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ぼーちゃんのブログ〜がんばれ!サンバイオ!〜

世界初の再生細胞薬を開発するサンバイオを追うブログです。

2019年12月

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赤字、修正・追記をしました。(2019・12・31)

「サンバイオに始まり、サンバイオに終わった。」と言われる2019東証マザーズ市場。
この1年を振り返ってみる。


1月18日

SB623の新規適応症として、慢性期脳出血プログラムを追加。前年11月1日にTBIの主要評価項目を達成して、湧いている最中の適応拡大。絶頂期。


1月29日

まさかの、慢性期脳梗塞フェーズ2b主要評価項目未達の解析結果速報。TBIでは、24週でのFMMS改善度がSB623群8.7±1.5に対しプラセボ群2.4±2.7(p=0.04)。主要評価項目を達成したTBIでも、プラセボのばらつきが意外にもある。脳梗塞P2bでも結構改善したプラセボがいそうなのは素人目にも明らかか?時期プロトコルについては、mRS2の患者様を外すなど、明かりは見えている。(本ブログの1つ前記事のコメント12.にも博識な方よりご記入いただいています。ぜひご参照を。)


2月1日

参天製薬より、山本寛氏就任(元 参天アジア社長)。頼もしい。


3月25日

決算説明会。「TBI国内自販ができればフルスペックの製薬企業になる。これだけでも社会的インパクトは大きいが、当社はもっと上を目指す。2025年までにグローバルリーダーに。」「今年は、新製品一つを世に出すというので話はなく、製薬メーカを一つ作るというのをやろうとしている。今年一年が勝負所。」by森社長。会社の明るく活気に満ちた様子が伝わってくるような説明会だった。この時点では、今現在のような悲観論がなかったのは事実。この事実は大切な事実。


4月8日

SB623が、厚生労働省「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定。(※TBI適応)


4月19日

TBIフェーズ2臨床試験説明会(詳細データ公表)。確かにすごいデータ。さすがSB623。これで、なぜ慢性期脳梗塞がコケる?それは治験デザインとしか考えられない。(ドナー不適合などの創薬失敗も頭をよぎったが、それでは治験にさえ進めるはずもないだろうから、それはないだろう。)


4月25日

SB623が、欧州医薬品庁(EMA)より、先端医療医薬品(ATMP)の指定。(※適応範囲を限定せずに指定。)

https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fatmpsweden.se

→欧州の迅速承認に当たるPRIME指定を今か今かと待つが、振り返ってみるとATMP指定を受けてまだたったの8ヶ月。年明けにはPRIME指定取得の明るいニュースを聞きたい。9月に米国RMAT指定を受けているので、必ず来るとは思うのだが・・・(調べても、よくわからない所もあるが・・・)


5月14日

海外募集による新株式発行。200万株。使途は「欧米市場での需要拡大を見据え量産化能力向上のための製造委託企業の複線化・日本における慢性期外傷性脳損傷用途SB623の在庫生産」。9月の米RMAT指定を受けるためにも必須だったか?「企業の複線化」がいまだ見えない点など、説明不足が否めない感はある。


5月15日

チーフ・メディカル・オフィサーにビジャン・ネジャドニク医師が就任。(本日までチーフ・メディカル・オフィサーであったダミアン・ベイツ医師は、シニア・アドバイザーに。)がんばれ両氏!


7月下旬

東京都庁より、「再生医療等製品製造販売業許可」を取得。これから、近々の承認申請への本気度が伺える。


8月5日

スズケンと流通(商流)に関する基本契約締結及び患者サポートシステムに関する共同開発開始のお知らせ。確実な進捗を感じずにはいられない。


8月19日~22日

米国国防総省が開催のシンポジウム(Military Health System Research Symposium 2019)でTBIフェーズ2の結果発表。グローバル展開への本気度および、実現度が増しに増す。 


9月19日

SB623が、米国食品医薬品局(FDA)よりRMAT指定(※TBI適応)。いわば、米国版迅速承認制度。市場の大きさからも嬉しさは半端ない。


9月19日

決算説明会。トレーサビリティを担保しながらの流通や管理をシステム化した「R-STAシステム」withスズケンの公表。ビジャン・ネジャドニク氏の慢性期脳梗塞治験について、「追加の試験を持って進めていく。それからフェーズ3にいずれ入る。」「脳梗塞についても自信を持って進められる。」の発言。「再生医療グローバルNo.1企業に。」(森社長)「国内の再生細胞薬のフロントランナーに。」 (辻村社長)という発言も。3月の説明会同様、ここでも、会社の明るく活気に満ちた様子が伝わってくるような説明会だった。TBI承認申請の近さと、慢性期脳梗塞も行けるという雰囲気をつかめる。この時点では実際にそうだったんだろうと思う。


