の思いで持ち株数を減らした。この経験は、投資家としての今後の経験に生かしたいと思う。2020年3月の決算説明会電話会議(いわゆる2回目のサンバイオショック後)において、森社長の「(2019年12月の1回目の申請延期について)大きな変更にも関わらず説明が不足していたことを反省しています。」「申し上げられることないことございますが、これからしっかりと開示を行なっていきたい。皆さんにその時点での最新の状況について、しっかりとご報告をしていく所存ですのでよろしくお願いします。」の低姿勢はどこへ言ったのか。この時の改まった会社の姿勢はどこへ言ったのか。不満は募るが、サンバイオを応援したい・応援する気持ちはなぜか変わらない。以下、今回の件で特に気になる2点に絞って考えてみる。

①「なぜ遅延しているのか。」
②「会社が匂わせてくるセンシティブさにどれほどの信憑性があるか」

この2点について考えてみたい。


①「なぜ遅延しているのか。」

サンバイオが指定を受けている「先駆け審査指定制度」は「対面助言・事前面談」→「先駆け総合評価相談」→「承認申請」→「審査」→「承認」へと進む。
「先駆け総合評価相談」は「品質」「非臨床」「臨床」「信頼性」「GTCP」の5区分で、最初の区分の資料提出から最後の区分の申請確認文書の伝達までは、4ヶ月程度が目安となっている。なので、この「先駆け総合評価相談」に入っているかどうかは非常に重要なことだが、機関投資家説明会での質問においても、「答えられない」で通されている。史上初の再生細胞薬だから当局も慎重なのだろうか?申請延期の3つの理由について前回9月と今回12月の情報を表にまとめてみた。

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9月より進んでるのかいないのかよく分からない。「計画通りに進捗」ということは、1月末日は遅延する公算が大きいけれど、2月ぐらいにはできそうっていうことだろうか。そう考えたいが、「計画通りに進捗」の論理的説明が不足していると言わざるを得ない。

「商業生産に必要な管理体制の構築」と「規格試験の確立」の2項目が
A:不十分なために「先駆け総合評価相談」にそもそも入っていない。
のか、
B:「先駆け総合評価相談」に入っているが、2項目のどちらかに瑕疵があって、それ以上進めない。
のか、
どちらなのか。投資家に明かされてもいいのではないかと思う。如何せん、投資判断がしずらい。このあたりは憶測でしか物が言えない。
9月段階で、森社長が現時点では予定通り進捗しており、今期中の申請に向けタイムラインには乗っています。ただ、確実にできるかというと、これから当局との話し合いの中で新たに対応しなければならないことが出てくる可能性もありますので、そこは断言するのではなく、特に投資家の方々に対してはリスクについてもきちんとお伝えしています。」発言をしている。(AnswersNews2020/09/24)今回の「計画通りに進捗」IRを見ても、あくまで順調で、1月末は無理でいろいろあるのも事実だが、確実に進捗しているということでいいのだろうか?こう考えていくと気になるのが、当局がらみ・薬機法がらみのことで以下②に続く。(薬機法、仕事が休みの日に改めて読んでみようと思う。今夜は時間がないので深くは考察できず。)



②「会社が匂わせてくるセンシティブさにどれほどの信憑性があるか」

今回の一連の会社発表には、安易なことは言えないというセンシティブさが非常に感じられる。

「お問い合わせ頂いた方のみに非公表の情報が開示される虞(おそれ)に配慮し」→投資家視点。薬機法がらみ?
「当社グループにおける技術的な極秘事項等に含まれるため、開示は控えさせて頂きます。」→会社視点。

「当局との相談状況は非開示事項に該当するため、当社としてコメントすることはできません。」→当局視点。薬機法がらみ?

「現時点から承認申請が許可され、次に承認が認められるまでの期間は、当局との協議内容等について、当社グループにおける技術的な極秘事項等も含まれること等から、機微な取り扱いが求められます。そのため、当局との協議の内容及びその状況については、承認申請時期の予定等も含めて開示を控えることになります。」→会社視点。当局視点。薬機法がらみ?

・投資家にとって
・会社にとって
・当局にとって
・法に則って?
リアルに機微な時期なんだろうと読める。

「納期を言えないなんておかしい」とか「期限ぐらい責任ある会社なんだから明示しろよ」という類の批判は当たらないと思う。それぐらいセンシティブな時期であるということを慮って、腰を据えて承認申請を待ちわびてもいい気がする。
 



サンバイオに期待する方々が、今までも、これからも多いのは、
◎TBIでは、FMMSのベースラインからの改善量は、SB623投与群で8.7点に対し、偽手術群では2.4点。(組み入れ患者61名)
◎慢性期脳梗塞では、梗塞巣サイズが一定量未満の患者77名(組み入れ患者163名の47%)を対象に、複合FMMSエンドポイントで、偽手術群26名のうち19%の改善に対し、SB623投与群51名のうち49%に改善が見られ、統計学的に有意な結果(P=0.02)。
というエビデンスがあるからだ。これを知らずに、サンバイオを批判するのはお門違い。 


 2ヶ月後の2月1日にはシンガポールに子会社が設立されることになっている。この進捗具合がどうなるのか注目したい。今後の直近カタリストはこれになるだろうか。TBIの国内申請は、SB623が世界に羽ばたけるかどうかの試金石だと思っている。これができるのとできないとでは、雲泥の差。 国内申請できるのであれば、あとは時間がグローバル企業へと押し上げていく。よって、超長期で応援するのみ。できないのであれば、応援する意欲が衰退する。それがはっきりするのであれば、保有は続けるが持ち株数はさらに大胆に減らそうと思う。(と言っても、医学の進歩という面で応援はしたい。)今回の件で、応援の視点をもちながら、もっとクリティカルシンキングをベースにサンバイオを見なければ、自分は投資家として成長できないと感じた。不本意ながらの持ち株数減少に現在なってしまっているが、応援したい気持ち、応援する気持ちは、変わらずにある。早々に、自分史上最高の保有数に取り戻したい。それをすべきかすべきでないかも含めて、投資家として、サンバイオ応援団として、またこのブログ上で色々と考えてみようと思う。

 
米国RMAT指定が生きるかどうか。
日本の先駆け指定及びオーファン指定が生きるかどうか。
全ては、国内申請できるかどうかにかかっている。
「3回目のサンバイオショックざまあ」
「サンバイオは信用できない」
「失敗ばかり」
心ない声も聞こえるが、上記のエビデンスと、慮ってもいい背景があるのだから、まだ様子を見たい。応援したい。

がんばれサンバイオ!
マジでがんばれ!国内申請!

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つい、国内の狭い株式市場の視点でサンバイオを観ることに陥ってしまう自分がいる。1日のたった数十円の値動きで一喜一憂してみたり。狭い視点でサンバイオを見ても、建設的な発想が生まれない。埋もれがちになるが、サンバイオのやっていることは脳の再生という人類に光をもたらす大事業で、グローバルな視点で測り観ることも大事ではないか。そう思っている所、経済産業省が2017にまとめた「バイオベンチャーの現状と課題」と言う資料が面白かったので、サンバイオを視点にまとめてみることにした。
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/bio_venture/pdf/001_07_00.pdf


医薬品業界は、低分子化合物→バイオ医薬品へのパラダイムシフトが現在進行形で起こっている。研究開発投資の「量」が重要だった低分子化合物時代は、事業規模の大きいメガファーマが有利だった。しかし、現在主流になりつつあるバイオ医薬品時代は、研究開発投資の「効率」が重要で、小回りと自由の利くバイオベンチャーが開発主体になっている。これら創薬のパラダイムシフトにより、バイオベンチャーの存在感は増加中。アメリカでは、 2016年FDAの新規承認20個のうち、大手は5個に対して、ベンチャーは15個と言う差。 さらにオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)で見ると、非オーファンでは大手への導出が一般的でも、オーファンでは自社販売まで手掛けることが現実に可能であり、ベンチャーでも自販を目指す企業が主流になっている。 サンバイオもこれに当たる。米国では、2011年~2016年の5年間で見ると、オーファン104製品中、起源企業(発見者)がベンチャー66大手38。販売企業はベンチャー53、大手51とベンチャーが大手に勝る。ちなみに非オーファンでは大手が強い。サンバイオのSB623がオーファン指定を受けていて、やはりこれから開花していく可能性を秘めている。なかなか一直線に成功に進めず、もどかしさがあるのも、このパラダイムシフトの真最中であることに起因すると言って過言ではないだろう。国内初の自販までできる再生医療のパイオニアになろうと今もがいている最中で、1月末までの承認申請ができたとしたら、ついにこれが叶う。

米国では、成功モデルの1つとしてオーファンドラッグを契機としたバイオベンチャーの成長事例が増加している。(以下スライド)  
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スライドにあるように、対象患者を絞ることでリスクを軽減しつつ、バイオベンチャーならではの機動力を強みにオーファンドラッグの開発・販売を行うことで成功した企業が多数存在する 。特にサンバイオに対してよく引き合いに出される以下のギリアドは好事例だと言える。SB623が国内オーファンTBI適応を皮切りに、対象疾患を拡大し、ギリアドのように波に乗っていくことを期待したい。 
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話は変わるが、「オーファン指定(希少疾病用再生医療等製品)」さらに「先駆け審査指定再生医療等製品」の両方が適用されているのは、ノバルティスファーマのゾルゲンスマ(承認済み)とサンバイオのSB623だけになる。ゾルゲンスマは薬価1億6707万7222円というびっくり価格で、特定の患者様を救えると言う点では光しか見えないが、普及や採算性と言う目で見れば未来が明るいとは言えない。サンバイオは、グローバルな普及と採算性を併せ持って成長できる素地を持っており、日本版ギリアドになることを夢見たい。

「バイオベンチャー」と一言で言っても、経産相がまとめているように、
「シーズ発掘プラットフォーム」であるペプチドリームやナノキャリア
「自社品があるシーズベンチャー」であるタカラバイオやラクオリア、アンジェス

