サンバイオ、昨今株価600円台〜700円台の値動きの中、いくつか動きがあった。

①1月20日 代表取締役副社長 執行役員 COO 辻村 明広 氏が辞任。
森社長が参天製薬から口説き、今まで二人三脚でやってきたと思っていた分、突然の辞任は残念極まりない。三菱ケミカルグループの田辺三菱製薬 代表取締役 及び三菱ケミカルグループの執行役エグゼクティブバイスプレジデントファーマ所管に就任するとのこと。転職・引き抜きがよくある業界だとはわかっているが、責任をもってサンバイオを牽引していって欲しかったのが正直なところ。


②3月16日 海外子会社 SanBio Asia Pte. Ltd.を解散することを決定。
辻村氏が代表を務めていたこともあってか、シンガポール子会社の解散の決定。グローバル展開を掲げているのにも関わらず、海外子会社解散は、資金的な影響もあるのかもしれないが極めて残念。2020年10月に設立発表をした時は、山本寛さんが代表に就任したが、その山本さんも退職。世界初の偉業を成し遂げるのに、山あり谷ありなのは当たり前だし、紆余曲折あってこその成功だと思うが、その成功に挑む森社長の確固たるブレーンが必要なのではないか。社長が大風呂敷広げようとする時にブレーキをかけたり、社長が慎重になりすぎているところにアクセルを踏んだり、長年連れそう確固たる有能な補佐役の登場を望む。


③3月17日 決算説明会音声公開
・「直近の製造で”収量に関する課題”が発生。」
・「申請時点と比較して収量が減少」
承認が遅れている理由が今回の決算説明会で明らかにされたのはよかったが、もっと早く開示すべきだったのではと思ってしまう。


成否判断は「申請時点と同等の収量の確保。」とされているが、これ、「不可能でした」なんてあり得ないのではないか?なぜなら「申請時点と同等の収量は、過去の製造において複数回達成している」と言っているのに、今更不可能なんてあり得るのだろうか???製造コストや製造にかかる時間が当初想定より上がるとかはあり得るだろうが、今更6月になって「不可能です」となり得るのか、これは医学や製薬に詳しい方に聞いてみたいが、6月に「成功」以外の道は自分の中で存在しない。 だから、自分は6月に「成功」の一報が出て、以後に確実に承認はなされると思っている。(不可になるのなら、その理由を詳細に公表してほしい。)



あと一つの課題は、資金面。さらなる増資は避けなければならないと思うし、だからこそ今まで以上の提携等が望まれると思う。そのような中で加齢黄斑変性、網膜色素変性、視神経炎で提携しているocumension社は、他社と提携している滲出型加齢黄斑変性治療のOT-702が3相入りし、香港で上場していた株式を中国本土でも取引が可能になったようである。思った以上に今後存在感が増してくる可能性があり、サンバイオは眼科疾患系でオキュメンションとの提携を深めていくことも視野に入るかもしれない。オキュメンションの成長具合によっては、SB623の加齢黄斑変性適応がブロックバスター級(年商1000億円以上)に育っていく可能性もあるかもしれない。本丸の脳神経分野も、大手と組めることが一番だが、オキュメンションのように今後存在感を増してくるだろうスタートアップ企業との提携も長い目で見れば可能性があるのかもしれない。




なかなか一筋縄には行かないが、6月に課題を無事にクリアし、そのまま上市し、適応症を拡大し、グローバル展開していく道が潰えたわけではない。6月は運命の分かれ道になる。もしも6月に「不可」の二文字の場合、それはそれで、今後どうするのか、サンバイオの将来に興味は尽きない。
がんばれサンバイオ!6月の吉報を楽しみにしています!日本バイオの雄、そーせいが上場20年弱でプライム昇格を果たし、今後の成長が期待高になるが、そーせいもこの20年山あり谷ありだった。サンバイオも、将来的にはプライムに移行し、大活躍する道を期待したい! そのポテンシャルと経験値は有していると思う。

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