9月20日

旭川医科大学とSB623の網膜疾患を適応症とした共同研究に関する契約を締結
 

10月29日(IR無し。)

SB623の販売名ロゴが特許申請商標登録出願。大日本住友製薬の子会社ブランド名「vandefitemcel」入りバージョンのロゴもあり、大日本住友との関係良好性も見えていた。(←追記「vandefitemcel」については、不確かな情報です。WHO登録の一般名称だとするご指摘もいただきました。)


11月(IR無し。)

北海道大学の脳神経外科医 川堀真人氏の科学顧問就任。なぜIRしない? 


12月13日

大日本住友製薬との共同開発及びライセンス契約の解消


12月13日

決算短信の中で、

TBI申請の遅延表明→badニュース

貯蔵品204百万円が初めて計上→「SB623の製造に関連するものの一部」→事業進捗が見えるgoodニュース


12月16日

追加説明IRの中で、慢性期脳梗塞フェーズ2bの「詳細結果については、当社としては非開示の方針」。しかし、MUMSSレポートには「同社が開発を継続する裏づけとしているフェーズ 2b 試験の結果は、次試験のプロトコルが固まり、試験開始となったタイミングで明らかとする模様」とのこと。どちらだろうか?この混乱を招くIRの出し方にお怒りの方も多く、それは同意。


12月18日

日立化成の買収先は昭和電工に決定。昭和電工が「再生医療等製品の製法開発や受託製造において2025年までに世界シェアNO.1になる事を志向」を表明。「2025」は、サンバイオも掲げている成長目標と重なる。ポジティブに受け取る。







こう振り返ると、9月10月あたりまでは、我々個人投資家も喜ぶような事業の進捗が実際にあったような気がする。社内も、そこに突き進んでいたのではないだろうか。10月11月あたりに、大日本住友の大型買収の件とか、日立化成の買収の件含めて、外部事情が重なりゴタゴタし出したのだろうか?他家細胞での量産化技術を確立しているだけでも、ものすごいものがあるサンバイオ。そーせいが、「シーブリ」「ウルティブロ」のロイヤリティを持って、英ヘプタレスを買収したように、サンバイオも「SB623」TBI適応の売り上げを持って、拡大路線で再生細胞薬のグローバルNo1になることは十分可能だと思う。慢性期脳梗塞用途の一刻も早い上市は、患者様の為にもmustだが、まずはTBI適応の盤石な上市からの適応拡大の方が、「急がば回れ」的に良い気もする。投資家目線で見れば、慢性期脳梗塞用途は一度置いておいて、TBI用途を注視したい。ただ、TBI治験でFMMS10ポイント改善どころか20や40改善の患者様もいらっしゃった。慢性期脳梗塞治験もきっとそうなのは想像に難くなく、主要評価項目未達だけれど薬効は確実にあるのだから、効果の推定が可ということで、十分早期承認もあり得るのではないかとは以前から思っている。


年末に夢を語るなら、「ナスダック上場」を。ファイナンスについては12月16日の補足IRの中で「プロジェクトファイナンス、銀行借入、助成金、ライセンスアウトなどをエクイティファイナンスに優先し検討していきます。」と様々な道について触れているが、米国株式市場での資金調達も財務を盤石にするという面で良いのではないだろうか。ただ、「日本発」のグローバルNo1企業というところに、プライドは持って欲しいし、そこを自分も応援したいと思っています。


いずれにせよ、がんばれサンバイオ!2020を飛躍の年に!

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サンバイオに期待する理由・期待できる理由を、できるだけファクトに基づいて整理し直してみる。(会社を無駄に援護する、あるいは勝手にスポークスマンになって代弁する、買い煽る、なんていう意図・魂胆はありません。)

①TBI申請遅延は、サンバイオの失態等々の言い方で片付けられるものではなく、「再生細胞薬」が持つ特有の難しさによるものだと思う。事実、第一三共のがん治療ウイルス製剤である「DS1647(G47Δ)」が、申請遅延。(製造委託先であるデンカ生研において、商業的規模での製造体制が確立できていないことが理由。)ニプロの「ステミラック注」(承認申請済み)も製造の問題が表面化。(細胞医薬の製造が採算割れしている状況を改善するために、自動化した製造体制の確立に取り組んでいる。)つまり、今回の件を「バイオベンチャーの惰弱性」だとことさらに主張する方もいるが、東証1部企業でさえ四苦八苦する局面。つまり、「しょうがない」。これに尽きる。