「導入品を用いてのシーズベンチャー」であるそーせいやジーエヌアイ、メディシノバ

「再生医療」のサンバイオやヘリオス

「がん免疫」のテラやメディネット

とグルーピングされる。冒頭述べたように、医薬品業界はパラダイムシフトの現在進行形で、日本の創薬型バイオベンチャー30社の中から、ギリアドやバイオジェンのような存在がそろそろ出てきてもおかしくない。「オーファン指定(希少疾病用再生医療等製品)」さらに「先駆け審査指定再生医療等製品」そして、米国RMAT指定を受けているサンバイオは有望株の筆頭ではないか。SB623の国内上市は、グローバルローンチへの足掛かりになり、飛躍的発展への第一歩になる。

サンバイオが有望だと言えるエビデンスには以下のものがある。 

○TBIでは、FMMSのベースラインからの改善量は、SB623投与群で8.7点に対し、偽手術群では2.4点。(組み入れ患者61名)

○慢性期脳梗塞では、梗塞巣サイズが一定量未満の患者77名(組み入れ患者163名の47%)を対象に、複合FMMSエンドポイントで、偽手術群26名のうち19%の改善に対し、SB623投与群51名のうち49%に改善が見られ、統計学的に有意な結果(P=0.02)。

TBI、脳梗塞共に、薬効は示されている。株式市場はTBIが成功、脳梗塞が失敗と言う2019の情報からアップデートできていないと思う。2020現在正しくは、TBI成功、脳梗塞追加解析によって統計学的優位差ありだ。

経産省の資料は、バイオベンチャーを取り巻く投資の話もよくまとまっており面白い。米国のバイオベンチャーをみると、上場後の安定かつ柔軟な資金調達が成長を加速している 。アメリカは、機関投資家を主とする継続的な支援により、 赤字期間でも一社平均400億円を調達している。 ショッキングなことに、上場後バイオベンチャーの時価総額を比較すると、日本は米欧のみならずアジア諸国にも劣る。

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ではなぜ日本の機関投資家は日本のバイオベンチャーに投資できないのか、次の表がよくまとまっている。
スクリーンショット 2020-11-04 21.38.50

バイデン新大統領誕生ニュースからの安心感もあって、日経平均は本日29年ぶりの高値24839円。コロナ禍も日本の公的マネーに日本株は支えられている現状であるが、公的マネーがどれほどバイオベンチャーに流れ込んでいるのか。。。そーせいの株主さんたちが、東一鞍替えを心待ちにしているのもよく分かる。個人で株式に投資せず預貯金に走る国民風土と合わせて、日本と言う国の投資環境は改善せねばならぬと問題意識を持つ。(自分が専業になれた暁には、この改善も尽力したいことの一つ。)グローバル視点で見ると、サンバイオを取り巻く投資環境は決して良いものではない。申請への疑心暗鬼からここまで株価が低迷するのは日本市場故の現象ではないか。だから、多少の株価の変動に心を動かしてはならない。先述のエビデンスとオーファン獲得の実績から、未来の可能性に着目すれば、とても期待が持てる会社だ。 

自分のこのブログも、無駄か?先鋭的か?承認申請の可否によって評価は別れていくと思う。ともあれ、グローバルな視点でサンバイオを見れば、サンバイオの明るい成功の道に一点の陰り無し。遅くとも12月14日(と思われる)の決算には全てが分かることと思う。がんばれサンバイオ !

※個人のサンバイオ応援ブログです。買い推奨するものではありません。
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※個人の単なるお楽しみ予想です。
※サンバイオの応援と、私個人の勉強を企図した記事です。
上記2点ご留意の上、お読みください。

世界初の再生細胞薬SB623の承認申請期待が高まっている。しかし、サンバイオは「申請ゴール」とは思っていない。そのはるか先を見ている。だから「10月中に申請を!」「申請はまだか?遅い!」という方の気持ちはよく分かるが、そう焦るものでもないと個人的には思う。・・・とは言っても・・・
いつ申請がなされるのか。それを心待ちにし、はやる気持ちが自分にもあるのも事実。そこで、「プロ野球はどこが優勝するか!」「宝くじはどこで買ったら当たりやすいか!」「今年の紅白歌合戦には誰が出場するか!」と言ったお楽しみ予想的なノリで、申請時期を予想し、秋の夜長を楽しんでみようと思う。

①審議会の日程から予想
薬事・食品衛生審議会 (薬事分科会)
は6月・9月・12月・3月に大体行われている。
 
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-yakuji_127844old.html 
当局により承認申請後の審査期間が6ヶ月間で対応可能と見込まれた時点で、サンバイオから承認申請可となるので、12月に申請し、6月の審議会で承認を得るつもりではないだろうか。12月の場合、例年13日か14日に決算発表をしているのでこの日に抱き合わせるかその直前発表だろうか。サンバイオがここを見据えている可能性はあり得ると思う。

先駆け総合評価相談の流れから予想
「先駆け総合評価相談」は「品質」「非臨床」「臨床」「信頼性」「GTCP」の5区分からなっている。最初の区分の資料提出から最後の区分の申請確認文書の伝達までは、4ヶ月程度が目安となっている。
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https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000123357.pdf

9月の決算説明会では申請延期の3つの理由について概略以下のように述べられた。
①製造委託先への技術移転→「概ね完了」
②商業生産に必要な管理体制の構築→「品質保証体制はかなり充実してきている。」
③規格試験の確立→「ロバストな堅牢性の高い方法の開発の最終段階」

 ②と③が、先駆けの5区分のどこに入るのか。おそらく、「品質」「信頼性」「GMP」だろうか。だとしたら、この3区分については9月の段階では資料提出をしていないと仮定できる。また上図からうかがえるのは、「搬入」即「申請可」ではなく、「照会事項送付・回答提出」等サンバイオと当局(PMDA)がやりとりを踏まえる様子。なので10月申請はほぼないと読む。10月11月には搬入し、12月(ひょっとすると1月)にはやりとりを終えて「申請可」としたい意向ではないだろうか。


________________________

結論

12月が濃厚

※繰り返しますが、単なる個人が楽しんで予想しているだけです。
________________________

サンバイオには、可能であればこのあたりの進捗具合を公表して欲しいと思う。投資家の「安心」を得るのも、上場企業の大切な経営戦略ではないでしょうか。(IR担当の方のお目に触れる機会がありましたら、ぜひよろしくお願いします。)

1月あるいは1月以降予想も相手(当局)あってのことなのであり得るかもしれないが、「私が社長として直轄で進めてきた外傷性脳損傷の国内申請のプロジェクトも、今後は辻村が引き継ぐ。辻村が執行の責任をとり、私はグローバル戦略を見ていく。」(森社長 四季報ONLINE 2020.10)発言から粗方の目処が立っているのだと思う。さらに、シンガポールの子会社設立表明などなど、申請への本気度は高く、その先へ駒を進めていこうとする会社の姿勢には頼もしいものを感じている。

秋の夜長、予想をして楽しんでみた。承認申請がなされれば、サンバイオはバイオベンチャーから製薬企業への大きな転換を図れる。だから申請が楽しみで仕方がない。がんばれサンバイオ!12月の素敵なクリスマスプレゼント、楽しみにしています!


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①シンガポール考


サンバイオが、シンガポールに子会社設立を表明した。

厚労省資料https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000074947_6.pdfによると「シンガポールは、世界的に主要な物流ハブであることや政治的安定のほか、新薬審査が明確で、法人税が低いといったメリットがあることに加え、シンガポール経済開発庁(Singapore Economic Development Board:EDB)がバイオ医薬を長期的な国家成長戦略に掲げ、積極的な誘致を進めていることもあり、多くの医薬品グローバルメーカーが進出している。本調査の対象企業についても10社全てがシンガポールに現地法人を有している。」とされている。他事例で調べてみても、世界のメガファーマがこぞって進出しており、アジアでの製薬業界の中心地であることは間違いない。アジア太平洋地域は成長が著しく、今後日本のGDPを抜いていくとみられる国も多い(汗)。その新興国の重要な市場にアクセスしやすいのは、シンガポールだ。


武田薬品は、アジア太平洋を含む新興国の事業を担当する部門「Emerging Markets Business Unit」の本部を、2015年にわざわざスイスのチューリッヒからシンガポールの「バイオポリス」内の新オフィスに移転している。バイオポリスは生体医療工学分野の官民連携研究開発拠点として建設された高層ビル群。国家挙げてバイオに力を入れている。


辻村副社長や、山本事業部長が過去に勤めた参天製薬はASEAN地域での規制情報の迅速な入手と、ASEAN・インド地域での承認取得を加速させ、ASEAN事業の拡大を目指すとして2013年にシンガポールに現地法人「サンテン・ファーマシューティカル・アジア・プライベート・リミテッド」を設立。特筆すべきは、参天製薬のこの強烈なグラフ。https://www.santen.co.jp/ja/ir/document/pdf/mtg2020_1q.pdf 
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 シンガポール進出後のアジア事業の伸びが半端なく、サンバイオも今後、このような軌跡を描くことを期待したい。2020総会で森社長が「販売面につきましては山本が日本・アジアの責任者として事業部長としてやっていますが、彼の元に実際の販売、ブランドを担当していくようなチームですとか、或いはメディカル・アフェアーズのチーム、或いはですね、薬価の交渉をしていくようなチームですとかを現在、チーム化しつつあるところであります。」と言っている。山本事業部長がシンガポール社長になり、今後ご活躍されていくことを応援したい。



②1月末までのSB623承認申請の可否考

振り返れば2019年

4月にSB623がTBI適応で厚生労働省「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定を受けた。

10月18日発行のブリッジレポート内で森社長が「まずは、日本における外傷性脳損傷の今期2020年1月期中の承認申請、来期2021年1月期中の販売開始という計画の進捗に期待していただきたい。」という発言をしている。この発言の罪は重い。

