本日、「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム製造販売承認取得の状況について(続報)」というIRが出された。そろそろ薬事食品衛生審議会の開催案内の議題に明記されるという嬉しい知らせが来るものと思ってワクワクしていたのが、一転、残念なIRだ。
ただ、ここまで待ったので、いつまでも待てるつもりでいるので、自分には影響なしだが、楽しみが延びた点はやはり非常に残念だ。
ただ、サンバイオは今まで本当に色々なことがあった。それでも壁を一個一個乗り越えてきた実績がある。信じて待つしかないし、信じて待てる。
IRにはこのように記載されている。
「生産関連の審査に対する当社の従前からの対応がより具体化し、まだ時間を要すことが判ったため、当社としては、今期中の承認取得は無いものと判断しています。承認時期は当社で決められるものではありませんが、承認審査への対応に、引き続き全社一丸となり全力で取り組み、来期中、一日でも早く皆様に承認取得のご報告ができることを目指します。」
やはり、「生産関連」がネックだと見られる。
本ブログで再三事例に挙げている、 第一三共のデリタクト注に当てはめて考えてみても、第一三共は承認取得の際に「当局と十分に相談した結果、承認に至った。安定供給に努める。」とのコメントを出している。
上市(発売)において、安定供給が重要なのは何も薬品に限った事ではなく、電子機器や玩具や化粧品や・・・あらゆるプロダクトで当たり前の事で、 やはりここがSB623にとってもネックなのだろう。
安定供給に関しては、業務提携を結んでいる昭和電工は以下のプレスリリースを出している。(2020年11月2日)
「昭和電工マテリアルズグループは、米国3カ所(カリフォルニア州マウンテンビューに1カ所、ニュージャージー州アレンデール内に2カ所)、日本1カ所(神奈川県横浜市)および欧州1カ所(ドイツ オットブルン)の世界5カ所の製造拠点を中心に、再生医療等製品の受託製造事業を展開しています。お客さまである製薬メーカーの新薬候補の多い国や地域で、グローバルに製品を供給できる体制があることを強みとしています。
このたび昭和電工マテリアルズは、今後見込まれる再生医療等製品の商用製造の拡大をふまえ、製造能力を拡充するため、当社横浜サイトおよびドイツの子会社であるMinaris Regenerative Medicine GmbHにおいて、生産設備投資を行うことを決定いたしました。
横浜サイトでは、すでに稼働している第一拠点と同規模の約4,000㎡のスペースを、隣接する施設内に設け、再生医療等製品の商用製造に必要な設備を導入します。投資額は約25億円で、稼働開始は2022年10月頃を予定しております。
Minaris Regenerative Medicine GmbHにおいては、現在オットブルン(ドイツ)にある工場の近隣に、約42.7億円を投じて約6,650㎡の新工場を建設し、2023年初頭の稼働開始を予定しております。
昭和電工マテリアルズは、今回の2拠点への設備投資により再生医療等製品の商用製造に向けた体制を拡充し、再生医療の発展および患者さまのQOL向上に貢献してまいります。」https://www.mc.showadenko.com/news/detail/japanese/5より
自分は、昭和電工マテリアルズの横浜工場・ドイツ工場の稼働が思いの外遅れている可能性を見ている。(昭和電工IRに尋ねてみようと思う。わかったことがあれば、本ブログでお知らせします。)(ちなみに、2019年5月14日の「欧米市場での需要拡大を見据え量産化能力向上のための製造委託企業の複線化」を使途とした海外募集による新株式発行200万株が、ここで使われているのかいないのかは非常に興味があって、総会で問うてみたいと思っている。)
だとしたら、サンバイオがやらかしてるわけではなく、止むを得ない事情だけに過ぎない。厚労省の都合・提携先の都合様々な外部要因が重なることもある。サンバイオを無闇に批判したり、必要以上に落胆するのは時期尚早である。
IRに「当社としては、今期中の承認取得は無いものと判断しています。」とある。サンバイオにとっての来期は2月からになる。
過去の審議会の日程をたぐってみると、
R4 6.1 → 8.3 → ?
R3 5.24 → 9.6 → 12.6 → 2.7
R2 コロナでメール開催 → 12.3 → 2.17
R1 11.13 → 2.26
H30 8.29 → 11.21 → 2.20
H29 6.15 → 10.11
H28 6.17 → 9.16
H27 5.27 → 9.2 → 11.16 → 3.30
なので、
R5年2月の審議会に期待したい。
(それが無理な状況なのだとしたら、サンバイオにはきちんとした説明を求める。)
ということで、昭和電工の動きを少し調べてみる。
がんばれサンバイオ!貴社ならこんな壁も必ずきっと乗り越えられる!!