②12月16日のMUMSSレポートにおいて、「同社が開発を継続する裏づけとしているフェーズ2b試験の結果は、次試験のプロトコルが固まり、試験開始となったタイミングで明らかとする模様」との記述あり。同日のサンバイオ補足IRで「現時点では学会等での発表の予定はありません。また、詳細結果については、当社としては非開示の方針です。」とあり、整合性が取れずでお怒りの株主も多数。→自分の解釈では、「現時点」では学会はないのはそりゃそうだし(TBI学会発表も、滑り込みで学会にいれてもらったぐらいだし)、詳細結果はそりゃ非開示でしょう。MUMSSに言っているのは「試験の結果」。「詳細結果」と「試験の結果」は違うのでは?特に個人投資家が、「詳細結果を早く開示しろ開示しろ!」と騒げば(おそらく実際騒いだと思う。)、こういう言い方になるのでは?(誤解を招いたIRであったことも事実だが。)いずれは、何かしらの形で出てくるとは思うので待つ。それが、「好ましい結果ではなかった。」の一言であったとしても、TBIや他適応にパワーを集中投下すればいい話。(患者様の為にも、許したくはないつらい現実であるが。)IRの未熟さ、至らなさは、自分も指摘したいが、だから株を手放し、応援をやめるというのは、論理が飛躍しすぎだと思う。


③サンバイオは、物質特許、製造特許、用途特許、また周辺特許も含めかなり広い範囲で100個を超える特許を取得済。2016でこの数だから、2019現在はもっとある。さらに、R-SATシステム(再生医療薬のRegenerative MedicineのR、安全性のSafetyのS、正確のAccurateのA、そしてTraceabilityのT、この頭文字4つ)という、国内プラットフォームもある。9月19日の決算説明会で山本氏(日本・アジア担当 事業部長)が「また、日本は非常にユニークな市場で参入が難しいということもかなり多く聞いています。その一方で、国内外のベンチャー企業に関しては、資金が不足していて薬事申請ができない、サイエンティフィックなアプローチのプロモーションができないなどということを嘆いている方がいらっしゃいます。サンバイオに関しては、メディカルメンバーを既に有しており、再生医療申請に関するノウハウをすべて持っていて、PMS業務をしっかりとできます。それに加え、「R‐SAT®」のシステムを構築していますので、私たちが築き上げたこのプラットフォームをしっかりと使っていただいて、日本における再生医療自体をしっかりと普及させていきたいと考えています。実際、この「R‐SAT®」のシステムを開発するといった地点から、かなりの多くの企業に「このシステムはどうなるのか」「使わせてほしい」と、引き手数多な現状でございます。」と説明。

つまり、SB623がコケた最悪の場合でも、この特許群やプラットフォームが欲しくて、TOB(株式公開買い付け)なり、買収なりに動く企業はあるはず。こういうユニークで、先見性のあるところは、サンバイオ特有。


④サンバイオは、GMPに準拠した量産体制を確立している世界でも数少ない細胞医薬品のバイオベンチャー。ホームページにあるアナリスト対談で、以下の説明。「量産化を確立するまで、2つの大きな山を越える必要がありましたから。一つ目の山は、少ない量ですが細胞の均一性と再現性を得ること。二つ目の山は、そこから産業化に必要な量産化の技術と体制の確立です。一つ目の山については、私はよく日本酒造りに例えるのですが、醸造には温度や湿度、攪拌の頻度など、実に多くのパラメーターがありますよね。では、そのすべてを数字どおりに完璧に設定したとして美味しい日本酒ができるかというと、そうではありません。サイエンスだけでは割り切れない何か…いわば職人的なアートの要素も絶対に欠かせない。そうした管理を総合的に司る責任者が杜氏です。再生細胞薬もそれに似たところがあって、特に開発初期の段階では、細胞のサイエンスとアートの両方に精通した専門家がいなければ、きちんとした製品、いわゆる、均一性や再現性のしっかりしたものに作り上げるのが難しい。開発初期段階は、”勘"みたいなものも必要です。2つ目の山である産業化は、少量生産したサンプルをベンチマークにしながら、大量生産に向けた細胞のハンドリング方法の検討、評価、また、原材料や製造条件などのパラメータの検討や最適化、そして、完成したプロセスを作業者が変わっても同じものが出来上がるようにドキュメント化し、製造プロセスを安定したものに作りこんでいきます。こうして、GMP(「Good Manufacturing Practice」の略で、製造所における製造管理、品質管理の基準のこと)に準拠した安定した量産システムが出来上がりました。開発初期段階にあった、不安定要素の”アート”の部分もドキュメント化を進めることで、職人的なカンに頼るのではなく、データできちんと管理できるようになっています。当社は、GMPに準拠した量産体制を確立している世界でも数少ない細胞医薬品のバイオベンチャーと言えます。」