そして12月13の決算短信の中で、TBI申請の遅延を表明。


という経緯があった。


先駆け指定を受けた後は、「対面助言・事前相談」→「先駆け総合評価相談」(「品質」「非臨床」「臨床」「信頼性」「GTCP」の5区分からなっており、最初の区分の資料提出から最後の区分の申請確認文書の伝達までは、4ヶ月程度が目安となっている。)→「承認申請」となる。2019年の10月頭には「先駆け総合評価相談」に入っていないと2020年1月末の期日には間に合わなかったことになる。10月発行のブリッジレポートのインタビューを何月に受けたかはわからないが、ブリッジレポート発言は未熟で不誠実な会社の対応であったという非難は甘んじて受けなければならないと思う。(ちなみに、この号の更新だけ不自然にIRされていない。)4月に指定を受けたばかりであり、「細胞製品を商業用に作っている企業は世界的に見てもまだ少ない。そんな中でやっているので、すべてを想定し切れなかったということですね。(2020AnswersNews 森社長)」ということを差し引いても、2019夏頃には、申請延期をしなければならない状況は分かっていた可能性もある。この辺り、いつか総会に行けた際には質したい。2020の現状、株価が上がらないのも、こういったことへの市場の不信感があることも間違いないと思う。



では、2020秋、今の現状はどうか。

2020年9月24日に出たAnswersNewsのインタビュー記事で森社長が「現時点では予定通り進捗しており、今期中の申請に向けタイムラインには乗っています。」と述べている。これは現時点で先駆け総合評価相談入っていなければできない発言で、やはり先駆け総合評価相談に入っていて順調であると見ていいと思う。(先述の2019年ブリッジレポートの事例があるので、信用しすぎは危険であると思うが、2019と2020では背景が全く違う。その背景とは以下の通り。)


2020年9月の決算説明会では概略以下のように述べられた。

申請延期の3つの理由について→「かなりの手応えのある進捗を経てきております。」

▽製造委託先への技術移転→「概ね完了」

▽商業生産に必要な管理体制(特に「原材料管理」「品質保証」「分析体制」)の構築→「品質保証体制はかなり充実してきている。」(他は説明の中で省略されたので把握しきれず。)

▽規格試験の確立→「ロバストな堅牢性の高い方法の開発の最終段階」

今のところ、タイムラインに乗っている事は間違いないと信じる。森社長が言うように、予期せぬ課題が出現した際はしょうがないが。ちなみに、「4ヶ月程度目安」の「先駆け総合評価相談」に仮に9月初日に入った場合、12月末を目安にすべての区分の提出を終えなければならない。7月初日だとしたら今月末が目安。承認申請まで目前であると信じる。人員の増加やシンガポール子会社設立、SB623の販売名(「アクーゴ」「サンステムザ」「ゼルブリッジ」)の商標登録出願済、販売体制の8割構築など、上市への本気度は、我々投資家より、サンバイオ社員さんたちの方が高いかもしれない!
自分は今まで通り俄然サンバイオを応援します。がんばれサンバイオ!

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(※不勉強なところもあるので、間違いもあると思います。随時訂正や修正をしていきます。)

SB623の日本国内開発への集中&近い日程での上市が明瞭になってきた。
サンバイオ発表の下資料をもとに、「国内だけでの市場規模」予想を立ててみようと思う。
スクリーンショット 2020-09-21 22.42.28

TBI4万人 脳梗塞78万人 脳出血14万人 合計96万人
残念ながらこれら全ての方に効く訳ではないことが明らかになってきた。
TBIについては「調査日当日に医療機関を受療した患者の実数から病院を受診する患者数を推定」値で2100人。しかし、「通院していない在宅のみの方も5割」らしいので、潜在的患者様はそこそこいらっしゃる。多すぎかもしれないが4分の1の1万人と今回する。

脳梗塞については、先の発表より梗塞巣が一定以下の方限定。4割の方対象とする。
脳出血については治験はこれから。これも4割の方と想定する。
これらの情報から、ざっくりと、SB623は1万人+31万2千人+5万6千人=37万8千人のお役に立てるとして計算することにする。

現在、上市されている再生医療等製品は、
①キムリア点滴静注(3349万3407円)
②ステミラック注(1495万7755円)
③テムセルHS注(86万8680円)
④コラテジェン筋注用(60万360円)
⑤ゾルゲンスマ点滴静注(1億6707万7222円)
⑥ジェイス(採取・培養キット446万円 調整・移植キット15万4千円)
⑦ネピック(975万円)
⑧ハートシート 5枚(1476万円)
の8つしかない。
いずれも原価計算方式で算出されている。(と思う。)

SB623も、類似薬がないことから原価計算方式で算定すると思われる。原価計算方式は製造原価(原料費、労務費、製造経費)や販売管理費(研究開発費、一般管理費、販売費)、流通経費を積み上げ、そこに企業の利益を乗せた額を薬価とする方法。(再生医療等製品の平均的な営業利益率は今後の検討課題で定まっておらず、「ハートシート」は保険医療材料扱いのため5.8%、「テムセルHS注」は医薬品扱いのため15.9%。)そしてさらに、補正加算がつく。
(SB623は、①〜⑧にはない他家細胞なので、驚くような高額医療製品にはならないはず。)(ちなみに、SB623が受けている「希少疾病用再生医療等製品」「先駆け審査指定再生医療等製品」の両方が適用されているのは、⑤のゾルゲンスマだけ。) 

 補正加算には7つある。下表参照。
86fa94fcec2aec661755e55a8b9c89b2
https://answers.ten-navi.com/newsplus/14330/
 
SB623の場合、
A:画期性加算(70%〜120%)
B:市場性加算I(10%〜20%)
C:先駆け審査指定制度加算(10%〜20%)
が加算される。(Aは予想。BとCは確定。)
ただ、これまでにA:画期性加算をとった品目は5品目だけしかない。

①免疫抑制剤「プログラフ」(一般名・タクロリムス)アステラス製薬
②脳保護薬「ラジカット」(一般名・エダラボン)田辺三菱製薬
③抗真菌薬「ファンガード」(一般名・ミカファギンナトリウム)アステラス製薬
④C型肝炎治療薬「ソバルディ」(一般名・ソホスブビル)ギリアド・サイエンシズ
⑤抗ウイルス薬「プレバイミス」(一般名・レテルモビル)MSD(←2018に3年ぶりに適用)
相当にハードルが高そうだ。しかも、画期性加算が無理だとしても、有用性加算が可能だと思っていたけれど、条件付き・早期承認の対象品は、有用性系加算の対象となっていないらしい。条件・期限付き承認で暫定的な承認を受けた場合の薬価については明確に保険薬価と切り分ける必要性が指摘されていて、また、暫定的な薬価について、「条件・期限付き承認時価格」という呼称が提案されている。

SB623は、
①他家細胞
②「希少疾病用再生医療等製品」「先駆け審査指定再生医療等製品」を両方受けている
③条件・期限付き承認を取る想定
④一剤多適用

結局前例がないから、SB623の薬価は調べても考えても自分ごときではわからない・・・と言う結論になってしまった。泣。(詳しい方いらっしゃればご教示くださいm(_ _)m)
全くわからないけれど、20年かかったことへのリスペクトを含めて「200万円」で考えてみよう。(適当すぎでごめんなさい。)

200万円×37万8千人=7560億円の市場規模。
営業利益2割だとしたら、7560億×0.2=1512億円。
日本国内市場は大したことないと言う方もいらっしゃるが、いやいや、そこそこ保守的に考えても相当のものだ。国内だけで約1500億の利益。

今後、TBIの国内申請→承認→薬価収載、海外でのパートナー出現、脳梗塞・脳出血以外の他適応の進捗具合など、カタリストに富むサンバイオ。
具体的な薬価想定をする段階まで進んできたことに喜びを感じる。まずは1月末までのTBI国内承認申請を期待するし、楽しみでしかない。
がんばれサンバイオ !

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サンバイオが、決算と合わせて、「再生細胞医薬品「SB623」慢性期脳梗塞を対象とした米国でのフェーズ2b臨床試験の追加解析結果及びこれに基づく脳梗塞・脳出血プログラムの国内臨床試験の開始検討について」を出してきた。TBIの国内申請一点を見つめていた自分にとって、予想しない動きで驚いた。(にしても、俄然TBI国内申請が気になっている。)


『FMMS 上肢スコア (≧ 6ポイント)、FMMS 下肢スコア (≧ 4ポイント)、FMMS 総スコア (≧ 9ポイント)の3つのFMMS改善基準(ベースラインからの改善)のうち、投与後6カ月時点で少なくとも1つを達成した患者の割合」を複合FMMSエンドポイントとし評価したところ、偽手術群26名のうち19%の改善に対し、SB623投与群51名のうち49%において改善が見られ、統計学的に有意な結果を示しました(P=0.02)。この複合FMMSのエンドポイントは、本試験の主要評価項目「投与6カ月後にFMMSがベースラインから10 ポイント以上改善した患者の割合」と比較しても、治療効果の臨床的意義を説明できると当社グループは考えています。』


意味深で、行間を深読みしてしまう。脳梗塞復活で期待が増す。


「FMMS」についてはっきり分らねば投資判断にならない方も多いと思う。(実は自分もよくよくは分らない。サンバイオには、FMMSポイントについて整理し直して説明してほしい・・・)なのでここで一旦整理を。


FMMSとFMAの違いについて。

「Fugl-Meyer Assessment」はFMAのことで、脳卒中片麻痺患者に対する評価法の一つ。これはググればたくさん情報がヒットする。

このFMAから運動機能(上下肢)の評価項目だけを抜き出したものが「FMMS」だと思われる。

FMAは226点満点。FMMSは100点満点。


FMAの評価項目は、運動機能(100点)、感覚機能(24点)、バランス(14点)、関節可動域(44点)、関節の痛み(44点)で、全部満点であれば226点。

FMMSの評価項目は、これらから上下肢に絞って100点。


この100点満点の中で6ポイント、4ポイント、9ポイントと言われても・・・と思われる方もいるかもしれないけれどそうではない。


TBI治験で複数見られた例えばFMMS30点の改善は、例えばFMAのバランスや感覚機能で「満点」が楽に取れるレベル。関節可動域や関節の痛みに絞ってみたとすれば「驚くべき改善」と言えるレベル。リハビリ療法士さんの話では「FMA10点の改善」だけでも現場では驚くべき変化らしい。ならば「FMMS9ポイント」はなかなかの出来事に当たる。