コメント
コメント一覧 (17)
もうそろそろと思っていたところにこのIR。
何度こんな思いをさせられたことか。ぼーちゃんさんの見解を伺い安心しましたが、本当に会社はこの薬を待つ患者さんや株主に対してもう少し配慮したIRの出し方が出来ないものかと思います。
そのせいで明日の株価はパニック売りの様相ですね。
いつも前向きなコメントの続報、お待ちしております。
bobouchan
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3年以上も経過してこの状態だと流石に厳しいでしょうか
bobouchan
がしました
どうせ現物ですし、安くなればボーナスも近いので買い増せます。これはチャンスととらえたらいいのか。わからないけど、来期のどれくらいに動きがあるのか、気長に待てば良いことがあるのかなぁ。損切りして、安くなったレバナスにぶちこんだ方がいいのかなぁと思ったりもしてます。でもここまで待ったんだし、結局安くなったら、レバナスじゃなくてサンバイオ買うんだろうなぁ…(^-^;
bobouchan
がしました
遅延に次ぐ遅延のオンパレード。
手応えがある。
順調である。
という、変に期待を持たせる社長の言葉。
実際は追加の対応が必要ないと言っていたのにこの有様。
ハッキリ言って詐欺に近いですよ。
7月や決算の質疑応答の時に把握していなかったはずがないですから。
現物以外の人は退場する人多数だと思いますよ。
現物の株主だって、会社が存続している間に助かるかどうか。
承認申請までもずっと待たせて、更に申請後も待たせる。
その間、治験失敗や延期の具体的な説明も一切しない社長には不信感しか持てない人が多数でしょ。
bobouchan
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ありがとうございます。
わたしも、今回のIRでは「あ・・・ざんねん」という第一の感想でしたが、
IR文面の解釈として、
当社(サンバイオ)の従前からの対応がより具体化し(たので、その対応に)、まだ時間を要すことが判ったため、、
と考えました。
生産関連で、より具体化したものは、、
製造委託の関係、10月の昭和電工のことかな、、と考えました。
私自身、サンバイオの株主をして今回2回目のNISA枠のロールオーバー申し込みしています。
他界した母は重度の脳挫傷で18年間の終日介護が必要でした。母を介護する父の背中を思い出すと、今でも心が涙してしまいます。
この思いと、サンバイオへの期待で、株主を続けています。
待つことには忍耐が必要な状況ですが、
サンバイオのこの先への期待は、たのしみですし、
株主になった動機を忘れずに、サンバイオを応援していきたいです。
来年、2023年の2月頃には嬉しいIRを読みたいですね。(^^)
bobouchan
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SB623の薬効とサンバイオ社の取り組みで承認は近いと思っていたので、正直残念です。ただ、製造体制についてと言及されると、あっそれもありだったんだーと改めて考えさせられます。
このコロナ禍の状況下、自動車をはじめ製造業に携わる方々が奮闘しても、どうしようもない事態が起こっていることが、今回の延期にも関係するのでしょうか?
格別な正月を期待していましたが、穏やかで心に沁みる花見が楽しめるように、信じて待ちたいと思います。そう思えるのもぼーちゃんさんのおかげです‼️
bobouchan
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量産を考えれば、承認側の要求(不安)も当然のこと。
何の実績もないベンチャー企業ですから、設計書だけではね。
ただ、これならばステップアップと捉えています。
本当のことは、政治家答弁のようなIRからはわかりませんが。
bobouchan
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新館ですが、10月1日より予定では始まってるのでしょうけど前の案内看板にはまだ名前が入ってないのでした。(10月1日の段階です。ひょっとしたら今は入ってるかもしれませんが)その時思ったんですがあのキッチリの昭和電工が、、、あれ?ってちょっと思いました。
向こうの板ではニャンコ先生のアバターです。
bobouchan
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bobouchan
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ttps://www.rm.minaris.com/en/global-manufacturing-facilities-minaris-regenerative-medicine#yokohama
>>In Japan, there will be an expansion of our existing facility. Additional cleanrooms will be available by the end of 2022 in a new facility next to our existing facility.
皆リスの生産ラインが稼働してない可能性はありそうだが
財務見ると承認受ける前に増資きそう
bobouchan
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bobouchan
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ワンラント増資と抱合せでの申請だったのか?
私は4千円台で買付てしまったので、四分の一以下になっています。
この会社は大日本住友との提携解消とTBI申請延期発表直前に4千円台でストックオプションを発行してます。
次のIRは申請取下げでしょうか?
bobouchan
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