これを言質に取るなら、16日の補足IRに「体制面の強化には、各種の管理体制構築や製造スタッフへの教育等を含みます」とあるが、特に製造を担う、日立化成の米子会社の「ヒタチケミカル・アドバンスド・セラピューティック・ソリューションズ」の人材育成や、盤石体制の構築には、そこそこ時間はかかると思う。特に「製造スタッフの教育」という文言が一番リアリティがあり、人材の教育ほど即効性が担保できると保証でき'ない'ものはないと思う。「製造委託先企業の複線化」も進展が見えないが、こう言った点から、一定の時間を有すると理解した方が現実的かも。


⑤言わずもがな、TBIフェーズ2及びSTROKEフェーズ1/2aの良好データ。ここは割愛。




自分はなぜか、12月16日以降も、いたって平静。むしろ期待が高まっていてワクワクする。その理由は、ざっと考えてここに挙げた5点があるからだろう。明日も本業があるのでここまでにするが、6点、7点、~点、と何点もサンバイオに期待できる点が他にもある。多くの投資家にとっても同じではないだろうか?だからこそ、東証マザーズを混乱させるほどの台風の目になっているのではないだろうか。


株価に左右されず、冷静になって考えよう。サンバイオは、秘めた可能性が飛躍的に大きな企業。

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日本産業は、第三次産業革命で遅れを取った。優れた技術があるのにも関わらず、失敗を嫌う企業風土や、若いチャレンジャーを担ぎ上げない年功序列の文化、バブル崩壊のあおり。何より、「投資」をギャンブルとしか捉えない国民風土。これらが相まって、世界の中心から外されつつあり、黄昏時代に入っている。

第四次産業革命は、おそらく、ファーウェイ筆頭に、中国勢アメリカ勢に持っていかれることは確定だろう。日本勢も奮闘するだろうが、覇権競争の中心にはいないだろう。

その次。第5次産業革命はどうか。

量子コンピューター、通信の6G、バイオメディカルetc.

過去の轍を踏むべくこの辺りへの資本投下の重要性を働きかける政治家も最近ではいると聞く。


・サンバイオが、慢性期脳梗塞の提携を切った。

・サンバイオが、期日通りに申請をしないと言い出した。


特に我々個人投資家が、この程度の失敗(?)や過ち(?)で、社長を責めるようなら日本の将来は暗いと思う。市場がこの程度のことで大騒ぎをするようなら、日本社会の前進は望めないと思う。この太平洋の片隅に浮かぶ小さな島国らしい、偏狭で小さく、変に豊かになりすぎて、挑戦しただけでも素晴らしい人間に自分は何も成し得ていないくせに罵声を浴びせるような人間には絶対になりたくない。世界は広い。色々なことが起こる。幹細胞、SB623の持つ力は必ずある。サンバイオの今回の件も、騒ぐようなことでもない。


森社長には、今回の件も糧として、これからも頑張ってもらいたい。足がけ19年、ここまでやってこられたことは人類の敬意に当たる。少なくとも、幹細胞の「実用化研究」に残した功績は莫大。これからもご活躍されることだと思う。


日本の若者に、

「バイオベンチャーなんて立ち上げるものじゃない。」

「成果をあげても、実用化でちょっと計画を遅めただけでここまで言われるか?」

と思わせてはならない。


つまづきがない企業なんてない。1度や2度のつまづきなど、一笑しながら進んでいくぐらいの気概がないと企業経営なんてできない。なんせ、人類の光になる画期的新薬を作り上げようとしている。しかも、他家移植による大量培養で、その恩恵を受けられる人間は、ある程度貧富の格差なく万遍に広がっていくものになっている。ここまで夢と実績、将来性がある企業が国内にいくらある?