4ポイントや6ポイントは、それに比べれば心許ない気もするが、226点満点の話ではなく、100点満点での出来事なので、評価できるのだろう。「投与6カ月後にFMMSがベースラインから10 ポイント以上改善した患者の割合」と比較しても、治療効果の臨床的意義を説明できると当社グループは考えています。」とサンバイオはしているので、このことの詳細で分かりやすい説明を期待したい。TBIの投与群5/46件でのFMMS30点以上のエビデンスを持つSB623は、有効性と安全性を担保に、一刻も早く上市すべきだと思うし、STROKEでも同様な患者様がいたと言うことを期待したい。


ビジャン医師が2019年9月末に発言した、「脳梗塞についても自信を持って進められる。」「追加の試験を持って進めていく。それからフェーズ3にいずれ入る。」がずっとひっかかっていたけれど、今日やっとちょっとだけ見えた気がする。治験の中で、確かな薬効を示した患者様がいたと言うことだろうか。主要評価項目未達であっても、顕著な薬効を示す患者様がいらっしゃるのなら上市すべきだ。(統計学的優位差にこだわることへの危惧を唱える科学者も多い。)追加解析結果の詳細が16日に分かる。16日は寝られるだろうかぐらいにワクワクする。


自分の勘違い・不勉強などあればご指摘いただけるとありがたいです。

また16日17日あたりにブログをアップしたい。

がんばれ!サンバイオ!


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医薬経済社のRISfaxに、「サンバイオ  再生医療薬の発売、『8割構築』」と言う記事が出た。

「発売準備8割構築」と「承認申請8割構築」は意味が違う。それを気をつけたい記事だと思った。

発売に向けた準備状況は、2020.3.18の決算説明会で以下の様に示されていた。
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この時、辻村専務が全体的な進捗具合は「概ね6割程度」と発言。その6割が、今回8割まで進んでいると言うこと。3月から8月の5カ月間で2割増という意味で、「概ね順調」と自分は見る。このペースで進められれば、残りの2割は申請をする1月末日までの残り5カ月間で達成できるだろう。これらは「発売に向けた準備」の話だ。

で、一番勘違いしてはならないのは、「申請手続きが8割進んでいる。」かと言うこと。そうではない。

極論、この発売準備8割が、8割でも9割でも申請はできると思う。申請してから承認が下りるまで先駆け指定を受けているから約6カ月。薬価収載などを経るから承認が下りたら直ちに上市と言うことにはならない。その過程で10割に行く見込みがあるならば、PMDAは申請を受けるはず。

今回の記事で見えるのは、「申請への本気度」。
本当に上市できるの?申請さえままならないんじゃない?と言った憶測もあるみたいだけれど、
本ブログ6月4日の記事「従業員と設備の変換で見るサンバイオの本気度」と合わせて考えても、本気中の本気で、承認申請→上市に向けて着実に駒を進めているとしか思えない。

と言うことで、今回の医薬経済社のRISfaxの記事を通して、申請は、間違いなく近い将来あることが確信できた。(まあ、そんなことはわかっていたけれど、「あらためて」と言う意味で。)

3月の決算説明会では、「TBIのP3については、RMAT指定を受けてFDAと協議をスタートさせている。欧州はATMP指定を受けて約10カ国の施設を組み入れる予定でその施設を選定中。」のアナウンスがあった。このあたりの進捗も9月の決算説明会で語られるだろう。(コロナの影響での遅延は想定内か。)

日本国内上市は、非常に大きな大きな出来事だと思う。
なぜなら、この出来事を足掛かりにして、
他適応へのことも、
海外上市のことも、
加速度的に進んでいくからだ。
日本国内上市さえ果たせれば、より長く長く、保有し続ける価値がある銘柄になっていくと思っている。 
がんばれ、サンバイオ 。 
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北海道大学の川堀先生のこの実験が目を引いた。

「同じmscを違う施設で育てると違うものができる」(msc=間葉系幹細胞)


https://kawabori-neurosurgery.com/nanameyomi/同じmscを違う施設で育てると違うものができる/


特に目を引いたのは、「輸送時間ででだいぶ変わる」と言う事実。


サンバイオの再生細胞薬SB623は、一過性に遺伝子導入した成人骨髄由来の間葉系幹細胞を加工・培養して製造したものだから、イコールmscと言えるわけではないし、輸送時間で品質が変わるようなものではないと百も承知しながらも、何か示唆する点もあるのかもしれないと医学素人ながら思う。


SB623は、今3社目への技術移転中で1月末までの外傷性脳損傷用途での国内承認申請を目指している。CMO(医薬品製造受託機関)の変転は過去以下のようにあった。


①一度目の製造はPCT社(現HCATS社)(HCATS=Hitachi Chemical Advanced Therapeutics Solutionsつまり日立化成) → 脳梗塞P1/2aで18名に使用(安全性確認有効性示唆:米国)

②二度目の製造は米国の企業 → 脳梗塞P2bで163名と外傷性脳損傷P2で61名に使用(前者未達:米国、後者達成:日米)

③三度目の製造が日立化成(現昭和電工) →  現在商業用で確立できるよう技術移転中


①で治験成功をし、②ではなぜか成否が別れている。この成否の別れが謎でしょうがない。では、②で製造されたものは地理的にどこで使用されたのか。


◎慢性期脳梗塞P1/2aは以下の米国内5カ所で使用された。

アラバマ

カリフォルニア

ジョージア州

イリノイ州

ペンシルバニア


◎外傷性脳損傷P2は以下の米国内11カ所及び日本国内5カ所及び東欧州のウクライナで使用された。

コロラド州

コネチカット州

フロリダ

ジョージア州

イリノイ州

ニューヨーク

オハイオ州

ペンシルバニア

サウスカロライナ

バージニア州

ワシントン

北海道

横浜

大阪

岡山

東京

ウクライナ 


◎慢性期脳梗塞P2bは以下の米国23カ所で使用された。

アラバマ

アリゾナ

カリフォルニア

コネチカット州

コロンビア特別区

フロリダ

ジョージア州

イリノイ州

インディアナ

カンザス州

ケンタッキー

ルイジアナ

マサチューセッツ

ミシガン州

ニュージャージー

ニューヨーク

ノースカロライナ

オハイオ州

ペンシルバニア

サウスカロライナ

テネシー州

テキサス

ウェストバージニア州


(※上記、施術ではなく「評価のみ」の場所も混じっている)

米国内はどの治験でも西海岸~東海岸で使用されているので、空輸時間のバラツキが治験ごとにあるとは言い切れないが、未達だった慢性期脳梗塞P2bの“地域の数”は治験者の多さもあって他治験と比べると圧倒的に多い。広大なアメリカ大国を、空輸ではなく、陸路で運ぶ場合もあったと妄想したりもした場合、mscのように「輸送時間ででだいぶ変わる」というような影響を受けるのだとしたら、慢性期脳梗塞治験未達の原因が特定されて喜ばしいと思う。ずっと気になるのは、同じSB623を使いながら慢性期脳梗塞P1/2a・外傷性脳損傷P2 と 慢性期脳梗塞P2bがここまで明暗を分けたのはどうしてなのか??ということだ。医学界では、この2つの疾患は発生メカニズムは違えど、病理的には非常に似ているとされているらしいので、ここまでの治験結果の違いは「病理の違い」だけで片付けられるようなものではないのだと思う。


今回の川堀先生の実験から、「投与地域が多かったら、細胞が変質した」と言うことは極めて暴論だと思うけれど、言いたいのは、「輸送」の問題や「細胞融解」の問題など、何かしら失敗の原因があり、それを解明し改善さえすれば、SB623の慢性期脳梗塞用途も大きく前進するということだ。(外傷性脳損傷用途として上市されていた場合、そのまま適応拡大の承認を得られるというのは流石に夢を見過ぎだろうか・・・?)また、米国治験でのドナーと日本治験でのドナーは、どのようにして集めているのか、つまりSB623の元となるmscの輸送に時間的な隔たりはなかったのか、その辺りも知りたくなった。(でもそれは製品化の際に均一化されるか・・・)また川堀先生は、「ナビゲーションシステムのシミュレーションデータを用いたSB623の投与部位の解析」と言う「投与部位」に着目した追跡調査も行っている。この調査から「投与部位」が問題だと明らかになる可能性もある。あるいは、2020総会で言われた「患者の症状の程度や背景に差があった。」の可能性もある。


いずれにせよ、SB623には「何かある」と思っている。この薬を最大限に世の中で約に立てるようにするまで、もう一息。外傷性脳損傷の日本国内上市は1月末までの吉報を聞けると思っているが、慢性期脳梗塞用途での失敗原因の解明と、それを受けての前進を声高らかに表明されることも願わずにはいられない。今回の川堀先生の実験もその辺りに生かされていって欲しい。


がんばれサンバイオ !9月の決算説明会での進捗発表を心楽しみにしています。


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サンバイオ 、今日の終値1359円。6月24日のオーファンドラッグ指定から盛り返すと思っていたけれど、本当に1月末までに申請できるの?と言う疑心暗鬼や、バイオ総崩れな地合い、米中対立やコロナ禍などでジリ下がる一方。Yahoo掲示板では売方さんが元気だけれど、どの主張も正式なことから乖離した解釈のものも目立つので、この場を使って反論。無益な議論はスルーしますが、有益な議論は受けて立ちます。よければご反論ください。
 

