本日、サンバイオは再生医療等製品の包装・表示・保管に関する自社施設を設置し、業許可を取得したことを発表した。久しぶりに、「攻め」のIRな気がした。


IRを見た瞬間、2019年7月下旬に、東京都庁より「再生医療等製品製造販売業許可」を取得したことを思い出した。

今回の業許可は、どこから得たのか書いていない。
対して、2019年IRは「東京都庁より」となっている。
今回どこが許可したのか知りたいのと、今回設置したのは、東京都中央区に規模:54.47m²とのことなので、本社がある聖路加タワーの一室だと思われる。

聖路加タワーの設備計上は2014〜2016は社用車以外なかったのに、2020にいきなりの
「建築及び構築物」8,621,000円
「工具、器具及び備品」7,467,000円
合計16,088,000円の計上をしている。 2021、2022も高額な計上は続いている。

聖路加タワー内に何か設備を作ろうとしていることは前々から窺えていた。社長が国内ラボ建設にも言及したことがあるので、何か野心を持ってやろうとしているのかもしれない。今回のIRはその表れだろう。


また、東京の事業所年間賃借料は以下のように年々増加していっている。
2014.1.31 4,242,000円
(港区から12月に中央区に移転。) 
2015.1.31 4,242,000円
2016.1.31 8,216,000円 
2017.1.31 12,837,000円
2018.1.31 12,837,000円
2019.1.31 13,157,000円
2020.1.31 18,767,000円
2021.1.31  23,975,000円
2022.1.31  28,313,000円

意外と知られていないと思うが、株主通信に書かれているサンバイオ本社の聖路加タワーのフロアは、以下のように変遷している。
〜2019 28階
 2020 32階
 2021 32階
 2022 13階

事業所の家賃は年々上がっているし、フロアを変えてきている(または増やしてきている)ことからも、確実に人員増加に伴ったフロア拡張かつ、何かしらのためのフロア拡張は行なってきたことが伺える。そして、今回の一室設置。何かあるだろう。虎視眈々、何かをしようとしている。

株主の目を眩ますいやらしい事をする会社ではなく、ある意味愚直な会社なので、何かの進展を伴うための設置だと自分はとる。

日本でイノベーションが起きないのは、「失敗を許さない」企業経営風土が、社会全体にあるからだろう。それが、特に米国とは違う。サンバイオが失敗を超え、アグレッシブにチャレンジしている姿勢は、自分にはカッコよく映る。今は、サンバイオに対して批判も多いだろう。しかし、自分は、そのチャレンジ精神に敬意を表する。がんばれサンバイオ!サンバイオは、確実に、壁を超えてくる。
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