サンバイオをいろいろな意味で潰してはならない。萎縮させてはならない。こういった会社がアグレッシブに挑戦を続け、株主からも叱咤激励を受けながら揚々と邁進していける社会にしていかなければならない。


「運用資産」の資産における割合は

日本:15.1 %      アメリカ:51.2 %

このデータから、日本人がいかに投資を忌み嫌っているかがわかる。このあたりをchangeしないと、第5次産業革命でうんくんかんくんの議論でさえ絵に描いた餅になってしまう。自分はプロフィールでも書いている通り、兼業から専業になりたいと思っている。専業になれた暁には、やりたいことはたくさんあるが、その一つとして「投資」を社会を成長させるエンジンだとして国民への啓発を進めていきたい。そして、第5次産業革命を、満を持して日本が主導権を持って進められるようにしたい。


がんばれサンバイオ!サンバイオの活躍は、日本全体の恩恵になる誇りを忘れずに!

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本日、サンバイオは大日本住友製薬との提携解消及び、TBIの国内申請延期を発表した。どう読み解けばいいのだろうか。

■ポジティブな事実

・TBIフェーズ2の成果

・9月19日決算説明会でのチーフ・メディカル・オフィサーのビジャン・ネジャドニク(開発、規制担当)の、「脳梗塞についても自信を持って進められる。」「追加の試験を持って進めていく。それからフェーズ3にいずれ入る。」の発言。

・10月18日発行のブリッジレポート内での森社長「まずは、日本における外傷性脳損傷の今期 2020 年1月期中の承認申請、来期2021年1月期中の販売開始という計画の進捗に期待していただきたい。加えて、外傷性脳損傷のグローバルフェーズ3の開始と完了、米国における慢性期脳梗塞の今後の開発計画公表、適応疾患拡大のための途中結果、開発や事業化に関するアライアンスの公表など注目材料は多い。来年 2020 年に製薬企業へ脱皮した後、2025 年にはグローバルリーダーへと成長することを目標とする当社をこれからも応援していただきたい。」という発言。(この1文目がたった2ヶ月後に白紙にされたのがいただけない。)

・日本の「さきがけ審査指定制度指定」

・米国の「RAMT指定」

・欧州の「ATMP指定」

・スズケンとのRーSATシステム


■ネガティブな事実

・大日本との提携解消

・TBI申請延期

・欧州プライム指定がなかなか来ない。


上記は確とした事実。この2極事実を天秤にかけると、それでもやっぱりポジティブにしか取れないのは自分の思考が偏っているからだろうか?


・経営が揺らいでいる大日本側の他パイプラインとのからみや、自販にこだわりたいサンバイオ側の思惑が合致し、解消に至った(サンバイオの戦略通り。)。
・TBI申請延期は、「商業用製品生産準備に十分に時間をかけ市販後の安定供給責任を果たすため」の額面通り(だとしても、5月の国際募集70億に疑問符がつくが。「製造委託企業の複線化」は?ただ、需要を見越して、何万、何十万、何百万の細胞医薬品を作るのは、いくら他家移植と言えど、製造に時間がかかるのは想像がつく。)。
など、ポジティブ路線が消えたわけでもない。

何れにせよ、今日の発表だけではイマイチよくわからない。2018年2月の帝人との提携解消時、掲示板で盛んに議論され、あの時はよくわからなかったが、結局良い方に転んだことを思い出す。今回もそうである可能性も十分にある。アキュセラと比べられがちだが、上記「ポジテイブな事実」がある点で、アキュセラのような心配は全くの論点ズレ。


2020製薬企業への脱皮を掲げているサンバイオ 。2020年6月末までに申請すれば、間に合わないこともない。そういう意味では想定内か。そもそも2020年1月末までの申請を「目指す。」わけであったし。大日本をはるかに超えるメガファーマとの北米市場大型契約を結べば、TBIもstrokeもセットにした展開ができるし。期待は消えないし、冷静に見れば、すべて想定内の出来事で大したことでもないような気もしてくる。それでも、以下のことを要望したい。



■サンバイオに要求したいこと

・一刻も早い、脳梗塞のデータ開示を。(12月22日の組み入れ完了2年データを待っているのなら待っているで、その旨の発言を。)大日本も降りたので、どこに遠慮することなく出したらいい。

・本日の2大発表について、きちんとした説明を。1月のサンバイオショックを踏まえて、「市場とコミュニケーションを密に取りたい。」と確か言っていたので。市場の混乱は、社としても望んでいないはず。

上記、節に要望します。応援している多数の人間がいることを忘れないでください。 

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