 量産化技術の開発が「死の谷」と言って、開発段階から事業化段階への開発の難しさとして挙げられる。この死の谷越え(量産化技術の確立)を疑う声もあるが、3月の決算説明会資料で、「量産化技術は確立しているが、技術移転プロセスにおける課題に対応。」の説明。量産化技術に課題があるなんて言っていない。
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治験用は製造できても、商業用は製造できないのではと言う声もあるが、「商業用生産レベルの管理体制を構築中。複数の注力項目の改善と、各項目の連携箇所における不具合を調整。」であって、あくまで「管理体制の構築中。」商業用の量産化ができないなんて言っていない。
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もっと言えば、世界初の再生細胞薬ゆえに、業界内で規格スタンダードが決まっていない。そのため商業段階の規格試験の要件をPMDAと今確立しているだけ。スクリーンショット 2020-07-29 21.03.41


上記までのことを社長直轄プロジェクトとして進めているのに、「承認申請手続き」が社長直轄プロジェクトだとねじれた解釈をしている方もいらっしゃる始末。。。

これはまだ不確実情報ではあるけれど、承認申請への流れは「対面助言・事前面談」から「先駆け総合評価相談」に進んでいるらしい可能性は決算短信の表記から伺える。この「先駆け総合評価相談」は先駆け指定のメリット。「当局により承認申請後の審査期間が6ヶ月間で対応可能と見込まれた時点で、サンバイオから承認申請可能となる」が「先駆け総合評価相談」。本当に進んでいるとしたら申請までは間近。
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9月の第二四半期決算発表で、大きな流れの説明があるはず。それが楽しみ。こうやって3月発表資料を読み返すと期待しか湧かないし、Yahoo掲示板で言われていることがどれだけいい加減かもよくわかる。(ちなみに、売方さんの巧みな売り圧力には一定の敬意を表します。賢い方も多いんだろうなと思う。立場は違うけれどお互い頑張りましょう。)IRからの返信もいただけるようになったようなので、自分もコンタクト取ってみようと思う。 

とにかくがんばれ!サンバイオ !応援している人は多数多数多数います! 
多数の応援している方の声が、会社に届きますように!! 

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サンバイオのSB623が外傷性脳損傷における後遺症の改善を効能として「希少疾病用再生医療等製品」(いわゆるオーファンフォラッグ)に指定された。6月16日に日刊薬業でスクープされ、翌日厚労省HPに議事録が上がり、25日に正式決定と思っていたが、本日24日に1日早くサンバイオからIRが出た。(明日、厚労省から何かしらの告示があるのだろうか?)(「後遺症」と言う表記は初めてではないか?上市に向けて表記の確度を高めているのだろうか?)


希少疾病用医薬品・医療機器 (オーファンドラッグ・デバイス)の指定では以下のメリットを享受できる。
 

①優先的な治験相談及び優先審査の実施

総審査期間 新医薬品9ヵ月(通常品目は12ヵ月) 

→先駆け審査指定制度(SB623は、2019年4月8日に指定)と合わせて、厚労省もPMDAも、優先、優先、で進んでいくことになる。


②申請手数料の減額

→再生医療等製品は、新規承認を取るだけで2000万円強の手数料がかかる。どれぐらいの減額かはわからないけれど、バイオベンチャーにとっては馬鹿にできない額だろうか。 


③再審査期間の延長

通常8年を10年に延長。この間後発品は、承認申請の際に、新薬同様の資料を求められる。(→その結果、この期間は新薬等の開発企業のみが市場供給を行う場合が多い)

→競合他社を寄せ付けず、ブルーオーシャンを謳歌できる。


④試験研究費への助成金交付

指定から承認申請までに必要な試験研究に要する直接経費の2分の1に相当する額を上限。

→投資家が嫌う増資懸念の軽減に寄与。ただ、フェーズ2終わって、申請間近のSB623にとってどこまでこの助成金を発生するか?条件付き早期承認制度での上市になった場合、上市しながらのデータ収集が求められるので、そこへの助成金になると言うことだろうか?


 ⑤税制措置上の優遇措置

助成金を除くオーファンドラッグ等の試験研究費総額の12%が税控除の対象。

→「試験研究費」がどこまでを指すのか。工場ライン整備などにも含まれるのか?「日立化成」改め「昭和電工マテリアルズ」の製造分野などにも控除が効くのか?いずれにせよ、税控除は、バイオベンチャーにとってはありがたい。


様々な実利的メリットを享受できる。TBI申請において今まで寝耳に水な指定であったけれど、メリット大であるから喜ばしい。めでたい。




厚労省HPの中でUPされた以下の議事録要旨も興味深い。記録として、ここにも残しておこうと思う。


「令和2年度第1回 再生医療等製品・生物由来技術部会議事要旨」


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楠岡委員の指摘で、STR02試験(SB623を使った、慢性期脳梗塞適応の治験。主要評価項目未達だった。)の結果を出させていることが若干気になる。この試験結果がTBIに良い影響をもたらすことを願う。悪い影響を及ぼす可能性があるのかないのか、「一剤多適応」のオーファン前例が見当たらずわからない。
森尾委員の「より大規模データにて検証すべき点と思われます。」は、「条件付き早期承認」を指しているのか、フェーズ3の実施を示唆しているのか、この文面からは読めないが、先駆け審査指定を受けていることから、前者と思われ、上市確率が飛躍的に高まった点で今回のオーファン指定は意義深い。

何より心強いのは、オーファン指定を受けた医薬品の高い承認実績にある。スクリーンショット 2020-06-22 18.53.15

http://www.jpma.or.jp/opir/research/rs_070/paper_70.pdfより。 


2016年時点で、65%以上の承認実績がある。

ちなみに先駆け指定も、再生医療等製品で13品目申請があったうちの2件(オンコリスバイオファーマとサンバイオ )に選ばれているので、決して広くはない門をくぐり抜けてきている。SB623は米国RMAT指定含めて多様な指定を受けることに成功している。


結局、オーファン指定が取れた=上市確率が高まった。と言うことで非常に喜ばしい。22時現在PTSがそれなりに反応しているのも納得がいく。


今年3月18日の決算説明会で示された以下の資料。

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あれから3ヶ月が経過し、それなりに進捗していると思う。さらに3ヶ月後の9月の決算説明会で、この表がどれくらい進んでいるのか、それをもって会社が掲げている2021年1月期(つまり2021年1月末日まで)に申請ができるかがほぼ判明できる・判断できると思っている。


TBI国内上市は、「患者数たった2100人?」とかそう言うスケールの小さな話ではない。
まず、SB623は米国RMAT指定を受けているので、日本上市を持って、巨大マーケットの米国がどう判断していくのか見もの。RMAT指定が威力を発揮し出すのも近い。
さらに、人種の差がないと考えられ、日本国内の申請資料&日本国内の販売後データのみで申請が認められ、米国と違って皆保険制度が最近整えられた中国がどう動くのかもさらに見もの。眼科疾患でとはいえ、3月に業務提携した中華企業Ocumensionがどう動いていくのか非常に楽しみ。(Ocumension以外の中華企業の参画も十分あり得る。)

さらに、「世界初の再生細胞薬」の上市は、流通・管理体制の構築も大変で、このノウハウを完成させているサンバイオは世界でも無双。米国・中国でのこの体制構築にどれぐらいの時間を要するのか気がかりであることは事実ではあるけれど、それこそ巨大メガファーマと進めていく?サンバイオの野心通り、米国もあくまで自販にこだわっていく?どちらにせよ、将来性が非常に興味深い会社である。


期待されていた慢性期脳梗塞適応での開発が遅れを見せているが、TBIでの上市を無事に果たし、他適応での開発を加速度的に進めていくことを願わずにはいられないし、いよいよ(数度待ちぼうけを食らいながら!)という感じがしてくる今回のオーファン指定だった。
つまづきもあるが、夢のある進捗が多数あるのも事実。夢の新薬上市へ!
がんばれ!サンバイオ ! 

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2019年4月19日にサンバイオホームページ上でupされた「外傷性脳損傷プログラム・フェーズ2臨床試験結果に関する説明会」動画の中に映し出された映像の中のスライド資料。今はHP上で見れないが、奇跡的に自分のタブレットの中でスクリーンショットして残していたものを偶然発見。過去の自分ナイス!
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過去記事
と合わせて見ると、SB623のTBI用途での良効能がよく分かる。 
http://bobouchan.livedoor.blog/archives/20827411.html
SB623のオーファン(希少疾病用医薬品)指定が決定された模様で正式発表は5日後、6月25日の模様 。
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サンバイオの金子健彦開発部長が転職された。驚き、残念だけれど、優秀な方は転職し、自己を高めていくのは当然のこと。金子さんの今後のご活躍を陰ながら応援したいと思う。
人材の流出入がどうしても起こるけれど、全体として見るとどうなのか、見てみようと思う。


◎従業員数の変換
2014.1.31 12名(東京1 米国11)
2015.1.31 13名(東京2 米国11)
2016.1.31 23名(東京5 米国18)
2017.1.31 37名(東京9 米国28)
2018.1.31 32名(東京8 米国24)
(2018.11.1 TBI達成)
(2019.1.29 stroke未達)
2019.1.31 43名(東京12 米国31)
2020.1.31 74名(東京30 米国44)

順当に増えていっており、製薬企業への意気込みが感じられる。特筆すべきは、2019から2020への31名(58%)増加。2019.1.29のstroke治験未達を踏まえた後の人員増加は、TBIの上市しかり、他要因含めて会社が成長軌道に乗ることの実感がなければできない人員増加。TBI国内上市を果たし、グローバルに展開していくための人員増加であると考えられ、この数字から会社の自信が窺えると思う。


◎主要な設備の状況
東京の事業所設備の計上は2014〜2016の社用車以外なかったのに、2020にいきなりの
「建築及び構築物」8,621,000円
「工具、器具及び備品」7,467,000円
合計16,088,000円の計上。 
減価償却しているはずだから実際はもっと高額な経費なはず。

カリフォルニアの事業所は「研究用機器・オフィス備品」名義で、2014〜2020の合計で518,508,000円。毎年コンスタントに設備を増強中。

額がまだまだ少ないとは感じるが、人員増加と共に補強していっている様子。東京聖路加タワー内に何か設備を作っているということ?社長が国内ラボ建設にも言及したことがあるので、何か野心や動きがあるなら教えてもらいたい。


◎おまけ
東京の事業所年間賃借料
2014.1.31 4,242,000円(港区から12月に中央区に移転。) 
2015.1.31 4,242,000円
2016.1.31 8,216,000円 
2017.1.31 12,837,000円
2018.1.31 12,837,000円
2019.1.31 13,157,000円
2020.1.31 18,767,000円

2014.12月から聖路加タワー32Fだと思うが、年々家賃が上がっていくのはなぜなのだろうか?多少の賃上げはあるだろうが、ここまで増えるのは人員増加でフロアを増やしているのだろうとは思う。今春に森社長も横浜から港区へ居住の転居をしたみたいだし、「製薬企業になる。」ステップだと思いたい。


バイオベンチャーから製薬企業へ。
ここへの変貌を果たせるのか否か、興味深い。
大きな動きはないが、1月末までにTBIを申請できるかどうかが全て。またの延期もある可能性も否定できないが、いずれにせよそう遠くない未来にはできると読みたい。何より「人員増加」が「製薬企業」への本気度だと解釈できる。
がんばれ!サンバイオ !

