サンバイオが、増資お代わりをしてきた。
承認までまだ時間がかかりそうだとのIRが出てから、約1週間。
1000円を割っている今の株価は、当面さらに下がりそうだ。

サンバイオの増資は4回目になる。

1回目は、TBIのP2主要評価項目達成7ヶ月前の2018年3月20日にあった突然のMSワラント(8%希薄化、50億円獲得)。当時はTBIも脳梗塞も成功すると思っていたので個人的にも夢がある増資だった。

2回目は、2019年5月の海外募集による新株式発行200万株(4%希薄化、70億円獲得)。「海外募集」で日本市場にはそれほど影響がなく、誠実な増資であると好印象だった。

3回目は、2022年2月の承認申請まであと1ヶ月程度という超絶良IRと抱き合わせてきたMSワラント750万株(14.5%希薄化、77億円獲得)。これも、申請が目に見えていたので、攻めの姿勢の好印象増資だった。

そして今回の、承認がもう少し長引くことがわかった状況でのMSワラント900万株(15.1%希薄化、90億円調達)。自分の中で初めての夢も誠実さも感じないワラントになる。

状況も、都合もわからないではないが、以下を要求したい。


1 当局と喧嘩するぐらいの意地を見せて欲しい。言いなりではいけない。当局への配慮から「開示できない。」が多いが、 マーケットとの対話のために「開示」してほしい。もっと明かすべきは明かした上での、増資であれば誠実さを感じる。「生産関連での遅れ」とは具体的に何なのか。先駆け指定制度が謳う「6ヶ月」を反故にしているのは当局なのだから、サンバイオも、怒るところは怒ればいい。当局の責任において申請受理をしているのだから、話が違うではないか。下僕に徹することはない。マーケットに不信感を持たれるようでは、製薬業も成り立たない。今回は、当局にとっても異例だと捉えているはずなのだから、当局に説明した上で、きちんと市場に説明をすれば良い。社長どうでしょうか。映像配信などで、説明されてはいかがでしょうか。

2 ワラントお代わりを行うのならば例えば、「提携話がどのような感じで進んでいるので、承認すれば提携できるので、今はワラントでの耐え時なのでお願いします。」ぐらいのビジョンと将来像を示してほしい。米国RMAT指定をどのように活用していくのか、日本での承認がグローバル展開にどれほどの筋道を作るのか、そういったことを説明した上で増資をするべきではないでしょうか。

承認は必ずされると思っている考えは変わらないので、一時の株価低迷は仕方なしと受け入れるが、サンバイオらしい攻めの姿勢を
期待したいと思う。
(ちなみに4月の株主総会は、なんだかんだ言ってサンバイオは壁を乗り越え、皆さん笑みでの総会になるイメージしかない。サンバイオはいくつもの危機を乗り越えてきているそういう会社だ。)
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