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ぼーちゃんのブログ〜がんばれ!サンバイオ!〜

世界初の再生細胞薬を開発するサンバイオを追うブログです。

2020年08月

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医薬経済社のRISfaxに、「サンバイオ  再生医療薬の発売、『8割構築』」と言う記事が出た。

「発売準備8割構築」と「承認申請8割構築」は意味が違う。それを気をつけたい記事だと思った。

発売に向けた準備状況は、2020.3.18の決算説明会で以下の様に示されていた。
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この時、辻村専務が全体的な進捗具合は「概ね6割程度」と発言。その6割が、今回8割まで進んでいると言うこと。3月から8月の5カ月間で2割増という意味で、「概ね順調」と自分は見る。このペースで進められれば、残りの2割は申請をする1月末日までの残り5カ月間で達成できるだろう。これらは「発売に向けた準備」の話だ。

で、一番勘違いしてはならないのは、「申請手続きが8割進んでいる。」かと言うこと。そうではない。

極論、この発売準備8割が、8割でも9割でも申請はできると思う。申請してから承認が下りるまで先駆け指定を受けているから約6カ月。薬価収載などを経るから承認が下りたら直ちに上市と言うことにはならない。その過程で10割に行く見込みがあるならば、PMDAは申請を受けるはず。

今回の記事で見えるのは、「申請への本気度」。
本当に上市できるの?申請さえままならないんじゃない?と言った憶測もあるみたいだけれど、
本ブログ6月4日の記事「従業員と設備の変換で見るサンバイオの本気度」と合わせて考えても、本気中の本気で、承認申請→上市に向けて着実に駒を進めているとしか思えない。

と言うことで、今回の医薬経済社のRISfaxの記事を通して、申請は、間違いなく近い将来あることが確信できた。(まあ、そんなことはわかっていたけれど、「あらためて」と言う意味で。)

3月の決算説明会では、「TBIのP3については、RMAT指定を受けてFDAと協議をスタートさせている。欧州はATMP指定を受けて約10カ国の施設を組み入れる予定でその施設を選定中。」のアナウンスがあった。このあたりの進捗も9月の決算説明会で語られるだろう。(コロナの影響での遅延は想定内か。)

日本国内上市は、非常に大きな大きな出来事だと思う。
なぜなら、この出来事を足掛かりにして、
他適応へのことも、
海外上市のことも、
加速度的に進んでいくからだ。
日本国内上市さえ果たせれば、より長く長く、保有し続ける価値がある銘柄になっていくと思っている。 
がんばれ、サンバイオ 。 
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北海道大学の川堀先生のこの実験が目を引いた。

「同じmscを違う施設で育てると違うものができる」(msc=間葉系幹細胞)


https://kawabori-neurosurgery.com/nanameyomi/同じmscを違う施設で育てると違うものができる/


特に目を引いたのは、「輸送時間ででだいぶ変わる」と言う事実。


サンバイオの再生細胞薬SB623は、一過性に遺伝子導入した成人骨髄由来の間葉系幹細胞を加工・培養して製造したものだから、イコールmscと言えるわけではないし、輸送時間で品質が変わるようなものではないと百も承知しながらも、何か示唆する点もあるのかもしれないと医学素人ながら思う。


SB623は、今3社目への技術移転中で1月末までの外傷性脳損傷用途での国内承認申請を目指している。CMO(医薬品製造受託機関)の変転は過去以下のようにあった。


①一度目の製造はPCT社(現HCATS社)(HCATS=Hitachi Chemical Advanced Therapeutics Solutionsつまり日立化成) → 脳梗塞P1/2aで18名に使用(安全性確認有効性示唆:米国)

②二度目の製造は米国の企業 → 脳梗塞P2bで163名と外傷性脳損傷P2で61名に使用(前者未達:米国、後者達成:日米)