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新型コロナウイルスによる世界的な混乱により、サンバイオの株価はまさかの1500円以下をウロウロ。日銀のETF大量買いに支えられたまさかの日経平均20000円辺りウロウロを複雑に受け止めながら、サンバイオの正当な評価=製薬企業への脱皮を心待ちにする毎日。この春、以下の3つの比較的大きなイベントがあったのにも関わらず、根本的な株価上昇要因にはつながらず、少し退屈しながらも、今が力を貯める静かな時期かと思って、静かに見守る毎日。

①3月31日Ocumensionとの提携
中華企業ということもあって、よくわからないけれど、脳疾患での価値最大化をめざす中での眼科疾患での提携はお見事だと思う。
Ocumensionの費用負担で眼科疾患の研究を進めながら、後々脳疾患でも提携。その頃には中国全土における流通・管理・販売網ができ上がっているというのがベストシナリオだろうか。

②4月20日(IRはこの日で、実際は4月17日)STROKEP2bの解析結果開示
もっと詳細データを見ないと分からないけれど、TBIのP2とSTROKEのP2bの違いが「有りすぎて」笑えるレベルだった。ここまで如実だと、その理由に興味がわくことと、中途半端な薬効うんくんの話ではないことに安心さえした。何か「原因」があることが確定。この「原因」がP3で出ていたらそれこそおしまいで、探索的なP2でこう言った結果が出たことは、ある意味製薬上は幸運では無いだろうか。ここまで如実なので、SB623の運搬や溶解の失敗か、そもそもの慢性期脳梗塞と外傷性脳損傷の病理の違いかなどとしか思えない。ちなみに、TBIのP2とSTORKEのP2bのCMOは同じということも心強い。

③4月28日株主総会(新型コロナウイルスの影響で規模縮小)
 ネット上で、参加された方からのいくらか情報が上がっていてありがたい。大きく目を引くような情報はなかった様子だけれど、ちょっと目を引いたのが以下の情報。

Q:SB623について、前回の臨床試験は良好だったのに、今回の臨床試験が芳しくなかったのはなぜか?
A:詳細を言ってしまうと、当社のノウハウまで言及しないといけない。そのため、そこまでは言えない。だが、前回と今回の差に、患者の症状の程度や背景に差があった。その点を踏まえて次の臨床を行なえば勝算があると考えている。

(blog「ノーインベストメント・ノーライフ」より。http://blog.livedoor.jp/majo2/archives/52113933.html

「患者の症状の程度や背景に差があった。」というのは、本ブログ1月12日の記事に書いた
・発症してから長い人も組み入れ。(60ヶ月→90ヶ月に延長)
・「リハビリによる改善がないこと」の規定を削除。
・mRS2(比較的軽度)も包含。
・理学療法の継続を推奨。
のことだろうか。

北海道大学の川堀先生のこの募集(http://www.huhp.hokudai.ac.jp/hotnews/files/00002700/00002731/019-0217.pdfから、storke試験の失敗原因=投与部位という推測も立っていたけれど、「投与部位」というよりは、 患者の症状の程度や背景に差があった。」ことが主要因だと思われるということだろうか。このことから、やはり多くの方が推測されているように、STROKEP2bの失敗は「プロトコールの失敗」だということだろうか。だとしたら、とても未来が明るくなる。(適応患者様の範囲が絞られてしまう&市場規模が若干縮小するというデメリットがあるが、プロトコール改編で治験は成功するということ。) 


この春、大きな進展情報はないが、肝はTBIの国内申請が予定通り1月末日までにできるかが目下の最重要課題。3月の決算説明会で詳細な進捗状況をセクターごとに出してきているので、次回6月の第一四半期決算説明会で、この進捗状況がどれぐらい進んでいるかは、大注目。厳しくいうと、1月の申請のためには、3月より1/4=25%は進捗していなければならない。直近の株価上昇につながる確実なカタリストは、ここだろうか。






株主通信で「ロゴとサイトリニューアル」の意義が書かれていた。


・ロゴの下部に「Pioneering Regenerative Medicine」というメッセージを加えました。これは、困難に直面する患者さま、ご家族の皆様に貢献できるよう、再生細胞薬という新しい分野の新薬開発に取り組むサンバイオを表しています。
 

・2019年7月に「再生医療等製品製造販売業 許可」を取得したことを機に、製薬企業として適切な情報を多くの関係者に分かりやすく伝えたいという思いから、ウェブサイトをリニューアルしました。

上記2点から「製薬企業」へなろうとしている本気度が垣間見える気がする。合わせて、総会資料から、人員の増加(前年比49名増加。)も、本気度がうかがえる。

若干退屈な状況だけれど、水面下では着実に製薬企業への脱皮に尽力しているであろうサンバイオ。静かな今だからこそ、心静かに見守りたい。

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◎日立化成◎


Q1

昭和電工のTOBに関して、昭和電工は「再生医療等製品の製法開発や受託製造において2025年までに世界シェアNO.1になる事を志向」を表明しているが、御社の横浜工場の求人の多さや、先日のサンバイオ社の決算説明会での「製造委託先への技術移転で時間がかかる」旨の話から疑念をもつ。日立化成として、2025年までに世界シェアNO1になれる算段は整っているか?

A1 

・顧客事情のため詳細は非開示

・日本をはじめとする各拠点にて、着実に成果を積み上げている。

・現時点において、進捗は順調。


~感想~

まあ、こういう答え方になるだろうなと思う。自分の聞き方・探り方も、もっと修練を積みたい。文面や行間からは、マイナスなニュアンスは全くなかったのが事実。2025を視点に、ガチンコで応援しています。



◎大日本住友製薬◎


Q1

脳の再生分野へ挑んだ今回の経験・知見を生かして、今後も脳の再生分野へ挑戦する可能性はあるか?

A1

未定


~感想~

SB623への期待から、何かしらのニュアンスが掴めるかと思っての質問だったが空振り。



Q2

SB623の主要評価項目未達のIRから1年近く時間を引っ張ったのはなぜか。

A2

副次評価項目など膨大な情報解析に時間を要し、その結果開発戦略の決定に時間がかかったため。


~感想~

う~ん、副次評価項目も好ましくなかったのか?・・・



Q3

どうして提携を切りながら株式を保有し続けるのか。SB623に見切りをつけたのなら、早く株式も売却した方がよいのではないか。

A3

当社が保有するサンバイオ社株は現時点で売却する予定はございません。当社の政策保有株式の所有方針等も踏まえて、今後適切に判断していく予定です。


~感想~

う~ん、「TBI適応用途でのサンバイオ社の発展を期待しての保有です。」ぐらいが来れば満額回答だったけれど、そうは来なかった・・・



Q4 

契約文書に「契約解除の場合の取り扱い 生物製剤承認申請前に大日本住友製薬株式会社が契約を解除する場合、解除日後1年間の開発費予算の半額を(サンバイオが)受領する。」となっているが、その支払いもしないのはなぜか?

A4

今回は、サンバイオ社もしくは当社の一方からによる契約解除ではなく、両社合意による解除であるため、解除に伴う追加の費用支払いは発生しておりません。


~感想~

なるほど。これは、今回最大の収穫だろうか。しかし、なぜ「両者合意」なのか。サンバイオ社はなぜ合意したのか。ここが来月の総会で明らかになれば大きい!どなたかお願いします。!



Q5

詳細解析結果が非開示なのは何故か?

A5

Ph2b試験の詳細結果について、サンバイオ社からは公表は行わない方針とお聞きしております。誠に恐れ入りますが、当社からの情報開示は致しておりません。


~感想~

その理由を掴みたかったけれど、掴めず。


両社とも、迅速丁寧に返答を頂けた。好印象。担当者の方、お手を煩わせました。ありがとうございました。サンバイオIRの求人が出ているようだが、サンバイオも近い将来このような丁寧な返答をいただける体制になることを期待したい。大きな収穫はなかったけれど、先週の決算説明会を聞いてから応援し続ける気持ちはさらに確固なものになっていることに変わりはない。4月の株主総会に行く気満々で準備をしていたが、新型コロナウイルスのことがあるので、今回は非常に残念ながら見送ることにした。参加できる方の報告を楽しみに待ちたい。Q4に関するもう少し突っ込んだ質問をどなたかに託したい。本日終値が、世界的新型コロナウイルスショックからの1191円。コロナショックがどうなるか注視しながら、しっかりとサンバイオを応援したい。がんばれサンバイオ!!

