SMBC日興証券のサンバイオレポートが更新された。
「TBI用途の申請IRは株価に織り込み済み。」→「目標株価4700円。」というのは、そこそこ同意できる。ただこれは、日本国内上市だけの話で、本ブログ2月の次の記事とそこそこ計算が合うという意味での同意。
http://bobouchan.livedoor.blog/archives/16073836.html
ただ、
「SB623の市場浸透率からも織り込み済み」というのは、全くもって同意できない。なぜなら、グローバルローンチを考慮できていないからだ。(あえてしていないのだとは思うが。ただ米国RMAT制定などに一切触れていない本レポートにはいささか違和感が。)「患者母数を潜在患者数ではなく、医療機関のキャパシティから考えている」ということは、流石だなと思う反面、市場浸透率を、日本国内だけで考えていると、サンバイオの力を見誤る。
アメリカTBIの潜在患者数で将来のサンバイオの株価を計算した個人投資家は多いと思う。自分がやってみると以下のようになる。
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TBIはアメリカでの患者数が多く、米国では約530万人の患者さんがいる。
仮にその5%の患者さんに投与したとして、560万人×5%=28万人。
仮に薬価300万円として300万円×28万人=約8400億円。
低く見積もってこの3割がサンバイオの純利益だとして、8400億円×0.3=約2520億円。
2520億円を、サンバイオの発行済株式数約5000万で割ると、EPS(一株益)は5040円。
東証一部の医薬品業の平均PERが本日時点で31.65なので、保守的にみて20だとしても、5040×20=100800
株価100800円
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日本上市だけで考えれば、SMBC日興証券が言うように、織り込み済みだと言っても、あながち過言ではないだろう。その視点で見れば、申請IRが出てから、翌日寄り天である可能性もあるかもしれない。ただ、見誤ってはいけないのは、SB623は世界でお墨付きを得ていると言うことだ。その事実を考慮に入れると、「織り込み済み」というのは、あり得ない。
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◎日本はさきがけ指定を受けた。
◎米国は、RAMT指定を受けた。
◎欧州は、ATMP指定を受けた。
◎亜=中国へは、その社会構造からの参入障壁の高さから上市は遠いものと思っていたけれど、意外とすんなりと早くなる道が次の記事から分かる。
https://www.gmp-platform.com/topics_detail1/id=9379
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株価10万円超えは、アメリカTBI市場を保守的に見てのもの。ここに、欧州、中国市場が入る。さらには、本ブログ前々記事で書いたように、オーストラリアや、パキスタンなども早期承認のような制度を作り上げている。サンバイオは、SB623の「日米欧亜」4極展開を表明しているが、この4極以外からも引き手数多状況に陥る可能性がある。
これらの市場を、SMBC日興証券が言うように、患者母数を潜在患者数ではなく、医療機関のキャパシティから考えたとしても、その市場の大きさから「目標価格4700円」なんてあり得ない。桁が2つぐらい足りないのでは?
申請しましたIRが1月31日までに出る。
この意味は、中国にも同申請書類で申請できると言うことであり、
「中国にも申請しました。」
「◯◯国にも申請しました。」
と申請IRが雪崩れ込む可能性があると読む。(問題は、流通経路や、市販パートナーシップ先で、それら関連IRも怒涛に流れ込んでくるのかもしれない。)PMDAへの申請書類はすでに大方できていて、今は、ワールドワイドでの市販体制強化に取り組んでいるのではないだろうかと想像したりもできる。
「申請しましたIR」は、グローバルローンチへの「よーいドン!」の号砲であり、こう言う状況で、GPIF始め、巨大機関投資家が、「ちょこっと保有しておく」動きをするだろうか?グローバル製薬企業誕生ということで、世界中の機関投資家が買いに走ると思う。しかも、発行済株式数たった5000万位程度の会社を。会長・社長が大量保有していて、ただでさえ浮動株がごくわずかしかない日本のバイオベンチャーを。SMBC日興証券の見誤りは、時すでに遅し。数回ストップ高をつけた後、長期上昇の流れに入ると思う。それぐらいセンシティブな状況なので、サンバイオIRは2ヶ月沈黙。そう思うことにしている。
先日、再生医療等製品の先駆け審査指定制度を受けても、承認まで行ったのは11例中1例(ニプロのステラミック注)という売り煽りさんの意見を見たが、ここまで各国から指定を受け、RーSTAシステムという流通システムまで他社共同で作り上げたバイオベンチャーがかつてあっただろうか?あまりミクロな視点でサンバイオを語っても意味がない。とかく、国内株式市場は、日・週・月という短期目線で銘柄を見過ぎ。ほんのちょっと、せめて半年スパンで見れば、サンバイオの見方は大きく変わってくる。
「申請しましたIR」で、サンバイオはどのようになっていくのか。世界の再生医療はどうなっていくのか。文字通りサンバイオが「再生細胞薬で未来を創造していく」のだろう。目が離せない。「遅い遅い」という文句ばかりの株主の雑音ははねのけて(「早く!早く!遅い!遅い!」という患者様の声はよく分かる。)、1月31日までしっかりと腰を据えて、サンバイオの皆様、頑張ってください!応援しています!
