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アンジェスが昨日のストップ安後、今日も大幅下落。一昨日26日に海外のバイオ企業との資本提携で期待・株価共に高まるも、昨日27日にニュースされた遺伝子治療薬として初の保険適用となる「コラテジェン」の薬価が60万円の知らせがストップ安の引き金になった模様。これでは、ピーク時予想がたったの12億円にしかならないらしい。(5年の期限付き承認ということも薬価決定の背景にあるようだけれど、詳細はまだ不勉強。)


サンバイオのSB623は他薬品事例から考えて300万円程度になるとよく言われる。(この根拠も時間があったら調べてみたい。アンジェスを見ていて、薬価の確かな想定を立てておくことは投資家にとって必要であると身にしみている。)仮に300万円に決まった場合、アンジェスのような市場の混乱を招くのだろうか。


先のブログに書いた通り、TBIはアメリカでの患者数が多く、ブロックバスター医薬品になる。森社長が言うには、米国では約530万人の患者さんがいる。 仮にその5%の患者さんに投与したとして、560万人×5%=28万人。仮に薬価300万円として300万円×28万人=約8400億円。低く見積もってこの3割がサンバイオの純利益だとして、8400億円×0.3=約2520億円。(TBI米国売り上げだけでこの数字。驚き。。。)2520億円を、サンバイオの発行済株式数約5000万で割ると、EPS(一株益)は5040円。製薬企業になって黒字化達成するとPERが盛んに議論の的になると思うが、東証一部の医薬品業の平均PERが本日時点で25.72なので、保守的にみて20だとしても、5040×20=100800


株価100800円

(世界初の脳の再生医療薬だから、加熱した人気とオーバーシュート含めて、PERが20で終わるとはむしろ考えられないけれど。。。)

と言う化け物のような数字が出てくる。

(今のキーエンスはいいイメージ。本日終値61400円。)


驚くべきは、これが米国TBIの売り上げonlyで出てしまうと言うこと。。。しかも、結構保守的計算でこうなる。薬価が200万円としてもすごいことになる。流石に100万円ということはないか?何れにせよ、すごすぎて言葉失う。慢性期脳梗塞適応は確かに本命ではあるけれど、TBIだけでも相当の売り上げをサンバイオ にもたらす。

 

サンバイオの発行済株式数が、SB623の上市を控えた今、未だ約5000万株というのは、結構奥が深いと思っている。このまま黒字経営になり、経営が安定したあかつきには株式分割を行うと思う。(当然といえば当然だけれど。)発行済株式数は、トヨタが約32億株、ソフトバンクが約20億株、ユニクロのファーストリテイリングが約1億株、武田薬品が約15億株、第一三共が約7億株、(ちなみにキーエンスは約1億2千万株)、などを見ても、サンバイオは手堅く2分割してやっと約1億株。10分割しても約5億株。長期視点の経営を考えた際、サンバイオの経営陣は当然この辺りを色々と考えていると思う。


なにせ、このまま5000万株発行だけの時点で、TBIがアメリカ上市を迎えたら、本当に恐ろしいことになる。しかも、それは、RMAT指定とBT指定を受けた場合、2020中に達成というのも、あながち夢でもない話。アンジェスの経緯を見守りながら、サンバイオの進捗(これから怒涛のIRラッシュになると期待しているが。)を陰ながら応援したい。


がんばれ!サンバイオ !! 


 

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