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(最下段にMUMSSに確認後の追記あり。)
サンバイオのSB623の慢性期脳梗塞の解析結果は公表されるのかどうか?すごく気になっている。そもそもは、2019年1月29日の次のIR。 

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「本試験の結果は、今後の学会等で発表する予定です。」

この時点では、発表する予定になっている。薬効は確実に認められたものの、主要評価項目を統計学的な要素でギリギリ達成できなかったとか、投与群別に解析すれば達成できるとか、思っていた。いずれ解析結果が出て、SB623の確かな効能が世界に示されると思っていた。
 
「詳細結果解析中」
というアナウンスが続いて、約11ヶ月後。

12月13日(金)に、大日本住友製薬との提携解消IR。このIR後の12月16日(月)午前7時43分に三菱UFJモルガン・スタンレー証券のレポートが更新された。
シニアアナリスト若尾正示氏が以下のようにレポートに書いてある。(噂には聞いていたが、自分の目で確かめたかったので口座を新規開設して確認してみた。)

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「同社が開発を継続する裏づけとしているフェーズ2b試験の結果は、次試験のプロトコルが固まり、試験開始となったタイミングで明らかとする模様。」

とある。これはどこかで言われた内容だったか?1月29日IRでもここまで細かには言われていない。自分の記憶にもない。「〜とする模様」なので、いつかの機関投資家向け説明会ででも言明されたのか?それとも若尾氏の推測か?

しかし、このレポート更新のわずか数時間後に、サンバイオから次のIR。 
更新日は、12月16日(月)確か大引け後だったか?昼間だったような気も?

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「現時点では学会等での発表の予定はありません。また、詳細結果については非開示の方針です。」

がっくりの非開示方針。何かしっくりこない。非開示にするとか、大日本と提携解消したとか、TBIの申請を延長したとか、そこにみんな怒っているのではないと思う。少なくとも、自分はそこは特に気にならない。気になるのは、どうして非開示としたのか。

思ったより薬効が示されなかったから(それならそれでしょうがない。)
とか
大日本との契約条項から
とか
競合他社にヒントを示してしまう可能性があるから
とか
MUMSSに言った通り、次期試験開始と同時に開示する
とか
細胞融解後の活性化について問題が生じていた
とか
投与方法の問題が浮き彫りになった
とか
その理由が知りたい。

今の最新IRは「非開示」なので非開示なのかもしれないが、MUMSSレポートが言っていることがいつどこの情報なのかMUMSSに聞いてみてもいいかもしれない。 先ずは、サンバイオ IRにこのブログ記事を送ってみて、どうして非開示方針をとったのか説明するよう強く要望してみようと思う。それで叶わぬなら、4月の株主総会で。


【以下 追記】 

MUMSSに確認してみた。
仕事で窓口には行けないので、書面で月曜日に質問。→翌日火曜日に電話が来る。「今書類を集めているところで返事は明日になる。」→水曜日「担当部署の担当者(若尾氏ではない。)が出張中なので、明日か明後日にもう一度電話連絡します。」→金曜日「説明会を聞いたことからの’推測’です。」
とのこと。 
MUMSSの担当者様には、お手数をかけました。終始丁寧に対応してくださりありがとうございました。
分かったことは、
「証券会社のレポートは、表記のアナリスト一名で書いているわけではなく、担当部署などがあり、複数人で書いてある。表記アナリスト名は代表者名。」
「残念ながら、脳梗塞データ非開示が今の既定路線で間違いなし。」 

色々勉強になりました。 
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【特に内容のない徒然日記です。】 

 サンバイオの株価が低迷している。1月31日(金)の終値が、2290円。まさかの2300円割れ。ここまで下がるとは思わなかった。それは2019年1月の慢性期脳梗塞の主要評価項目未達の時も同様。TBIがあるから、TBIの主要評価項目達成IRでストップ高を何連かしたあと寄り付いた7000円台で止まると思っていたが、まさかのCIRM補助金決定頃の水準2500円前後まで下がってしまった。上市品のない会社だからか。

 2020には4~5万円と真面目に思っていた時期があり、それは2019年1月に潰えてしまったけれど、当時も今も期ズレとしか思っていなく、この12月の大日本住友製薬との提携解消およびTBIの申請延期IRでさらに期ズレを起こしてしまって残念だとは思っているけれど、「2020」ではなく、「2025」を基準に見ることに思い直し、そう考えると相変わらず非常に楽しみでしかない。

 短期の人は売り煽ったり、怒りを持っているだろう。長期の人は絶好の買い増し場であったり、耐え所であったりするだろう。今の株価低迷は、その人の「時間軸」によって180度変わる。自分は長期なので、意外と心冷静に見守っている。

 例え順風満帆に来たとしても、その後のフェーズ3で失敗し、大幅下落もあり得たと思うと、2019の2回の暴落は、「万事塞翁が馬」であると思っている。ちなみに、自分の人生、まさに「万事塞翁が馬」で、この言葉は自分の人生訓でもある。

 今のような状況でも、慢性期脳梗塞P1/p2aと外傷性脳損傷P2の成果が頭から離れない。慢性期脳梗塞P2bのつまづきが、TBI用途にも悪影響を与えたか?と思ったが、

「慢性期外傷性脳損傷フェーズ 2 臨床試験や慢性期脳梗塞フェーズ2b臨床試験の結果が申請予定時期変更に影響しているのでしょうか。」

「あくまでも安定供給に向けた体制構築が申請予定時期変更の理由ですので、臨床試験の結果は影響していません。」

とのIRがあるので、そうではないのだろう。これが嘘ならそれこそ株主訴訟物。


前回のブログで、慢性期脳梗塞P1/p2aとP2bの組み入れ基準を比較してみたが、外傷性脳損傷P2も、この機会に改めてみてみた。


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外傷性脳損傷P2

 

包含基準:

相関MRIまたはCTによるTBIの記録された履歴

TBI後少なくとも12か月

MRIで同定できる限局性脳損傷(+/-付随するびまん性軸索損傷)

実質的にMRIで観察される限局性脳損傷による神経学的運動障害

GOS-Eスコア3-6(すなわち、中等度または重度の障害)

Motricity Index 10-81(UEスケール)および/または10-78(LEスケール)が必要

コンピュータ断層撮影(CT)および磁気共鳴画像(MRI)

被験者は、可能な範囲で研究関連の演習に積極的に参加する必要があります

計画されたすべての神経学的評価を受けることができる

 

除外基準:

その他の主要な神経疾患の病歴または存在

過去3か月間の発作

神経学的評価のいずれかの解釈を妨げるあらゆる関節の拘縮の存在(例えば、拘縮により、可動域の増加またはタスクを実行する能力の検出が妨げられる)

運動機能を制限するその他の神経疾患、神経筋疾患または整形外科疾患

TBIに関連しない脳のMRIでの臨床的に重要な発見

皮膚の扁平上皮がんまたは基底細胞がんを除く悪性腫瘍の既知の存在

CNS悪性腫瘍の歴史

非悪性の病因が確認されない限り、潜在性悪性腫瘍の検査で陽性の所見

以下を含むがこれらに限定されない制御されていない全身性疾患:高血圧(収縮期> 150 mm Hgまたは拡張期> 95 mm Hg);糖尿病;腎不全、肝不全、または心不全

うつ症状を含むコントロールされていない主要な精神疾患(CESD-Rスケール16以上)

原因不明の異常な術前検査値(血液検査、心電図[ECG]、胸部X線);感染のX線証拠;制御されていない心房細動または制御されていないうっ血性心不全

頭蓋骨切除術(骨弁置換なし)または定位手術に対するその他の禁忌の存在

最初のスクリーニングから4週間以内、または試験参加から7週間以内に他の治験トライアルに参加する

ベースライン訪問の16週間前に、ボツリヌス毒素注射、フェノール注射、くも膜下腔内バクロフェン、または痙縮に対する他の介入治療(装具および副子固定を除く)16週間。

他の非伝統的な薬物の継続的な使用

物質使用障害(薬物またはアルコールを含むDSM-V基準ごと)

頭部CTまたはMRIへの禁忌

妊娠中または授乳中

研究の12ヶ月間、適切な避妊法を使用したくない出産の可能性がある女性患者


___________________________________________________________________


 慢性期脳梗塞P2bの失敗プロトコール主要原因かもしれない「mRS2(比較的軽度)包含。」これがないからの成功か?つまり、SB623は中等度または重度の障害にのみ効くのかもしれない。

つまり

「軽傷者には効かない。」

「市場規模は、当初想定より限定的。」

「大日本住友の思惑とはズレる。」

 そんなところの経営判断からの提携解消だろうか。P2b失敗で、開発にさらに時間がかかる=さらに大日本にとっては思惑ずれ。TBI用途の北米権利はサンバイオなのに、慢性期脳梗塞用途の北米権利は大日本というねじれも煩わしい。全部想像の域だけれど、大日本なりの提携解消の理由付けは付けようと思えばいくらでも付けられる気がする。


 SB623の全く薬効なし説や、創薬時点での失敗説も出ているが、それはさすがに考えすぎではないだろうか。株価が続伸すれば一気に明るい話題に、株価が後退すれば一気に疑心暗鬼に。「株価」というメガネを外してサンバイオを見れば、紆余曲折しながらも、非常に画期的なことを愚直に進めている良いイメージしか現れない。


MUMSSが
strokeフェーズ2b試験の主要評価項目未達の原因は、単にSB623の有効性の問題ではなく、(1)対象患者層の問題(2)投与箇所の問題(3)細胞の活性の問題などがあったのではないか、と指摘。これらが原因だった場合、それぞれ対策は必要だが、試験継続の可能性があるとみている。

https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20190304-04552910-kabukei-stocks
 

と2019年3月にしているが、(1)は自分の想像通り。(2)(3)があった場合は、大きな課題であることは間違いないのかもしれないが、時間が解決することであり、「2025」まで待とうと思えばどうにかなる問題。

 第一回先駆け審査指定制度対象品目(SB623は第四回で指定)である第一三共のがん治療ウイルス製剤「DS1647(G47Δ)」も、製造委託先であるデンカ生研において、商業的規模での製造体制が確立できていないことが理由に申請遅延中。ニプロの「ステミラック注」(承認申請済み)も原価3000万円なのに薬価1500万円でペイできない製造の問題が表面化しており、自動化した製造体の確立に取り組んでいる。サンバイオの紆余曲折は、創薬の難しさからくるものであって、会社の怠惰等からくるものではない。

 株価低迷の今は、絶好の買い増し期到来。
今サンバイオが暇なぶん、余剰資金で、勉強兼ねて他バイオベンチャーを触ってみたりしているが、時期をみてサンバイオの買い増しも検討。リスク管理は万全にできているのでご心配なく。想定以上にコケても、人生及び家族には無風なようにしています。2月3月に大きな発表、特に大型導出や提携がある気もしているし、初めて参加できそうな4月の株主総会を何よりの楽しみにして応援し続ける。がんばれ!サンバイオ!!