③三度目の製造が日立化成(現昭和電工) →  現在商業用で確立できるよう技術移転中


①で治験成功をし、②ではなぜか成否が別れている。この成否の別れが謎でしょうがない。では、②で製造されたものは地理的にどこで使用されたのか。


◎慢性期脳梗塞P1/2aは以下の米国内5カ所で使用された。

アラバマ

カリフォルニア

ジョージア州

イリノイ州

ペンシルバニア


◎外傷性脳損傷P2は以下の米国内11カ所及び日本国内5カ所及び東欧州のウクライナで使用された。

コロラド州

コネチカット州

フロリダ

ジョージア州

イリノイ州

ニューヨーク

オハイオ州

ペンシルバニア

サウスカロライナ

バージニア州

ワシントン

北海道

横浜

大阪

岡山

東京

ウクライナ 


◎慢性期脳梗塞P2bは以下の米国23カ所で使用された。

アラバマ

アリゾナ

カリフォルニア

コネチカット州

コロンビア特別区

フロリダ

ジョージア州

イリノイ州

インディアナ

カンザス州

ケンタッキー

ルイジアナ

マサチューセッツ

ミシガン州

ニュージャージー

ニューヨーク

ノースカロライナ

オハイオ州

ペンシルバニア

サウスカロライナ

テネシー州

テキサス

ウェストバージニア州


(※上記、施術ではなく「評価のみ」の場所も混じっている)

米国内はどの治験でも西海岸~東海岸で使用されているので、空輸時間のバラツキが治験ごとにあるとは言い切れないが、未達だった慢性期脳梗塞P2bの“地域の数”は治験者の多さもあって他治験と比べると圧倒的に多い。広大なアメリカ大国を、空輸ではなく、陸路で運ぶ場合もあったと妄想したりもした場合、mscのように「輸送時間ででだいぶ変わる」というような影響を受けるのだとしたら、慢性期脳梗塞治験未達の原因が特定されて喜ばしいと思う。ずっと気になるのは、同じSB623を使いながら慢性期脳梗塞P1/2a・外傷性脳損傷P2 と 慢性期脳梗塞P2bがここまで明暗を分けたのはどうしてなのか??ということだ。医学界では、この2つの疾患は発生メカニズムは違えど、病理的には非常に似ているとされているらしいので、ここまでの治験結果の違いは「病理の違い」だけで片付けられるようなものではないのだと思う。


今回の川堀先生の実験から、「投与地域が多かったら、細胞が変質した」と言うことは極めて暴論だと思うけれど、言いたいのは、「輸送」の問題や「細胞融解」の問題など、何かしら失敗の原因があり、それを解明し改善さえすれば、SB623の慢性期脳梗塞用途も大きく前進するということだ。(外傷性脳損傷用途として上市されていた場合、そのまま適応拡大の承認を得られるというのは流石に夢を見過ぎだろうか・・・?)また、米国治験でのドナーと日本治験でのドナーは、どのようにして集めているのか、つまりSB623の元となるmscの輸送に時間的な隔たりはなかったのか、その辺りも知りたくなった。(でもそれは製品化の際に均一化されるか・・・)また川堀先生は、「ナビゲーションシステムのシミュレーションデータを用いたSB623の投与部位の解析」と言う「投与部位」に着目した追跡調査も行っている。この調査から「投与部位」が問題だと明らかになる可能性もある。あるいは、2020総会で言われた「患者の症状の程度や背景に差があった。」の可能性もある。


いずれにせよ、SB623には「何かある」と思っている。この薬を最大限に世の中で約に立てるようにするまで、もう一息。外傷性脳損傷の日本国内上市は1月末までの吉報を聞けると思っているが、慢性期脳梗塞用途での失敗原因の解明と、それを受けての前進を声高らかに表明されることも願わずにはいられない。今回の川堀先生の実験もその辺りに生かされていって欲しい。


がんばれサンバイオ !9月の決算説明会での進捗発表を心楽しみにしています。


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