コメント
コメント一覧 (17)
つまり、細胞調製施設の有無が、SB623市場浸透の鍵を握っています。ここは、SMBC日興証券の視点は首肯できます。但し、市場浸透率について、過小評価していると感じます。
日本の場合、脳神経外科専門医数7,207人、厳しく見て、SB623投与可能医師は25%と仮定しても、1,802人はいることになります。医師の制約は基本的にないと見ます。
55機関で、週5日間で医師一人当たりの投与回数を5回、52×5=260回(年間)
260回×55機関=14,300回 1機関1名の医師だけが担当。(実際は複数名いるはずです。)
14,300回×3百万円=429億円(売上)結構シビアな仮定にしました。(手術時間は1~2時間、日帰り可能なのでもっと出来るでしょう。)
MUMSSの29/1期サンバイオ日本売上stroke 317億円、TBI 156億円 合計473億円
個人的試算とそう大きな差はありません。(MUMSS目標株価6,100円)
長期的に見れば、大手医療機関は生き残りをかけて再生医療に注力するはずで、CPC設備設置病院は、10年間のスパンで見れば、55機関のままということは、考えにくいです。
且つ、この55機関はフルスペックの細胞調整センター(Cell Processing Center)と推定されます。
個人的には、CPC簡易版的な自動培養装置のみでも対応できるような緩和策も俎上に載るのでは?と推定しております。
現実的には、CPC既設置済みあるいは、今後設置可能な資金力、人材を確保している病院施設はCPCで対応、そこまで資金力、人的資源が確保されていない病院施設は自動培養装置で対応という混在型になるのが、現実的かな、と思っています。
bobouchan
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日興証券のレポートは、私も保守的にすぎると思っています。
ただし、日本での承認、上市だけではインパクトが弱いという点は頷けるところもあります。
ぼーちゃんさんと同じく、私の期待も欧米での上市、すなわちグローバルローンチにあります。そのため、日本での承認申請よりも、脳梗塞の治験結果と米国でのIII相実施から上市に至る計画の公表、外傷性の欧米におけるIII相実施の方が重要だと思っています。(さらに言えば、海外展開に伴うメガファーマーとの提携もしくは導出)。これらのIRが出れば、評価は一変するでしょう。
今後1年以内に明らかになっていくと思います。楽しみに待ちましょう。
bobouchan
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bobouchan
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今後1年、いや半年の進捗が楽しみです。(思い返せば、この半年程度も怒涛に進みましたね。)
bobouchan
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bobouchan
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bobouchan
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bobouchan
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bobouchan
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予定通り行ってくれると信じてはいるものの、ここまで予告時期に近付いてくると若干の心配は残ります。ともあれ色々これから進展がありそうで楽しみです。
これは私の戯言と思って聞いて頂きたいのですが、前々から思っていたことがあります。板でもたびたび海外提携・導出の話が出ますが、以前に森社長は「SB623の価値を最大化する」と言っていたと思います。この言葉が私の中で引っかかっており、国内承認の取得により価値を大きくしたうえで海外と交渉するのでは?と踏んでいます。条件付き承認とはいえ、国の承認を得る前と後とではやはり後者の方が条件がより有利になるでしょうから、海外の話が決まらないのではなく敢えて進展させていないのではと。ですので、個人的な見解としては海外提携が決まるのはまだ先になるになるんだろうなぁと長い目で見ております。
bobouchan
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bobouchan
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もう 立ち直れないかなと愕然としていますが、命まではとられないとの 一末のときの誰かの声ではないけど、仕事があるからいいかと思うのも本音です。サンバイオには頑張ってもらいたい 応援は変わらないですが。
bobouchan
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bobouchan
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釈然としないですよね。もうちょっと説明をサンバイオにして欲しいところです。頑張って欲しいです。
bobouchan
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bobouchan
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