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サンバイオの脳梗塞P2b治験がなぜ主要評価項目未達なのか?

気になっていることを論文等を根拠に、自分なりに追究してみた。

(自分は自他共に認める文系人間です。文系人間による理系研究ですので、限界は自覚してあります。専門家ではない個人的分析としてご容赦ください。)


1 パーキンソン病研究でのプラセボ出現


参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscpt/40/4/40_4_145/_pdf


パーキンソン病では、外科的侵襲が加わるとプラセボ効果がより大きくなる旨の記事。おそるべしプラセボ。思い込みによるドーパミンの放出増加からのプラセボ発動と思われる。脳内の快楽物質とも呼ばれる神経伝達物質ドーパミンが減少し、それによって体の運動機能に障害が出るのがパーキンソン病だから、ドーパミンさえ出れば改善に向かうというのは当たり前の事象で仕方ないことだろうか。SB623は適応疾患としてパーキンソン病の開発も掲げてある。これは薔薇の道か?開発を進めるにあたって、このあたりにも戦略はあるのかないのか、聞いてみたい。脳梗塞P2b治験未達要因にプラセボがあったと仮定して、なぜ、脳梗塞1/2aおよびTBI2治験では達成した? そこがますますわからない。この記事でも触れられている下図の考え方が当てはまるのだろうか?だとしたら、プロトコールによって、脳梗塞P3で挽回は大いに可能ではないだろうか?

スクリーンショット 2020-01-11 21.58.06
この「プラセボ最強説→でも治験のやり方でクリアできるよ。」という考え方に立った場合、やはりP2bのやり方はどうであったのか、原点に帰らざるを得ないので以下2に続く。


 

2 治験の包含基準と、除外基準から考える。


臨床研究データベース

https://clinicaltrials.gov/ct2/results?cond=sb623&term=&cntry=&state=&city=&dist=&Search=Search&recrs=e&phase=1

より、組み入れ基準を機械翻訳しながら見てみる。

___________________________________________________________________

慢性期脳梗塞P1/2a

包含基準:

皮質の関与の有無にかかわらず、MCAの皮質下領域または水晶体線条体動脈における1つの完了した虚血性脳卒中の記録された履歴

脳卒中後6ヶ月から60ヶ月の間で、運動神経学的欠損がある

理学療法/リハビリテーションによるさらなる改善はありません

頭部のコンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像法(MRI)、およびポジトロン放出断層撮影(PET)スキャンを実行できること

 

除外基準:

複数の症候性脳卒中の既往

発作の歴史

その他の主要な神経疾患の病歴または存在

過去6か月以内の心筋梗塞。

皮膚の扁平上皮がんまたは基底細胞がんを除く悪性腫瘍の存在が知られている

最初のスクリーニングから4週間以内および試験参加から7週間以内のその他の治験トライアルへの参加

頭部CT、MRI、またはPETへの禁忌

妊娠中または授乳中


慢性期脳梗塞P2b

包含基準:

18歳から75歳まで

MCAの皮質下領域または皮質関与の有無に関わらず水晶体線条体動脈で完了した虚血性脳卒中の既往歴、MRIによる相関所見

脳卒中後6~90ヶ月(7.5年)であり、慢性的な運動神経学的欠損がある

実質的な脳卒中による神経学的運動障害

mRS2~4

Motricity Index 30-75(UEスケール)または27-74(LEスケール)が必要

計画されたすべての神経学的評価を受けることができる

コントラストおよびコンピューター断層撮影(CT)を使用した磁気共鳴イメージング(MRI)

抗血小板薬、抗凝固薬、または非ステロイド系抗炎症薬の使用は、地元の医療スタッフが、ACCP 2012ガイドライン「抗血栓療法の周術期管理:抗血栓療法および血栓症の予防、第9版」に従って決定することに同意する:アメリカンカレッジオブチェストフィジシャンエビデンスに基づいた臨床診療ガイドライン」、該当する場合、術後8日目のMRIが読まれ、再起動しても安全であると判断されている

被験者は、入室前に理学療法を受けている必要があります(可能な限り継続する意思がある)

外科的処置の前後1週間は漢方薬または非伝統的薬を中止し、可能な範囲で継続する意思があること

インフォームドコンセントを理解し署名する患者または法定代理人の能力

 

除外基準:

脳卒中以外の他の主要な神経疾患の病歴または存在

MRIで測定した脳梗塞サイズ> 150 cm3

原発性脳内出血

過去6か月以内の心筋梗塞。

寛解期で5年を超えない限り、悪性。

脳卒中に関係しない脳のMRIでの臨床的に重要な所見

スクリーニング前の3か月間の発作

肩、肘、手首、指、腰、膝、足首の5度以上の拘縮

運動機能を制限するその他の神経疾患、神経筋疾患または整形外科疾患

以下を含むがこれらに限定されない、制御されない全身性疾患:高血圧;糖尿病;腎不全、肝不全、または心不全

非悪性の病因が確認されない限り、潜在性悪性腫瘍の検査での陽性所見

うつ症状を含むコントロールされていない主要な精神疾患(CESD Rスケール16以上は除外)

スクリーニング時の総ビリルビン> 1.9 mg / dL

スクリーニング時の血清クレアチニン> 1.5 mg / dL

スクリーニング時のヘモグロビン<10.0 g / dL

スクリーニング時の絶対好中球数<2000 / mm3

スクリーニング時の絶対リンパ球<800 / mm3

スクリーニング時の血小板数<100,000 / mm3

AST(SGOT)またはALT(SGPT)によりサポートされる肝臓病

スクリーニング時の血清カルシウム> 11.5 mg / dL

患者が抗凝固剤を服用していない場合、スクリーニング時のプロトロンビン時間の国際標準化比(INR)> 1.2。抗凝固薬を使用している患者の場合、手術前にINRが1.2以下であることを確認する必要があります

頭蓋骨切除術または定位手術の他の禁忌の存在

最初のスクリーニングから4週間以内、およびベースライン訪問から7週間以内のその他の治験トライアルへの参加

ベースライン訪問の16週間前に、ボツリヌス毒素注射、フェノール注射、くも膜下腔内バクロフェン、または痙縮に対する他の介入治療(装具および副木を除く)

物質使用障害(薬物またはアルコールを含むDSM-V基準ごと)

頭部MRI(造影剤)またはCTへの禁忌

妊娠中または授乳中

12か月の研究期間中に適切な避妊法を使用したくない出産の可能性がある女性患者

治験責任医師が被験者の安全性または研究の意図と実施を妨げる可能性があると考える他の条件または状況

以前のSB623細胞移植および/または投与方法に関係なく脳卒中またはその他の理由のための以前の幹細胞治療

_____________________________________________________________

こう見ると、P2bは

・発症してから長い人も組み入れ。(60ヶ月→90ヶ月に延長)

・「リハビリによる改善がないこと」の規定を削除。

・mRS2(比較的軽度)も包含。

・理学療法の継続を推奨。(←これなぜ??)

が目に付く。

特に2~4つ目は、今になれば、素人目にも無理がある気がするのだけれど・・・そこまで治験を急ぐor裾野を広げる必要性があったのだろうか?これは大日本住友製薬の経営的都合からだろうか?どなたかが指摘されていた、治験施設の増加によるお医者さんの技量のバラツキもあったのかもしれない。1で考察した通り、プラセボ効果が絶大に効いた可能性も否定できない。

こうやって、無理にでも治験を推し進めた理由は

・大日本住友製薬の経営的都合

・競合他社との兼ね合い(医療の発達は近年加速傾向)

・裾野を広げ利益を最大限上げるため

・探索的臨床試験と言われるフェーズ2ならではの試し

などが考えられる。しかし、いずれにしてもこうみると、P3でやり直せば、十分成功すると思える。結論、やはり、P2bの未達は、プロトコールの失敗だろう。でないと、p1/2aとTBI P2の成功が説明できない。

余談だけれど、12月22日をもってP2bの組み入れ完了から丸2年が経過したことになる。この2年データによるまさかの挽回劇に若干の期待を寄せていたが、下図の脳梗塞P1・2aのデータから言って、期待薄だろうか。

スクリーンショット 2020-01-11 21.51.35
出典

https://thejns.org/view/journals/j-neurosurg/131/5/article-p1462.xml?rskey=f0bZtR&result=1(←よりPDFをダウンロード)
12ヶ月後も24ヶ月も効果が持続しているのは素晴らしいが、12ヶ月→24ヶ月でさらなる改善をきたしているとは読めない。だとしたら、ビジャン・ネジャドニク(開発、規制担当)の、「追加の試験を持って進めていく。それからフェーズ3にいずれ入る。」の発言をどう解釈すればいいのか。追加の試験ってなんだろうか?


本考察を通して、やはりサンバイオへの期待が高まった。そして何よりTBIがある。TBIの2020日本国内上市。→あっという間の世界中での上市。 慢性期脳梗塞のP3開始。世界中での提携、導出。etc・・・楽しみはこれからか。
がんばれサンバイオ!より積極的な情報開示と方針説明を求めますが、やはり強く応援しています。 

 

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